大ショック!

本日は、一般の方にも楽しめる製材の話です。

先日のタモを挽く事になりました。流石にハイエーススーパーロングでも積み込みは厳しいので、2tトラックのロングボディーをレンタルしました。

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まずは、バンドソーの刃を研磨したものに交換します。

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丸太の挽き方は色々ありますが、今回は柾挽き。それでも、手順はいくつかのパターンがあり、検討に検討を重ねます。

挽き方次第で、製品の価値が全然違ってくるからです。

私もこの道17年、そこそこわかっているつもりです。

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とりあえず、縦に真っ二つに割ることにしました。

どのラインに、鋸を入れるかだけでも、10分は話し合います。

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割れました。

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ガーン!数十万円の材ですが、ひどいヤケ(菌が入って腐りかけている)が全面にあり、これでは家具材として一切使えません。

製材もこの時点で、終わりです。今見たら、芯から下は使えそうですが。

余りに長い間、丸太のまま置き過ぎたのが原因でしょう。

これでは、お代は払えません。製材所も大ショックです。

なんか可哀想なので、別のタモの板を1枚、7万円で買って、トラックに積んで寂しく帰って来ました。

高速使って、3回も打ち合わせして、俺も大損じゃった。丸太はやっぱりギャンブルじゃな。でも、こんなヒドイ失敗は初めての経験です。

落ちを付ける気にもなりません。ゆっくり寝よう。


山桜の小机

体が冷え切っているので、お風呂の湯加減が分かりません。

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スプーンの塗りがもたもたしている間に、山桜の小机が出来ました。

先般納品した、山桜のテーブル材を製材した時に出た、薄板を使っています。

象が踏んだら壊れちゃうけど、十分実用的な強度はあります。

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試みに、角は丸めてみました。脚の形状は色々試みましたが、ただの長方形に落ち着きました。その骨折りは、製品の仕上がりとは無関係ですが、今後に生かされることでしょう。

天板のサイズは1050×540です。どなたか、買って頂いても全然OK牧場なんですよ!

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* この織部の猪口は、買った時はピンんと来なかったんですが、冬の夜長にはピッタリです。茶碗と同じで、熱燗が冷めにくくていいです。なんでも、使ってみないと分かりませんね。


悩み事

本日は、難解な木工家専用です。

7,8年前に大量に買い込んでいた、シベリアタモの柾板の寸5厚がついに底をついた。寸1はまだ十分あります。

寸5は椅子の座板にも使うし、挽き割って使うこともあるので、用途が多いのでしょう。

シベリアタモは板目に挽くと、ショボイのですが、柾目だと上品だし、剥ぎ合わせてもつなぎが目立ちません。特に魅力はないのですが、使いやすいのです。

当時は、ロシアも大変な時期で、タモは比較的安かったのですが、ガス油田の開発の成功やら何やらで、経済が立ち直ってきた現在、関税が8割もかかるようになりました。“アムール虎の生息地域の保全”とかいう、もっともらしい理由を付けて、伐採も制限しているらしいのです。

ほんで、不景気にもかかわらず、随分と高値になっています。

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馴染みのA製材所に行くと、20年も前に買ったという、国産タモの4m丸太の半割りがありました。

これを柾挽きするかな。余計高くつくだろうな。でも、国産材は魅力だな。

今年は収入が激減しそうな気がするので、僅かな虎の子に手を付けたくなかったんですが、しょうがねぇーかな?木工はビタイチ金になりませんね。

なんか話が暗くなりました。先ほど、友人から連絡があって、高知の野鳥から、やっぱり“鳥インフル”が検出されたそうです・・・・・・すみません、明るい話題がなくて。


フローリング

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合板の寿命というのは、意外に短いものですね。

私の部屋の南の窓際のフローリングは、20年ほどで剥離してきました。木工を始める前でしたから、何も知らずコスト優先で施工してもらったのです。

合板というのは接着剤との複合体で、呼吸もしないし、冷たいものです。冬は辛いです。安っぽいしな。

材木市場で売買する権利を得てから、フローリング材も卸で買えるので、何度かやり直そうと考えたのですが、部屋の家具も移動しなければいけないし、二の足を踏んでいるうちに、景気も悪くなり、そのままになっていました。

展示場に使っている、杉の3センチ厚のフローリングならコストは合板とさほど変わりません。無知とは恐ろしいものですね。

もう、輸入出来なくなっているかもしれませんが、ラオス松の赤身なら上品かつ、リッチな感じになります。高価ですが、満足度はそれを凌ぐと思います。

洒落た旧家の床は、山桜を使っていたりします。

マンションでも床を、ムク材にすれば調湿効果も相当期待できます。

なんで、床にもっと杉やヒノキを使わないのか不思議です・・・・・商社の思惑通りやな。

とにかく、床はなんとかしたいです。しかし、そうなるとクロス張りの壁も直したいし、いっそのこと、平屋で建て直したい。

う~ん、・・・・・・・そんな金があれば、南の島に移住して、ヤシの葉の屋根の家に住んで、遊んで暮らします。

これは、わりと本気です。あんまり年取っての移住は大変でしょうから。


時間がない

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これから、我家で、頂き物の猪のヘレ肉、タン、レバーで一杯やることになっているので、これでお終いです。

へへへ・・・・。


土佐のひな祭り

昨日は、高知県東部の6地区で開催される「土佐の雛祭り」の会場に私の家具を展示に使ってもらうことになり、下見に行ってきました。

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私に与えられた場所は、奈半利町の“旧野村茂久馬邸”の2階で、10畳敷きの部屋が横に4つか5つ繋がっています。

お客(宴会)のために作られただけの空間で、往事の豪勢な暮らしが偲ばれます。

“Go Home Quickly !” の吉田茂が来た時には、流石に赤い絨毯を敷いたと言っていました。

今の主も頓着ない方で、若いお遍路さんを一ヶ月以上も居候させた事もあるそうです。このような方に頼まれると、断れんな~。面白そうじゃ。

夜は「ホテルなはり」でホテルの社長に皆でマグロ懐石の接待を受け、泊めてもらいました。タダ酒は旨いけど、責任重大じゃ。

茂久馬邸もマグロ懐石もフォトジェニックだったんですが、充電中だったカメラのバッテリーを家に忘れていました。電池のないデジカメはホンマに役立たずですね。ウンともスンとも言いませなんだ。


漆風呂

寒いのにも大分慣れて、やっと仕事をする気になっている、今日この頃です。ブログもはかどりません。

漆の乾きは遅く、乾くのに4日はかかるようです。しかし、それを気長に待つのが、漆塗りのポイントです・・・・・・・これが案外難しい。

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漆風呂には、時々湿を与えなければならないので、このような軽量のフレームを作って、扉を外してから、ゴッソリ引き出せるようにしています。

久々にやったら、そのことすら忘れていました。俺の脳は大丈夫かな?

扉は、タモで丈夫に作ったんですが、頻繁に取り外すんで、軽量な杉で作るべきでした。

現在、簡易風呂でも、別の製品の拭き漆をしているんですが、濡れシーツが半日でカラカラになるほど、空気が乾燥しています。

“懐”にも恵みの雨は降りそうにありません。

ここにだけは 「ドカ雪、カモーン!」と言いたいです。


朝からラーメン

今夜はは、飲み会の誘いがかかったので、しょーもない内容で、早々と更新します。

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私は労働者なので、余程二日酔いでない限り、朝はしっかりと食べます。

まず、新聞読みながら、ヨーグルトとリンゴとバナナとサラダを食ってから、メインデッシュだ。

ラーメンやチャーハンを作ることも多い。

今朝はラーメン。まず、フライパンを熱して、多めのネギと、お客様から頂き物の“手作りベーコン”を炒める。豚バラ一頭分作ったそうです。

もちろん、スープと麺は別々に作ります。普段は、マルタイの即席メンを使うこともありますが、これは、ちょっと上等なやつ。スーパーの“お勤め品”ですけど。

丼が凄くて、小川哲男先生の“刷毛目鉢”を使っています。怒られるかな?でも、いつもは、もっと具沢山なので、普通の丼だとこぼれてしまいます。

この器は、わりと脆いので、洗い上げも自分でします。親に任すと、ぞんざいに扱うので、写真のように欠けてしまいます。


寒いです。

北国の人には叱られそうですが、こんだけ寒いと、仕事の能率がガタ落ちです。やる気も失せます。

通常1日で乾く漆も、3日かかります。漆風呂の温度や湿度はいつもと同じなのに、不思議なものですね。

かといって、より一層温度を上げると、室温との温度差が大きくなり、いろいろと不都合が出てきます。自然に任せるしかないです。

* 話はガラッとかわりますが、10年前の寒い晩のことです。

当時、美大専門の予備校の講師をしていた友人が、女生徒と電車の駅まで一緒に帰っていた時の会話です。

「今夜は、心底冷えるな~。」

「え~? “シンソコ”って何処ですか?」

「決まってるだろ。」

「先生、エッチ~!」

にわかには信じ難い話ですが、本当らしいです。

でも、こんなバカ女と付き合ってみたい気はします。


「道」

お正月に、フェリーニ監督の「道」を見た。・・・・テレビで。

学生時代は、高田馬場や、中野なんかで、散々見たな・・・・・・勉強もせずに。

でもまあ、一番勉強になっているような。

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先日のトルコ旅行で、前の座席のおっさんが、アンソニー・クインそっくりだったのでこっそり撮影していました。

「おめ~、奥さん大事にしてるか?」

って、余計なお世話ですが。