2020年02月一覧

消耗

なんだか非常に消耗しております。2日ほど寝ておりました。これは大物を無事納められたのでホッとしているのだと思います。

銘木をブックマッチングで仕上げるのは切断線の決定が難しいし、「契り」の穴を無傷な所に彫り込むのは勇気がいります。宮大工・西岡常一だったか、その弟子だったか本に書いていましたが、普通の大工上がりの職人に大柱の墨付けを任せると、材の周りをグルグルするだけで一向に墨付けが出来ないそうです。そりゃそうだろうな。木工は引き算の仕事で、粘土みたいに盛れませんから。

でも、ブックマッチングは材をカメラで斜めから撮影して、平面に起こせるソフトがあったらillustratorでかなり楽に切断線を決定できると思う。多分、そんなソフトはあるんだろうな。まあ、何でも便利になるけど無くても何とかなるものです。


やっと終わった。

本日はテーブルの搬入日でした。珍しく朝8時から仕事をする。5年に一度くらいか。

お客様の要望でガラス塗料を選択。ウレタンのガン吹きより個人工房では作業が楽です。また、この塗料の施工は拭き漆の経験が生かせます。

写真より艶は上がっていますが、あまりピカピカにもしていません。一人で重量のある板を右へ左へと動かすには工夫が必要です。引きずるのは禁物。間におが屑があるだけで大きな傷になります。

このように耳(フリーエッジ)が上品に生かせる板は少ないです。まあ、センスの問題か。大抵は山奥の土産物のようになってしまします。

脚はお客様が用意したもの。リフターテーブルはこういう時便利だな。

ただ、このままでは左右の板に段差が生じるので裏から3カ所補強板を入れています。一度解体して・・・・・

電気屋M﨑君に助っ人をお願いして、工房2階から降ろし、車に積み込み、ビルの3階へ階段で上げました。やっぱりどこもギリギリでした。こんなことがしょっちゅうあるならパワースーツを買います。

しかし~、新建材の事務所には合わないような気もします。すみません。

フ~、肩の荷が降りたわ。くつろいだ。

今日を逃すと搬入は10日後になっていた。ちびっと急ぎました。展示場に保管するにしても2度手間になりますから。年取ってやる仕事ではありません。でも、今回、外注も上手く使ってスムーズにこなせたと思う。


さりげない?

お昼にBSでトランプの一般教書演説を見た。ウソくさい話に全員総立ちで拍手!ゲッ!アメリカってこういう国だったん。北とそう変わらん。グローバル的に世界は終わっとる。

・・・・と、ここからは四畳半的な話題。

ユキちゃんは私がテレビを見ながら晩酌を始めるとさりげなく存在をアピールします。

ム~、

デブになるはずです。


バンドソーの研磨

なかなか朝、明るくならないなと思っていたら高知県の日の出は1月中旬が一番遅く、日の入りのピークは11月末だった。犬の散歩をしていないと気付かないこともある。

本日は木工家専用です。

近藤さんがUPしていた研磨機は試してみようと思いながら7年が過ぎていた。「少年老い易く学成り難し」やな。精密スライドユニットは高価で二の足を踏んでいたせいもある。

モノタロウでリーズナブルな製品を見つけた。スライドパック FBW2560XR形 プレス品だが良く出来ている。 組付けてみたら僅かにガタがあるが指先の力加減で何とかなるだろう。

ダイヤモンド砥石はアマゾンで。ツボ万 ダイヤモンド電着砥石 アトマラッパー用替刃 平型 細目。両面テープで貼り付けます。

角度は刃先と同じにしたが、やや鈍角で刃先だけ研ぐようにした方が速いし、広葉樹には向いていると思う。明日、握りも取り付ける予定。

しんどいのでコンテナを椅子代わりにして作業した。10分足らずか。

結果は上々。初めてだったので刃先がきちんと研げているか分からないし、リップフェンスの調整もしていない。

手前が今までのもの。

これならヤスリ代を考えても研磨に出すより安上がりで仕上がりも良い。


些細な事

毎日毎日NHKにはアベちゃんが登場して、もうニュース見たくありませんね。官僚だか、大学生が書いたのか文書の棒読みも勘弁してほしい。きっと漢字にはフリガナが付いているのでしょう。

妙に心もとないのでアマゾンでiPhoneケースを買った。よく見ずに注文したらスモークでした・・・・気に入らんな。本体シルバーだからな。

些細な事にこだわる小市民ですから、クリアーを注文し直した。うん、これじゃ。でも比べるとどうでもいいような気がした。

試しにカメラの差の出るポートレートを撮影。

こちらはフルサイズ機。一目瞭然。まあ、ゴマ粒ほどのレンズじゃしょうがないでしょう。遠景はさほど差が出ないとは思う。

しかし、対象が犬しかいないのは悲しくはある。


力不足

寒いので仕事をしていました。塗装までこぎつけたので、塗った・・・・ら、乾くとまるで変化がない。2度塗りするも同じ。塗料とシンナーを注文していたが、どちらもシンナーだった。ふざけんじゃないよ!ラベルはちゃんと塗料。まあ、透明だからこういうこともあるのだろう。

水中銃をセットアップしてもらった。ゴムの太さは16mm。Wで掛けます。

銃床の部分をお腹に当ててグイっと引っ張ります。

力不足でこういう結果になった。これでも少し緩めに作って貰っています。死ぬ気で引っ張れば掛からないこともないが、海では溺れるかもしれない。お風呂で見たらお腹が真っ赤になっていた。

しかし、寒くて潜る気がしません。でも、透明度が高くて、魚が美味しいのは冬。何事も楽じゃないですね。


黙々と、

国会は最早喜劇の様相を呈していますが、このようにして世の中は本当に悪くなってゆくのでしょう。

側面を仕上げるのに、反対側は耳でとがっているので治具を作った。難儀やな。

このテーブルはビルの3階に納めるのですが、現場を確認すると3m×1mでは通路を曲がり切らん。てか、持てないし。エレベーターにも当然入りません。

よって、以前に作った座卓と同じように分割式です。契りはアクセント・位置決め用で後から現場で落とし込みます。 しかし、幅50cmでも本当に搬入出来るか少し不安。

レーザー加工機で大小3種類作って大きさを決めます。

加工機を使うと正確な墨線が引けます。しかし、加工機は少し離れた展示場に設置してあるので不便な事この上なし。

皮一枚残っている状態で、残材を手でちぎってから再加工しないとヤバいことが分かりました。一般の方には意味が分からないと思いますが。

倣い加工用のテンプレートも加工機で。

現物でチェック。一般の契りと違ってユルユルです。取り外し可能です。

2回に分けてルーターで掘る。手間かかるな。ホコリが舞うな。

こんな感じで収まります。

契りの隅は、木工の師匠が言ううには「細いビットに変えて、出来るだけ機械でやって、最後に手鑿を使うのが美しく仕上げるコツ。」・・・・細いビットでこんな深い穴は無理。しかももう目が見えん。

現物合わせで慎重にやったから上手くいった。ここで失敗したら目も当てられん。

こんな感じで納まります。板の隙間は2ミリほど取っています。

おおの、やっと峠を越した感じですか。