2011年11月一覧

サーフィン・トロフィーの製作

体調不良は脱したものの、急に寒くなって疲れます。

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月曜は、来る20日の「入野サーフフィン大会」の優勝トロフィーを作っていました。

安請け合いしたけど、結構大変でした。予算はなくても、プロとして貰って嬉しくないものを作ってもしょうがありません。

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レール床上で打刻しないと、真鍮盤は曲がってしまいます。

最終的に現地で、優勝者の名前を打ち込んで、真鍮釘で止めて完成です。

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材は栓の杢板で、ストリンガーはウォルナット。上出来。一応ロッカー(板の曲がり)も付いています。トロフィーーないとつまらんもんな。

ヒマだから出来ることで、そういう意味では不景気も楽しいものです。

こんな仕事も真面目にやれば、無駄にはなりません。

“アカンポ・トロフィー”の方がいいという人もいますが、そんな番組見たことがありません。


不思議な偶然

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本日、カミキリ虫の幼虫の食った穴を埋木するために、トレーシングペーパーを出してきたら、前回、ケヤキに埋木したのと、形状も大きさもそっくりでした。

単なる偶然なのか、それとも生命の神秘を解く鍵が隠されているのか?!

ウ~ム、よくわからん。

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補修後はこうなります。

少し隙間が空いていますが、別に宮中に納めるわけじゃないからいいのだ。それに、板厚が13㎜なので、あんまりキツイと割れてしまいます。

補修個所は、漆をかけると殆ど分からなくなります。


怪我の功名

今日は、体がしんどかったけど、よく仕事をしました。

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ところで、先日頼まれた、ペーパーコードを使った椅子の試作品です。

左が最初に作ったもの。内部に段ボールが入っていて、座面の落ち込みがなく、とても快適です。居酒屋タイプ。

中央はYチェアと同じ編み方です。脚が短いのは、ストックしてあった半端な材料を使ったためです。のり気じゃなかったんですね。座面の材を限界まで薄くしました。

右が、「こりゃー結構いけるぜ!」と本気になった量産タイプ。

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テレスコピック型の脚は頼りなく見えますが、しなるのでホゾへの衝撃は軽減されます。

とりあえず、面倒だったので、貫を省きましたが、おかげで3脚まではスタッキングが可能です。

ダイニングテーブルを大人数で囲む時の予備の椅子としてどうでしょうか。

現在在庫はありませんが、よく使うタモ材でデザインしましたから、いつでも作れます。


嬉しいマンネリ週末

土曜日は午後から入野松原へ向かう。

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定点観測。逆光の海も美しいな。

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オオッ!以外にサイズあるやんか。胸肩位か。

日没まで時間がないので早速入る。

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オフザリップ、ちょっと甘いか。

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海から上がって夕暮れを写してみました。

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体が冷えたんで、お風呂に入ってから「8の字」へ。

枝豆と豚ホルモンで胃袋の緊張を解く。

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カツオとカンパチ、アジの3点盛り。いつもながら旨い!

港の近くだから、ヘタなものは出せないのでしょう。

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その後、遅く着いたS家の食卓を急襲する。でもまだ8時になってない。

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寒くもなく、キャンプの夜はふけていきます。

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おぼろ月夜でございました。

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日の出は6時40分頃。

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肩が痛いので1時間少々で上がりました。

ライト・レフトへパドルボード。このポイントは2人で貸し切り状態。

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「よーい、ドン!」で競争じゃ。

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まだ、波は続いていましたが、昼前にニコニコ市で「北山鮮魚店」のカツオのたたきとアジ寿司を買って帰りました。

今夜はそれで一杯やって、明日に備えます。めでたし、目出度し。


真打ち共演

昨夜は、NHKのラジオ番組「真打ち共演」の公開録音を聞きに、遥々高速を使って中土佐町まで行って来ました。

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開場30分前に着いて、列に並びます。知人のHさんが、葉書で応募していたところ当選したのです。一枚で2名様まで可。

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おかげで、最前列。かぶりつきじゃ~!2本分の収録を行います。

1本目の出演者は「おぼん・こぼん」「江戸屋猫八」「三遊亭笑遊」

2本目は「チャーリーカンパニー」「ぴろき」「柳家権太楼」

写真撮影、録音は厳禁です。

いや~面白かったな。漫才も生で見ると迫力あるね。全体に古典的ですけど、いい味出しています。

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場所は須崎高校久礼分校体育館。数年前に廃校になっています。

お年寄りが多いです。人のことは言えんけど。

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「おぼん」さんが、帰りしなに愛嬌をふりまいておりました。

2本分、2時間強の公演はハッキリ言って疲れました。パイプ椅子だったし。拍手の練習も散々やらされたしな。

運転して9時過ぎに帰り着くとフラフラでした。

ところで、会場の裏には電源車がスタンバイしていました。突然の停電に備えるためなのか?収録でもこれだけの準備をしているんですぞ。


製材残酷物語

降って湧いたようなTPP問題。妙に解せん。

本日の高知新聞には、震災後、官邸周辺の半分以上の人は「震災は丁度いい。震災復興の話でTTPは議論できない。ギリギリに話を出して強行突破すればいい。絶好の状態」と言ったそうだ。

そもそも、犬並みの知能しかない政治家に判断出来ることなのか?

TTPは農業に大打撃を与える。食いもんは大事やろ~。しかし、反対している政治家も、票田のことしか、頭にないのが恐ろしい。

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昨日は幅30センチ、厚さ10センチの朴の盤をリョービのバンドソーで製材していました。

出た出た!カミキリ虫の穴。もったいないので埋木して使います。

お客様が馴染みの場合は、電話して 「スゲー、かっくいいカミキリ虫の穴が出たんだけど、そのままでいいよね。」とか言うと、半分くらいはOKしてくれます。チョロイもんだな。

漆で固めるといい表情が出ますよ。

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皮を取っていなかったために、白太の部分にも小型のカミキリ虫が入っています。

→のように赤身も安全ではありません。

何匹か挽き殺しましたが、カダフィー映像よりショッキングなので載せられません。

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やっぱり皮はすぐに取り外さないといけません。

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断面はこうなっております。これほど多いと、切り捨てる以外に方法はありません。

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釘も入っておりました。幸い事前に発見出来ましたが、気付かないと刃物をダメにしてしまいます。

*厚い盤で乾燥させて、用途に応じて自分で製材するやり方は、面白いし、有効です。しかし、使えるまでに数年を要します。


モモと夕方のお散歩

両親が旅行中なので、モモの朝晩のお散歩は私の役目です。

遠くに出掛けなくても、それなりに旅気分が味わえます。

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この雑草は、クリスマスみたいで好きです。線香花火のようでもある。

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午後4時。近所の小学校。車での送り迎えは理解に苦しみます。

私は、片道1時間超の道のりをを雨の日も風の日も通っていました。ちなみに小学生の50m走は高知県が一番遅いそうです。

さらに3割程度が、給食費を払わないそうです。世も終わりじゃ。

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園芸種だと思いますが、高さは3mもあります。

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製紙会社です。ちょっとした“工場萌え”です。

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「秋のカタツムリ、いと悲し。」

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モモも黄昏ています。少し下痢便だったしな。

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芭蕉にも、人生の晩秋を見る思いです。

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葉虫は、せっせと冬籠りの準備でしょうか。

カメラを持って出ると、モモが早く行こうと引っ張るので、殆どブレてしまいます。


無事終了

個展最終日の本日は家の者が出掛けてしまい、モモちゃんと店番をしました。

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裏庭で態勢に入るモモちゃん。

中央の鉢は、ベトナムのバッチャン村から遥々抱えて持ち帰ったのに、近所のホームセンターでもっと安く売られていた。

鉄板は金具に使うため、わざと錆させています。

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スッキリしたわ。すっきり、スッキリ。

山シャクヤクも種ばかりとなりました。

壺を伏せてあるのは、水琴窟じゃなくて単に蚊がわくからです。

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基礎の部分を、掘って掘って、掘りぬくので倒壊寸前です。

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キリギリスは金がないのか、なにも買わず。演奏もせず。

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運動の後は、T先生お買い上げの椅子で、悠々と眠る。名残惜しいのか、座布団が魅力だったのか?

お陰様で、個展はまずまずの出来でした。これで、年は越せる。

しかし、別注が多いよな。出来れば現品を買って、展示場をがらん胴にして下さい。

疲れ切りましたので、一杯やりに行きます。


今日もグロッキー

今日は午後から、割合沢山のお客様が見えられました。

李朝コレクターのA先生がいらっしゃたので話をしていると、近頃、新羅時代の金銅仏を手に入れて、どっかの業者に朱塗りの厨子を作らせたそうです。

あちゃー!まめに顔出ししていればゲット出来た仕事かもしれないのにな。私の方が腕はないけど、センスはあると思う。

「もう一つ、欲しい金銅仏があるけど、この前亡くなった小林なんとかちゅー評論家の持ち物だったというだけで、えらい高いんよな~。小林誰だっけ?吉良君知らない。」

「最近の評論家は知りません・・・・・・・まさか秀雄じゃないでしょうね。」

「そうそう!」

「そりゃ、最近じゃないと思いますけど。」(調べてみると、小林秀雄1902~1983)

この会話は、他のお客さんにも受けました。

お得意様は、それなりにお買い上げしてくれるんですが、なんか悪いような気がします。家具なんて、どこにも十分ありますから。(でも、たまにお宅へ伺うと皆さんすごく上手に使っていてくれて有難いかぎりです。)

厨子と仏像とか、チッチャくて、うんと値の張るものを開拓するかな。俺が作ったんじゃ、高く売れんな。

*この先生と同時に、別の上得意様もいらっしゃって、そういう時って、どっちにお愛想していいか、ホンマに神経使います。実際、どちらにも積もる話はありますし。ホントは大して気にしてないんですが・・・・やっぱり疲れます。


ペーパーコード付く?

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お客さんが少ないのでスツールのペーパーコードを張っていました。

実はこのスツール、あるマイナーな筋から「ペーパーコードの使い道はないか?」と頼まれ、やむなくデザインしたんですが、軽くていいので急遽商品に加えました。

ところで、本日の天気ですが、短パン、Tシャツで作業していても、汗だくになりました。

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妙なことはあるもんで、お昼に高知市のお客さんから、ウェグナー・デザインのスツールが張り替えで持ち込まれる。

恐ろしい偶然。

明日あたり、なんか大当たりがあるといいのですが。

しかし、世の中がそのような仕組みでないことは、50年超の人生でよく承知しております。