Yチェア張替え一覧

「染めQ」

御用放送局は毎日アベちゃんの映像を流します。石破氏は可哀想だな。

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今回持ち込まれたYチェアーは後脚の貫が4脚中3脚お犬様の餌食となっていた。画像は以前撮影したもの。犬が齧るのは何故か後脚の貫、左側と決まっている。

解体出来れば、新たに貫を作って入れる方が簡単ですが、それは無理でした。

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ここは強度はさほど必要ないのでポリパテで埋めます。

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今までは油性のペイントで色を作って塗っていましたが、今一の仕上がりです。なんか目立つし。

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そこで近所のホームセンターで以前盛んにビデオを流していた「染めQ」を思い出した。

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ナノテクノロジーで染めるに近いとか。実際は染まりはしないけど塗膜は薄くて写真以上に違和感は少ない。

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オイル仕上げ後。馴染みます。多少色が違っても遠目には分かりません。質感がしっくりきます。これはいいかも。

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この速乾パテは強度はない。拭き漆にはなじみが良く◎。しかし、オイル仕上げだと10年で色が飛んで真っ白になることが判明した。

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10年前、出入りの機械屋から買った補修セット。今回初めて使ったがテクニックが要るようです。張り物のフローリングの修理には良いかもしれない。

何事も道具の研究は必要なようです。


Yチェア修理 

本日は台風の影響で終日雨でした。時々激しく降る。

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高知市内から直接Yチェアが持ち込まれた。2脚のうち片方はこのあり様。

ガタイのいいお兄さんに、

「前部が折れたのは初めて見たけど、どうしたん?」
「嫁が・・・・・な・・・・・・。」
「はっきり、大きい声で。」
「嫁が投げました!」

最初からそう言えばいいやん。何も泣くことはないだろう。

*当ブログにはフィクションが含まれています。

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他の部分はガッチリしているため、外れません。つまりこの状態で折れた部分の穴をほじくり返さなければなりません。また、組み上げるのもこの状態で・・・・・。ボール盤が使えないのは痛い。

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小さめのドリルで掘り返してからノミや彫刻刀で切り崩します。

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まあまあ綺麗になった。

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ここは厄介ですが、ドリルで2本穴を開けてラジオペンチで引き抜けた。ラッキー!

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部品を作るのは「ほじくり」より簡単です。

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クランプで押し広げて嵌め込んで、次に逆に締め込んで完成です。

今は暇だからいいけど、忙しい時はやりたくない仕事ですね。まあ、昨今そんな贅沢は言えませんが。


浮遊

梅雨とはいえ、まだ少し肌寒く過ごし良いです。

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先日4脚送られてきたYチェアは全部こういう状態でした。まれにあります。

しかし、こうなる直前まで使われていたのでしょうから・・・・・どうやって座っていたのか???

座面が落ち込んでくると週刊誌や漫画を置いて調節しているのは見たことがあります。座布団では殆ど効果はありません。

ひょとして、ヘソの辺りに念を送って集中し、空中浮遊して家族全員食卓に向かっていたのか?ほんで誰かが「プウゥ~!」ってやったら全員ズッコケたりして。まあ、そう考えると楽しいけど。かなり謎ではある。


激減

今日は日曜日でしたがまあまあ仕事をした。

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相変わらずYチェアの張り替えは重なります。しかし、昨年暮れからその数は半減している。小遣い稼ぎは出来ませんが、人生も残り少なくなってきたので丁度いい。本業に専念するべきです。幸い本業は順調です。張り替えのテクニックは行きつくところまで行ったし、もう飽きた。
 
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今回、シートの中に混入していたもの。楊枝・ヘアピン・クリップは結構多い。危ないぞなもし。現金は総額¥220くらい拾得した。たまには500円玉くらい入れといて下さい。
 

今年も売り上げ目標はクリアーした。

日中は暖かいので移動にオートバイを使用している。暴走すると多少ボケを遅らせられると思う。

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単純なYチェアの張り替えですが、意外にメールのやり取りが多い。そこで、先日HPを改良した際、オーダーシートを作って貰った・・・・・・・・それから注文が来ません。
 
やっと来たと思ったらご近所から、電話で!「5脚あるんですが、まず2脚で腕前を確かめてから。」「バカにすんなよ!」とは言いませんでした。
 
しかも、最初の2脚は壊れていた。
 
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修理したパーツは最初は色が合いませんよ。
 
今年は張り替えは前年比3割減。安いショップが沢山出来たからか?まあ、本業が忙しかったから問題ありません。でも、安い所はそれなりです。特にデンマーク製ペーパーコードと明記してないのはすぐ緩みます。
 
販売先のチャンネルも、商品も多彩でないと個人商店は生きて行けない時代になりつつあります。
 

スーパーレジェーラの研究 その2

今日も体調が思わしくなく、グズグズしていた。普段、働き過ぎ・遊び過ぎだから仕方がない。

相撲の暴行問題、貴乃花は宮沢りえと別れてから人が変わったな。
 
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ペーパーコードのカナコ編みで完成した。それほど違和感はない。質感は割と合ってるんじゃないでしょうか。
 
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ただし、籐は厚さ0,5~0,8ミリ。ペーパーコードは4ミリもあるので、真横から見るとモッサリ感はいなめない。お客様に2度念押ししましたが、それでもOKということでしたので。
 
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裏側は端折るのが常道ですが、なんとのう真面目に編み込んだ。
 
Yチェアもカナコ編みだと座り心地は向上すると思いますが、4倍の手間が掛かります。
 
【なばーまとめ】
 
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スーパーレジェーラはやっぱり籐編みが本当ですよ!ただ、6脚買って喫茶店で使っていたお客さんによると、寿命は4~5年。途中から落ち込んできて、最後に切れます。
 
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ファブリックによる張り替えは見た目も座り心地も最低。カッシーナで¥3万とか。
 
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真田紐は座面の落ち込みはあるものの、紐の厚さは1ミリ程度なので軽快感はあります。
市松模様で編めば落ち込みは軽減されるかも。
 
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ペーパーコードは硬質ウレタンを挟んで、上下2面で支えますので、殆ど落ち込みがなく快適。寿命も10年以上。ただし、籐が飴色に変化するのに比べ、汚れて汚くなる一方です。重量も重くなります。
 
スーパーレジェーラはやっぱり眺めるのがいいと思います。別荘で使うとか。なんか俺も一脚欲しくなってきたぞ。
 

スーパーレジェーラの研究 その1

昨日、海で異常に息切れした。どうやら風邪のようです。正に年寄りの冷や水です。今日は仕事を休んで読書した。やってやれないことはないけど、現在制作中のローキャビネット2棹は、棚板から裏板に至るまで全部共木の造りなので、ミスしたら材料の替えがないのです。

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またスーパーレジェーラの修理と張替えが来た。このような激レアの仕事が来るのもネットの普及と宅急便の発達のたまものですね。
 
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このように破れています。
 
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しかし、いい仕事してますね~。
 
この椅子の値段は日本で26万。籐編みでなくファブリック張りの場合は16万。多分籐編みの費用は12万ほどなので、半分近く籐編みにかかっている。
 
日本の籐張り職人は8万で受けているそうですがそのくらいかかるだろうな。破れた籐を綺麗に除去するだけで1時間かかります。
 
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しかし、体重80キロの方が常用するには無理があるかも。背もたれの笠木が抜けていた。
 
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やっぱり裏側は1ミリ以上隙間があるし、胴付きも完全でない。不思議だ。
 
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複雑な組手で、この内部が組み合わさって強度を出しています。
 
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あえて前脚上部を細くするとは・・・・。カッコいいけど。
座面は乗っかっているような感じですかね。
 
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後脚付け根は前回のようなクビレがない。古いものなのか?ジオ・ポンティは1979年没なので死ぬまでこだわったのか?工場が面倒なのでやめたのか?その辺は私には分かっりません。
 
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Yチェアと同じく、背柱は直線で角度を付けることによって表情を出しています。表面には手作りの生っぽさが僅かに感じられます。やっぱり古いものか。
 
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俺の塗装技術も結構イケてるぜ!塗装の剥がれもポリパテで埋めています。
 
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ふつう、そのまま吹き込みますが、以後籐張りにする時、糊が効かなくなるのでマスキングして塗装した。
 
一脚のみの修理張り替えはやっていませんが、今回は趣味として引き受けました。
 
 

ガン吹き

安部はこの期に及んで、拉致問題を取り上げてみたり、株価を上昇させてみたり、ほんま最低の男ですね。それを堂々トップで取り上げるNHK、恐ろしい世の中になりました。株には詳しくありませんが、日銀が必ず介入するとなればそこで利ザヤを稼ぐものが必ずいます。税金を呉れてやるようなものですね。
 
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ブラックの再塗装の注文が7脚入った。不思議とYチェアの張替は重なります。
 
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2液ウレタン塗装はこのスプレーで済ましていたが、高価である・使い切る必要がある・エア圧が安定しない、等の欠点があった。
 
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そこで、昔取った杵柄の「ガン吹き」に変えました。調子の悪くなったガンを修理してもらって、主剤・硬化剤・艶消し材・シンナー・・・・・ちょっとじゃ元が取れんがな。
 
やってみたら・・・・・手が汚れる・各々を計量し混合するのは大変手間・スプレーよりガンは大きいので意外に使いにくい・使った後のガンは念入りに洗浄が必要・・・・等、楽じゃなかった。
 
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お犬様の咬み跡などはポリパテで補修し、プライマーを塗る。
 
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別のお客様のは間違えないように印を付けます。
 
何しろ小さいモバイルパソコンなので当分更新は雑になると思います。33型モニターから13型は年寄りには拷問のようなものですね。
大型モニターに繋げようにも線が違うし。

 
 

ヒモ野郎

朝は親を病院に輸送。往復で入野松原片道より時間がかかる。午後から裏山登山。ユキちゃんがメダカ・トンボ池に突入したのでシャンプー。夕食の準備。仕事をする暇がない。
 
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・・・・・と言いつつ、やっと余分に作った山桜のスツール4脚、仕舞を付けた。誰か買って下さい。
 
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やっぱりYチェアは集中して送られてくるな。ひも・ヒモ・紐
です。
 
「ユキー、手伝え!」
「親方、勘弁して下さい。こんな手ん手じゃ出来ませんよ~。」

座張り地獄

本日、外気温27℃に達し扇風機を回して仕事をした。
 
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先日のスツールの「カナコ張り」10脚に加え、Yチェアの張り替え16脚やっと終わりました。張り替えうつになる所でした。
 
カナコ張りは特に芸はなく、ギュウギュウ引っ張ればよいだけの事ですが、これがいけなかった。腕から肩にかけての筋を痛めてしまいました。
 
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ハンス・ウェグナーの椅子はこの張り方が多いのですが、何でこんな変てこな張り方をわざわざするのかずっと疑問でしたが「カナコ張り」をやって納得しました。中央に大きな空間があるので作業性がいいのです。同じ面積なら半分から1/3の時間で張れます。分厚い手袋でも作業できますし。カナコ張りだと薄手の手袋じゃないと無理です。
 
でも、カナコ張りの方が座り心地も耐久性も上だと思います。
 
もう、ペーパーコードはしばらく見たくありません。