木工道具・機械一覧

エアクリーナー

「秋の日はつるべ落とし」とはよく言ったもんですね。

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工房にリブロスデルムンドのセールで買ったエアクリーナーを取り付けました。

デカイ!重量も25キロもあるので途方に暮れましたがなんとか設置出来ました。

一瞬、静岡の店で売っている小型の製品にすれば良かったと後悔しましたが、取り付けてしまえば、こっちのものです。大馬力、大容量の方がいいに決まっています。フィルターも本格的だしね。

ジンベイザメみたいに前から吸い込んで、後方に排気するだけの簡単な仕組みです。黄色いテープは作りがアバウトなもんで、隙間が5ミリもあったため塞ぎました。

結論から言って、密閉型の工房では必需品です。取り付けるのが遅過ぎました。もう先はないのにね。若い人は早く取り付けて下さい。でも、部屋がくすぶるほど、仕事もねえしな。

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これはアメリカの木工誌で、粉塵の肺への影響について書かれています。

10年前、付き合っていた金髪女性に「俺が英語がペラペラなのは分かってると思うけど、字が小さ過ぎるんで、かいつまんで訳してくれ。」と言いました。(もちろん英語で)

すると、ざっと目を通して、「あんた~、色々書いてあるけど、今吸ってるタバコが一番悪いって書いてるで~。」(土佐弁に訳してあります)

う~ん、藪蛇じゃった。

その後タバコは止めたんですが、最近時々不良しています。

*ところで、放射能除去装置は遠く、イスカンダルまで出掛けないとないんですよ。デスラー総統も邪魔するしな。


便利だけど、

本日、PM7:30 室温まだ30℃。作業場は26℃ですが。

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倣い加工機でダイニングチェアー6脚の座刳りをしていました。

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今回、ひな形をトレースする部分に、ベアリング付きのボールを使いました。

これが絶好調で、半分くらいの労力で済みます。

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以前の先端部分。切削する刃物と同形状です。当然滑りが悪いのですが、お盆等はこれでないと困ります。

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天井に板を渡して、ホースを適切な位置に吊るすことで、更に能率UP。

また、吸い込み口の改良で、98%の切粉を集塵出来るようになりました。(大企業なら随分と業績に貢献出来ますが)

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ほんで~、調子に乗ってやってたら、前後逆さまに加工していました。ギャー!

実はその前に、小さなミスがあり気を取られていたのです。焦りましたが、両端を切り飛ばして、剥ぎ合わせれば、なんとかリカバリー出来ます。柾板だから目立ちません。

簡単に出来るのも考えものですね。3年前にウィンザーチェアーの村上さんにお会いした時、「座刳りは全部手でやる!」とおっしゃっていました。そしたら、こんな失敗はありません・・・・・でも、汗が出るし。

機械加工も一長一短ですね。


水研ぎは川辺で、

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轆轤用にとっといた端材が、溜まって邪魔になりだしたので、挽いてみました。12枚。

最近、暑さでボケいているので、集中力を養う意味もありました。結果は思わしくなく、逆に調子の出ない時の轆轤作業は危険だと感じました。

先ほど、漆錆の水研ぎをやったのですが、風呂でシャワーを浴びながらだと快適です。川辺でパラソル立ててやると、更に快適だと思います。100枚もあれば実行するでしょう。

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このプレートは、皿の底を抉る時に使います。普段は面倒なので使いません。回転の上限は800PPMで取り付けには注意が必要です。実際、これが回ると恐ろしい。

旋盤は懐が200ミリで、当たってしまいますので、アウトリガーで取り付けています。

仕上げて薄くなった器は締め付けるとすぐに歪むので、赤い押さえは本当は8個付けなければなりません。木工旋盤では同じ大きさのものを量産しないと割に合わないことが分かると思います。

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これはおこもさんをするときに重宝しそうです。近い将来必要になるかもしれないので、塗りはここまでで止めておいた方がいいかもしれません。

池波正太郎の小説など読みますと、江戸時代、おこもは単独で営業することもあったようですが、ちゃんと頭がいて、上納金を納める必要もあったそうです。

また、ホームレスと違い“ヤサ”はあるのが一般的です。


帽子掛け

政治家を見ていると、腸(はらわた)が煮えくりかえりますね。アホで想像力がないから、被災地に入っても、何も感じないんでしょうね。

本日は木工家専用です。

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また、木工旋盤でペグ作りをやりました。4本を一遍にやると振動して難しい。材は山桜。

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2本だと半分くらいの時間で済みます。

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段々上手になって来ます。接合部は手でポキリと折れる位にすれば、後の仕上げも楽です。

スキューで完全に切断してもかまいません。

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こんな感じに仕上がります。もうちょっと形を工夫しても良かったかな。

ペグなんて買った方が安いし、凝ったところで金にもならないんですが、それが出来ない人はモノ作りには向いていません。

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やっぱり、実家の玄関の仕事でした。

タダじゃないんですよ。年寄りは医療費、美術館、プール、交通費と全てに優遇されているから、タダが当たり前と思っているから厄介です。

自民党の大きな票田だったからでしょう。若者は選挙に行かないから、胃がんの手術を受ける金がなくて死んだりするんですよ。

*先日、オフコーポで売っているKERV LM-1000という木工旋盤を使う機会がありました。棒を一本削っただけでしたが、問題なく使用出来ました。変速もスムーズです。

しかし、これで椅子の脚やスピンドルを100本、200本削るのはしんどいでしょうね。俺は10本が限度だな。疲れるんです。2000本も削ると機械もぶっ壊れるんじゃないでしょうか。

アマチュアがチョビット使う分には十分なマシンです。


梅雨の晴れ間に、

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うねりがあるようなので、午後から近場のポイントをチェック。仁淀は州がない。

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甲殿は今一歩サイズが足りない。仕方がないのでプールで泳いで帰りました。

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ケヤキのベンチを買ってくれたお客さんが、丸テーブルも欲しいという。同じケヤキで。

私は、この鉛筆削りのハードユーザーです。

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ボール盤に集塵機を取り付けると、やっぱり気分がいいです。

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ほんで、こうなります。接地点が正三角形にならないといけないし、天板は水平。意外に難しいです。でも、中学生なら出来ます。

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天板は、ちゃんと測定して、重心に来るように取り付けます。

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オイルを塗って出来上がり。簡単やな。

ベンチとセットでマンションのベランダに置いて、花火を見る時使うそうです。だから、反らないよう天板は厚め。そのうち銀色に変化してくるでしょう。


ラウンダー

最近、政治家が「スキーム」って良く使うけど、国民にわかりやすく伝えるのが仕事じゃないのか?英語がペラペラの私でさえ知らない言葉を使ってどうすんじゃい!漢字も読めないのにね~(私は書けませんけど)バカじゃないのか!・・・・・・本当にバカなんだから仕方がないんですが。

「スチーム」やったら知っちゅう。陸蒸気のことやろうがえ。小さい頃よう乗ったで~。

今日は一般の方には分からない木工家専用の、更にマニアックな道具の話です。

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お客様の無理な注文で作った靴べらですが、意外に売れて在庫がなくなってしまいました。

ほんで、20本ほど制作中です。軸の部分は鉋で削り出していたんですが、大変手間がかかります。木工旋盤でも必ずしもセンターの出ていない、細いカエデを加工するのは不可能です。

しばらく出番がなく、コレクションになっていた“ラウンダー”を使ってみました。この道具は、10年以上前、九州でウィンザーチェアーの講習会があった時に買い求めたものです。

材料を挟み込んで、レバーを引き、大根の桂剥きのように削っていきます。写真奥が手前側です。

どうも、私はこの手の西洋鉋の調整が苦手で、使いきれていませんでした。ちゃんと良く研いで、微調整をしました。そしたら、意外に使える、使える。当然、端までは加工出来ませんが、随分と楽になりました。やっぱり、道具か仕事をするな~。電気がなかったら困るな~。

ラウンダーの欠点は、力加減が難しいのと、加工部分が見えないこと。材料を挟み込むので、逃げ場がなく、ロックした場合かなり危険で慎重を要します。回転スピードはゆっくりですが。

木工旋盤で使うには、材料やチャックに工夫が必要ですが、そこまではお見せできません。最近、中国からアクセスも多いし、100円ショップで売ってたら立場がありません。


手鉋の伝説

今日は久々に木工家専用の話です。

木工の本なんかには、「手鉋で仕上げたテーブルトップは輝きが一味違う!」なんて書かれていて、長いこと 「どうなんじゃろ?」と疑問に思っていた。

私はテーブルトップに手鉋なんて絶対しません。疲れるから。汗も出るし。

先日、通い盆を漆で塗った時、ホウの手板で実験してみました。

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全体に少し縮杢が出ています。左が手鉋+ペーパー240番。中央が自動鉋+ペーパー240番。差は全く見られません。まあ、どちらもサンドペーパーをかけたわけですから。

仕上げで重要なのは(自戒の意味も込めて)、鉋盤の刃物が良く切れていることだと思います。これが切れ止んでいると材料を叩くので、2回や3回手鉋をかけても、ナイフマークは取れません。

右の板は、手鉋のみです。実は「手鉋仕上げでは、ツルツル過ぎて、塗料がのらない」という伝説もあり、やってみました。

手持ちの鉋はどれも切れ止んでいて、一番ましな陣太鼓でやりました。今思えば、槍鉋を使えばハッキリしたのにな。

逆目が出るので、表情が豊かになりますね。普通に漆がのりました。

テーブルトップには逆目は禁物ですが、檜を拭き漆で仕上げる時なんかは、酷い逆目が出ている所が特にカッコいいんですよ。


選択の余地なし

夕方のニュースで「菅降ろし」の動きが自民、民主党内であるというのをやっていたが、

木村太郎が、「他に能力がある人がいるならともかく、似たようなもんなのに、そんな暇があるなら、被災者の救援に全力であたれ!」と、マジ切れしていた。

小沢は原子炉の修復工事に使ってみたいな。放射能にかなり強そう。でも、汚染水ペロペロなめてたら、本当に怖いな。

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通い盆の木地が出来ました。全部で25枚。檜です。

もっと沢山作った方が効率はいいでしょうが、改良点も出て来るかもしれません。

意外に微妙なラインが含まれています。シロートさんにはどこが効いているのか分からないと思います。まあ、効いているのも分からない人が殆どですが。ということにしておかないと、私の立ち場がありません。

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久々に集塵ボックスを使いました。集塵と固定を同時にしてくれます。盆の製作にはとても有効でした。

実は、肘の腱鞘炎がひどく、本日レントゲンを撮って、注射をしてもらいました。貧乏と思ったのか、MRIはなし。お客さんに整形の先生は沢山いるのですが、近所で済ませました。

このような小物を数やっていると、材料持つ、利き腕じゃない方の関節に強烈な負担がかかるようです。

材料が固定できると、手によるペーパーがけの作業は本当に楽です。


糸鋸木工 4

すみません。今日も木工家専用です。

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アリ組の雌を糸鋸だけで切りました。ちょっと練習しただけで完璧です。でも、老眼にはキツイ。

厚みは16ミリ。少し時間はかかりますが、安全には代えられません。わりと楽しいしな。

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修正なしで、ドンピシャでした。反対側は、ちょっときつかったので、削りました。

ゴムハンマーで軽く?叩いて、それ以上入らなくなったら、修正しないと割れます。修正にはコツがありますが、言えん。

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小机になるんですが、先日の“雛祭りの展示”で年輩の方から注文を受けました。腰が痛いから、とにかく軽く作ってくれとのこと。

ボールペンも使うそうで、ヒノキじゃ、柔らか過ぎるので、桂にしました。

しかし、持ってみると重い。もっと薄くするか。でも、自動鉋にかけたら、止めの部分が欠けないか?明日、手板で実験する必要があります。

脚部に大きなカットを入れることも考えています。

最終手段としては、「ある程度重くないと、安定しませんよ」 と原子力保安院みたいな詭弁を使う手もあります。

うーん、得意の極薄スタイルでやれば良かったのか?!でも、「ある程度しっかりと、きちんと平面が出てないと厭!」という、難しい注文です。


糸鋸木工 3

今日も高知新聞から、

「仏放射線専門家らは“ヨウ素剤 今すぐ配布を” 日本の服用基準批判」

100ミリシーベルトを超えた場合は予防的に服用すべき。早急に広範囲に配れば、まだ遅過ぎることはないとのこと。配布をするに越したことはないでしょうに、政府は手を打っているのでしょうか?仏政府はヨウ素剤配布基準を100ミリから50ミリに厳格化しているそうです。

今日もここから木工家専用です。

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糸鋸木工を本格的にするのに、スクローラーオート1300をオークションで買いました。地震直前に落札して、地震後に届きました。複雑な心境でした。もう、当分仕事はないだろうになと。でも、今は思い切って買って良かった気がしています。

オートというのは、定盤下の糸鋸刃のチャックが自動で出来ます。

材料押さえに見えるのは、鋸刃のガイドで先に磁石が付いていて、締め付ける穴に案内します。レバー先のボタンを握れば、定盤下の穴が開放、放すと締まります。

この、グロテスクなヘッドのデザインは宮崎駿です。

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棒の先のスイッチを押しこむと、案内は後退して、上下動が始まります。便利です。

ヘグナーに比べて切断スピードは速いです。照明付きは糸鋸加工では必須です。

何と言っても、定盤幅600は圧倒的です。先のデスクの製作でも重宝しました。

ヘグナーって、何じゃったんじゃろーね。中抜きには向かない機械です。

出入りの機械屋も、糸鋸盤は盲点だったようです。旭工機の営業マンは良く来ているそうなんですが・・・・・・。

結局、糸鋸遍歴で、新品のこの機械を買えるくらいの、出費をしてしまいました。アホくさ。

でも、糸鋸フトコロ1300は刃口の周りに、半径1300のスペースを確保しなくてはならないのが難な所です。