2022年05月26日一覧

知床観光船事故

先々週、入野松原で漁師でもある2人のローカルにKAZU1の事故について聞いてみた。

「出港は適切だったのか?」
ホエールウォッチングの船頭もしていた会長:「考えられん。天気図見りゃ分かる。しかし、沈没は何か根本的な原因があるような気がする。」

「あの波で船は帰れる?」
S君:「あの位の波なら大丈夫。でもエンジン止まったら舵は利かんので終わりよ。」そうなんです。豪華客船もSUPボードも推進力があるからコントロール出来るんです。

SUPボードでさえオフショア(陸から海に向かっての風)がきつい時は慎重になります。沖に出るほど風は強くなるので帰って来れなくなる恐れがあるからです。

KAZU1は瀬戸内海の観光船だったというが、どう見ても荒海には向かない船体です。

しかし、水温4度というのはまさに「板子一枚下は地獄」ですね。15度でフルスーツでサーフィンしていても寒いのに。

トレーニングしている私でも、かさばるライフジャケットや靴を脱いで全力で泳いでも、岸から50mならたどり着けるかもしれないが、100mは無理。よしんば、陸に上がれてもずぶ濡れの体で、雪の残っているような陸ではサバイバルキットを持っていないと一時間持たないでしょう。

春の知床ではライフジャケットは遺体を探すのを容易にするためにしか役に立ちませんね。

ただ、近辺には温泉があるようですから、たどり着ければ・・・・先客のカップ酒があったりして・・・・・そこへ鮭が飛び込んできたりして・・・・・いつも不謹慎ですみません。

いずれにしろ全て自己責任で行動しなければならない世になりました。