木工道具・機械一覧

直立ボール盤インプレッション

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先日、オークションで購入した遠州の直立ボール盤、なかなか具合が良いです。

これまで使っていた日立のボール盤はスイング360で、これは500。スイングとはその半分の値がフトコロ寸法となります。どうしてかは、調べていません。機械の高さは160㎝位です。

フトコロ180㎜でも、まず不都合はないのですが、ウィンザーチェアーの座面を加工したりするとき、やや窮屈です。500ですと、山戸製作所のフライステーブルがスッキリと装着できます。

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まだ、よくわからない部分もありますが、自動送り装置が付いています。まず使うこともないと思っていましたが、直径25㎜程度の穴を開けるには、力が要らなくて便利でした。本日50穴ほど開けましたが、全部自動送りを使いました。

ワークに当たって力が加わると、クラッチがつながって自動に入ります。おそらく、木工10㎜程度の錐では入らないと思います。

ウィンザー系の椅子を作ることが多いので、これから活躍することでしょう。


直立ボール盤

昨日からの続きです。

一昨日は、大方町の「8の字」で、ローカルのS君と飲んでいました。浜で寝ているとMちゃんとIちゃんの話声で目が覚めました。しまった、寝過ごした!もう6時じゃ!

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昨日は、9時から工房へ大型機械の搬入の予定です。慌てて着替えて、30分だけ波乗りして帰路につきました。海から上がった時は、このように土砂降りでした。

雨は搬入には困りものですが、東に向かうにつれて晴れてきました。

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機械は大型ボール盤です。280キロあります。クレーンで揚げて、2階の窓からチェーンで引っ張り込みます。

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この機械屋はいつも、仕事が荒く、搬入しているのか、機械と家をぶっ壊しているのか分からないときがあるんで、今回はきつく言っときました。

わりとスムーズに設置出来ました。建物が鉄骨だと搬入の時は便利ですね。吊る所が一杯あって。

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デカイです。モーターは2馬力もあります。鉄鋼錐が32ミリまで使えますので、鉄でウィンザーチェアーが作れます。

今まで使っていた、日立のボール盤はオークションに出そうと思っていたんですが、今度のはデカ過ぎて、気味が悪く、様子がわからないので、しばらく置いとく事にしました。

インプレッションは後日。


桑原の自動鉋

今日は、桑原450自動鉋の詳細ページで、一般の方には無縁のブログです。すみません。

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上部にブリキの横出し集塵フードが付いています。ダクト径は100。効率的にはローラーを外して、上に引き上げるタイプを作った方がいいと思います。

*写真はクリックすると拡大します。

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昇降軸のカバーは外されています。

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オイルバス式です。

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昇降はスムーズです。ホイールの外周に目盛りがあり、0,1mm単位のセットが出来ます。

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作りは非常にしっかりしています。

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スライド部分にも摩耗は見られません。使い込んでも、初期精度とあまり変わらないのが桑原の特徴です。送材スピードは3段階です。

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セッティングゲージと刃が2組付属します。


座刳り用品

本日は、木工家専用です。しかも、飲み会のお呼びがかかりましたので、簡単に済ませます。

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グラインダーにアーバテックでの荒彫りは、切粉が大きく、勢いも凄くて、皮膚にあたると痛いです。そこで、手袋は2重にしてゴーグルをして、マスクをして、首に手拭を巻きます。

それと、腰痛ベルト。滑り止めのスプレーがあると、グリップ力が増します。

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今回、左のディスクも試してみましたが、滑らかで切粉も細かく痛くないのですが、その分遅いです。アマチュアの方や中仕上げにはいいかもしれません。

この作業は非常に危険で、跳ね返って頸動脈を切断するという死亡事故も発生しているので十分な注意が必要です。


リフターテーブル

今日も、一般の方には縁のない、木工家専用のブログです。

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アリ組をする人にしかわからないと思いますが、組手の仮組、調整には本当に便利です。逆に、これがなかったら、相当いらつくと思います。

本日は、この李朝棚の仕上げをしていましたが、箱物の塗装も楽ちんです。私の工房の機械類では、ダントツ!コストパホーマンス NO.1だと思います。

この作業台がなかったら、木工はもう出来ないかもしれません。工房が広くて、それぞれの工程に専用の作業台があるような所は別ですが、個人で多品目作る人には最適です。

10年後には世界の木工家のスタンダードになるかもしれません。


役鉋

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バイオリンチェアーの座板のシェイプに使った、主だった刃物類。

特殊な形状の鉋は“役鉋”と呼ばれます。左下の鋼の板はスクレーパーという立派な鉋です。引っ掻いて削ります。

切削個所が多かったので、刃を研ぐことは無論ですが、緩くなった仕込みを直したり、鉋の整備をしていたような気がします。1枚なら、いい加減なまま仕上げてしまうんですが。

私の鉋は、平面用の平台も「機械が平面は出してくれている」という自分勝手な理由から、寸を詰めているものが多いです。目違いを取るにも便利です。軽くなるしな。

一番下は、柿小刀です。右勝手と左勝手がセットになっています。今回、サイドの曲面の一番厳しいところで活躍しました。


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これがバイオリンチェアーの座板のひな形です。ヒノキで作りました。ヒノキは安いと思って使っていますが、実際はホウなんかより大分高価です。加工はしやすいです。

この曲面のつながりは、毎度のことながら難しいです。微妙な部分は機械では困難なのであえて残しています。最後に現物を鉋で仕上げます。

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通常ならば、中央のお尻の部分のみの切削になるので簡単ですが、今回は端面も加工しなくてはならず、悩みました。結局、型、材料ともに広めに取っています。しかし、そうなるとひな形を厳密に成形出来ません。手作りの限界です。

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それでも、半日で5枚完成!セットアップが出来れば、機械は流石に速くて楽。明日は裏側の成形です。裏は比較的単純な形ですが、試みにもう一度コピーマシンを使ってみます。ただ、端面が非常に薄いのでうまくいくかな?


画期的アイディア

今日は、一般の方にはわからない、木工家のブログです。

バイオリンチェアーの座彫りのひな形を作るのに、他の型を流用してコピーマシンでやったら、2度も失敗した。曲面が思ったより複雑でうまくつながりませんでした。久々の失敗です。時間も材料ももったいないです。

手持ち式の道具でやったら、何だ意外に簡単じゃん。最近、コピーマシンに頼り切りだったからな。

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座板の剥ぎ合わせが、乾くまでの間、背もたれのスピンドルを仕上げていました。いつも、最初の1本は戸惑いますが、後はスムーズです。

上端の直径は10㎜、下端は12㎜。今回、2つのノギスを繋げてみました。すごく能率が上がります。一般の方に説明しますと、ノギスを材料にあてながら、刃物で切削していって、スポッとはまるときが所定の直径と言う訳です。

こののノギスは、旋盤加工用に先端を少し丸めてあります。


解体治具

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久々に真面目な木工のブログです。昨日は軽快に作業が進みましたが、今日は未明から右側の顎の付け根が腫れて寝込んでおりました。唾を作る部分にバイ菌が逆流したのではないかという見立てでした。もう大丈夫です。

これは何の治具でしょうか?と言っても、すぐわかりますが。

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(どうも、縦画像に文章がうまく回り込みません・・・・)  そうです、一度仮組したテーブルの脚を打ち抜く道具です。

この部分の上下2ヶ所は、このタイプのテーブルの要ですので、正確な接合が必要です。何度も仮組を繰り返し、調整するのですが、嵌めるのは簡単ですが、抜くのは一苦労です。

今回、初めて治具を作りましたが・・・・・楽じゃ!こんなことに、なぜもっと早く気付かなかったのか。ここでも、リフターテーブルが重宝します。

これだけ長いホゾになると、かなり緩めに作っておかないと、接着剤を付けた本番では、木殺しが膨らんできて、途中で止まってしまいます。無理にプレスで押し込むと材を割ってしまいます。経験が必要です。

青いスプレーは間違えて燃やしてしまわないためです。


トグルクランプの使い道

昨夜「やまぶき」で鯨の刺身を食ってきたのに、風邪は良くなりません。飲み過ぎたか・・・?

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昨年、オークションで買ったトグルクランプ、出番がなかったのですが、良い使い道を発見しました。

この金工バイスは木工を始める前、金属彫刻をやっていたときに買ったものですが、重さが20キロ以上ある大きなものです。木殺しに使うことが多いのですが、何かと重宝しています。

長時間使う時は、リフターテーブルに移動して、より楽な姿勢、短い動線で使うようにしています。よって、ボルトで固定しておらず、大きなクイックバイスでその都度挟みます。ただ、この定位置は挟みにくく、大きなレバーが下の棚の邪魔になっていました。

そこで、2台のトグルクランプを使ってみました・・・・完璧や。頭は使いようじゃ。

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ERONのバイスはあと2台ありますが、結構信頼出来るようです。バイスは動かさなければ、でかければデカイほどいいと思います。

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大分片付きました。私の適当な木工で、一番重宝しているのは右から2番目のベルトサンダーだと思います。これも、木工を始める前からの付き合いです。一番古株かもしれません。連動している集塵機は非常にうるさく、なんとかならないものかと・・・・あきらめております。

それから、下に見える洗面器は二日酔いの朝に役立つんじゃなくて、小さなパーツの仕上げなどに右から左へと移すのに使います。スピードこそ命です。