木のスプーンの制作一覧

明日はビーチクリーン

 
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スプーンの塗りが本格化しています。
乾きが遅いので濡れた布を被せたらしわになりました。
 
乾燥が速過ぎると細かなしわが発生するのです。塗りが厚過ぎても大きなしわが出来ます。
また、乾燥が遅過ぎると重力で漆は先端に溜まってしわが発生します。
難しいもんなんですよ。
 
しわを削り落とすには何倍もの労力が必要です。だもんでなるべく薄く塗るようにしています。
 
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そこで本職は室の中で木地が観覧車のようにクルクル回る回転風呂を使っています。
しかし、そこまで深入りする必要もないしな。
 
本日はこれからプチ同窓会です。明日は5時起きで入野松原のビーチクリーンです。2次会に行ったら、多分3次会にもいくでしょう。そしたら朝起きるのは無理。難しい判断だ。
 

試行錯誤

 
本日は晴れ。外気温手元の温度計で36℃。
本日のブログは漆を扱う人以外には分かりません。
 
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スプーンの木地固め中です。
昨日あたり、非常に蒸せましたので逆に乾きが悪いです。エアコンの効いた作業場で急速に乾きます。
 
今回、一回目の捨て漆の前に、水拭きして再研磨したものと、研磨なし・ぶっつけ本番、を比べてみましたが、大差ないですね。元々がいい加減だからか?
 
更に、1度目も、2度目の捨て漆後も研磨せず刷毛塗に移る実験をしてみました。
なるだけ工程を省きたいから。
微細な毛羽立ちや逆目がに漆が詰まって僅かな層が出来ているため、勿体ないとも考えました。
結果はやっぱり良くない。理由はいろいろある。そこは内緒です。
 
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ほどほどに研磨した。
 
宮様に献上するわけではないのです。効率よくほどほどに仕上げるのがプロというものです。でないと150本いつまでたっても終わりません。
 
それに、塗膜層を十分に残しつつ次の行程に移るのが漆塗りです。
流石にスプーンの制作も5回目ですから学習しつつあります。
 
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横着して半パンでやっていたら、原液の飛び散った場所は赤くなり痒いこと、痒いこと。
こういうのは学習せんのやね。
 
 

ゆるゆると、

 
やっぱり自民圧勝ですか。対抗馬がいないですからね。若者の投票先も自民党の思惑通り。まあ、自分たちで作ったので、それなりにシュミレーションしていたのでしょう。
 
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スプーン100本の木地が出来ました。一遍にやってしまうと必ず腱鞘炎になるので、他の仕事と並行して進めます。
どんどん形は洗練されて、薄くなる傾向がありますので気を付けなければなりません。
 
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今回は廃番になっていたアイスクリーム用も復活させました。
手間は殆ど変わらないので、値段は上げよう。
 
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当然、切り落とした部分の方がずっと多い。
 

悲しいスプーンの制作

 
暑い、熱い、暑い、死ぬ。急にですからね。
 
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スプーンの在庫がなくなったので制作中。まあ、スプーンだったら在庫しても場所を取らないし。
 
5年間で160本売れた。でも、半分はデパートやギャラリーで販売してもらったのであまり儲けはありません。商売は難しいものです。
 
前にUPした本職が厚く塗ったスプーンは上代1万円になりそうです。ギャラリーのオーナーに聞くと「うちには素晴らしい1万円の塗りのスプーンがあるけど、滅多に売れない。」そうです。仕方ないよな。プレゼントに4本送ったら¥4万だもんな。多分、相手は4本で3000円位だと思うだろうし。
 
以前、ショールームに来たお客さんが小さいスプーンを孫の離乳食にどうかなと検討されていたのですが、「3000円です。」と言ったらポトリと落とされた。多分100円ショップから想像するに、せいぜい
300円、MAX500円と思われていたのでしょう。厭になりますね。
 
あ~、木工なんてやってらんない。
 
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今回も地道にスプーンの窪みを削っていました。
 
電動カッターで粗削り→彫刻刀で形を整える→スクレーパーで均す→ペーパーで仕上げ。実はそこそこ楽しい作業ですが、辛気臭い。5本削って考えました。
 
そこでショートストローク、高剛性のニューマシンを2日かけて制作・・・・・・完璧やがな。セットから終了まで10秒。多少ズレるけど。やってみるもんですね。
 
ヨボヨボになったらスプーン一本でやってみるかな。
 
そうなったらショールームも必要ないのでうどん屋に貸そう。
 

15年目に、

昨日、そう頑張って波乗りしたわけでもないのに、今日はしんどかった。もう、年だな。

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亡くなった輪島塗の鵜島先生のお弟子さんに塗りを頼んでいたスプーンがやっと出来上がりました。半年以上かったぞなもし。

カッケー!プロの塗りはやっぱり違う。俺にとっちゃ~フェラーリみたいなもんだな。

15年前、先生に塗りを頼んだところ「そんなシロートの物が塗れるか!」と言われてから、やっとリベンジできました。

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通常、輪島塗は、一回塗るごとに研ぎ出して平滑に仕上げるのですが、鵜島先生の塗りは一回で限界まで厚く塗ります。

厚く塗りすぎると、内部はいつまで経っても乾かないので、見極めが職人芸です。少々の刷毛目もかまわず塗り重ねます。

最後に上塗りをかけて研ぎ出すと、中塗りの色が出てきます。剛健で普段使いの器には良いと思います。

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流石に小さなスプーンでは「鵜島塗り」は大人しく仕上がっておりますが、いい感じです。

というか、弟子の余門さんの繊細な性格が出ているのかもしれません。

使うのはちょっと勿体ない。

今回は輪島屋さんのご好意で試作してもらったのですが、うんと注文があれば発注出来ると思います。


場数を踏む。

台風11号やばそうですね。過去のデータ的にも。

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本日スプーンの製作完了。45本。

今回は塗り漆の余裕がなかったので拭き漆で仕上げました。

やってみたら難点2つ。

1、通常、朴材を使いますが今回は塗りがないので強度のある山桜を選択。やっぱり硬い。

2、拭き漆だとごまかしが効かないので、木地の精度を2段階位上げる必要がある。

上の写真で一部仕上がっているのは、試しに最後までやってみたもの。

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やっぱり馬鹿でも段々上手くなってゆくものですね。

今回は工程を完全マニュアル化しました。ベルトサンダーの粗・細を効果的に使いました。

機械で出来ることは全て機械でやりました。腱鞘炎にならないように、手研磨も必ず保持具に載せて行いました。

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上から、初期、2年前、今回。進歩の跡が見られます。

特に商売上意味はありません。ボーナスの査定が上がるわけでもないし。

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和紙の古いカレンダーを利用して、

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パッケージングもしました。贈答品ですから・

注文主が話が分かる人なので、自由に腕が振るえます。

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箱に詰めて完了。

左の圧着器のチューニング法がやっと分かった。


刷毛塗りは難しい。

スプーンも出来ています。

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スプーンに仕上げのペーパー掛けをするとき、保持している方の腕の肘や手首が必ず腱鞘炎になるので、バイスに挟むか、一点を作業台に付けるようにします。これから。

錠前作り他、色々な作業をする私ですが、拭き漆はともかく、塗り漆だけは外注した方がいいように思います。

粉を混ぜて色漆を作ったり、ヘラ使い、刷毛の調整など、技術的なこともさることながら、急には出来なくて、また少量では効率が悪いのが塗り漆です。

漆風呂をいい状態に持っていくには、1週間以上かかるし、湿度管理は微妙で湿度計はあくまで目安です。微妙な感覚は、半年経つと忘れています。色漆をチョビット作るのは無駄が多くなります。刷毛を使えるように、保管用の油をぬぐって、灯油で洗って、しまう時は、また同じ作業が必要です。

漆塗りを2,3カ月続けるならば元は取れますが。ほんで、漆塗りは分業なんですね。完璧に出来るなら、これで飯が食えるのですから。

でも、外注する金がねえしな。うんと注文があれば、外注出来るんだがな。

塗り漆の困難さと比べれば、鉋の調整なんてアホみたいなもんですね。

*スプーンのように細長いものは、どうしても漆が垂れてくるので、回転風呂を作らないといけないようです。

*あれほど、乾かなかった呂色漆ですが、シーズンになると良く乾きますね。風呂のデータは同じなのに、不思議なものです。


腱鞘炎です。

今日は、珍しく働いていました。休日しか働かないのかも。

J

スプーンの漆塗りがやっと再開しましたが、ひどい腱鞘炎です。でも、理由が良く分かりません。それも、利き腕じゃない右手首です。まあ、なんとかやれます。

何度やっても、失敗の連続の刷毛塗りですが、多少の進歩はあります。でも、片手間にやるような仕事じゃないことは確かです。

漆風呂の設定、刷毛のチューニング、手入れだけでも奥が深いです。

儲かっていたら、塗りは輪島に外注しようとかねがね思っているんですが、いつも、思うだけで実現はしません。難義なことです。


ヒマな人は、数えて下さい。

やっと、仕事の調子が戻ってきましたが、仕事納めが目前です。

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スプーン115本の木地が出来ました。数に意味はありません。これ以上はつらいかなと。

400本も削ると、誰でもこのくらいは上手になります。

段々、スピードUPするんですが、その分怠けるんで、差し引きゼロです。

慣れてくると、カップの部分を薄くし過ぎるする傾向があるので、気を付けなければなりません。

並べると、綺麗だな。


Ziplocと・・・

Dsc_002131”イゴコチ”という雑誌に私のスプーンが掲載された。

弁当箱特集の中で、Ziplocの容器と組み合せているところが面白い。軽さを追求したのだという。

この容器はヒットしたな。うちでも使っているぞ。私のスプーンとは対照的だな。

Dsc_0004 どうも、縦の写真は入れにくいので、モモに助けてもらいました。

やっぱり出版関係は大変なようですね。ネットがこれだけ便利になるとな。