2008年10月一覧

月の名所 「桂浜」

Dsc_0100 群馬県からおいでのお客様を、桂浜にご案内しました。私も十年以上も来てないので、御上りさんの気分です。まず、地元の人は行くことはありません。

みやげ物屋が何軒もあって、別世界って感じです。竜馬の銅像と小さな浜があるだけなんですが、観光地ってこんなもんなんでしょうね。

Dsc_0098 ちょうど、銅像の横に櫓を立てて、「竜馬の目線で太平洋を眺めよう」という毎年恒例のイベントをしていた。非常にくだらないと思っていたけど登ってみると結構面白く、人気でした。

Dsc_0113 ここが、桂浜。遠足で良く来ました。昨日も、小学生が来ていました。

仲秋の名月の日には、浜にござを引いて、御馳走に大酒を食らう集まりがあります。何人も海に飛び込んで亡くなっています。というのはウソです。私も一度参加したいです。

この日の太平洋はウソのようなベタなぎで、ちょっと寂しかったです。


夜は素敵。

明日は、はるばる群馬県から、ご夫婦のお客様がおいでなので、午後からショールームの掃除をしていた。お客様が来るのは、大体ふた月に1組ぐらいだろうか。来ればなんだか買ってもらえるので、一人でやってる工房としては、冷やかしの相手をするより、むしろ効率が良い。もともとは、倉庫のつもりで建てたんですから十分です。

それまでは、毎年個展の2,3ヶ月前になると、チークオイルや漆の半乾きの家具と寝食を共にし、すっかり脳と鼻をやられてしまった。今考えてもゾッとするな。皆さん、健康が第一ですよ~!

Dsc_0070 夜の、ショールームはいい感じです。写真で見れば・・・・でも、ネズミの糞の掃除が大変でした。どこから入ってくるのかわかりません。親指位の穴があればOKだそうです。常連さんじゃ。フンばっかり残していくなよ。

しかし、よく売れ残ったもんだ。でも、これくらいはないと、お客さんが来ても面白くないしな。

明日の夜の部は、私が段取りすることになっているので、楽しみだな。イッヒッヒッ。


曇天の日曜でも。

Dsc_00083 日曜日は、写真のH君と前日に連絡をとって、早朝6時から二人で入野松原に出かけた。

若いころは、相乗りは当たり前だったんですが、最近はしない。みんなそれぞれに予定が出来て・・・・・大した用事じゃないのにね。

相乗りは、大正解。日曜の朝は、雨のパラつく曇天で、約束していなかったら、二人とも家でゴロゴロしていたでしょう。

Dsc_00301 モモも、久々に野生に返って大喜び。こいつは一週間を知っているのか、週末になるとピッタリ、マークされる・・・・・帰ると、つれない。

Dsc_00203 三池炭鉱O君とH君との海の男の対話。

「どぉー?」

「カニカニ」

(意味がわからん)

Dsc_0045昼飯に、 O塾長がニコニコ市で北山鮮魚店の刺身セットを買ってくる。マグロと、アジで380円。クッソ~!!

Dsc_0052 午後も波乗りして、帰りに、私もニコニコ市で矢張り、北山鮮魚店のマグロのハランボ買う。380円!!

晩酌に、輪島屋の朱卓に根来の皿に盛り付けて司牡丹で一杯やりました。

醤油は、甘くてとろみが付いていて、これがまたいいんですな~。半分はすしで食えば良かったな。胃袋も充実した休日でした。

家でゴロゴロしているのとは大分違いました。


ミツトヨのデジタルノギス

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シェーカースタイルの椅子は大分出来てきました。本当に手間がかかるというか、単に仕事が遅いだけというか。

今日は、木工の旋盤加工の棒削りについてで、内容が理解でき、参考になる人は日本に数人と思われるマイナーな話です。

Dsc_0026様子を見ていた、背もたれのスピンドルの仕上げをしました。通常一気に仕上げますが、今回試みに、2回に分けました。仕上げでサンドペーパを使うため、ずっと防塵マスクをしているのがいやだったからです。

材は山桜ですが、個体によって挽きやすさがまったく違います。

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両端の直径は、切削しながら、ノギスで測ります。回転中、引っかからないよう先を丸めています。旋盤専用です。2台を養生テープで連結しておけばなお便利です。

右のパスは羽ネジでゆるみ止めをしていますが、当てにならず、ホゾには使いません。大まかな外形を測る時に使います。

時々、デジタルノギスで寸法を確認します。プロユースでは“ミツトヨ”以外のメーカーは”銭失い”になりますので気を付けてください。デジタルノギスは一度使うと止めれません。オークションにも出ています。


紋次朗ではない。

Dsc_0044_2 秋もだんだんと深まって来ました・・・・・と書きたいところですが、庭の撮影をしている間に、蚊に一杯刺されました。仕事中はいまだに、半パン、Tシャツですし。どうなっとんじゃい!

昨日、旋盤加工中、若いカップルがショールームを見せて欲しいとやって来ました。仕事中ですし、

「何かお探しですか?」と聞くと

「特にない」とのこと。

「予約をしてからお出でて下さい」とお断りしました。

お客様じゃなくても、私は若者の訪問に対して冷淡ではないんですが、この兄さんは、ずっと”楊枝”をくわえたまましゃべっていたんです。まあ、俺の顔には威厳も含蓄もないけど。

Dsc_00371_2 木枯らし紋次朗であれば、同じヤクザ家業、渡世の義理がありますから、ないがしろには出来ません。しかし、本物の紋次朗なら、事前にその筋からつなぎがあるはずです。無宿渡世の掟は案外厳しいもんなんですよ。

時々、こんな若者が来ます。カップルが多いです。子供もいたりして。親が悪いんでしょうが、こんな調子じゃあ、いい職には就けないと思うし、自営業も無理でしょう。山奥で自給自足するしかないぞ!

ちょっと、意見してやろうかと思いましたが、旋盤加工は非常にデリケートで危険な作業です。平常心が大事です。俺も他人のことより、わが身が可愛い年になったか・・・・・・・。


ネットと印刷媒体。

Dsc_00151 今日は、雑誌に広告を掲載するための版下を作っていた。

知り合いのデザイナーのFちゃんに「まあ、俺はもうイラストレータを使えるけんど、まあバイトに来て~。一人でチンタラやるのも寂しいし~。」と偉そうに言ったんですが、パスを上手に使っての背景の切り抜きや、秒殺のレイアウトの技を見ると「ヒィ~!!御見それしました。やっぱり、餅は餅屋じゃ~!」と反省したのでした。もっとも、ラフは出来ていたので2時間そこそこで完成しました。右の案でいきます。

今回、自費で全国紙に掲載するのですが、来るべき恐慌に備えて、まだ息のあるうちに営業を強化しているのです。酒ばっかり飲んでるわけじゃないんですよ。私はペコペコ出来ない性格なので、他人をあてにするよりこういうやり方が向いています。それと、あまりにも貧乏が長かったため、金を残す習慣がありません。

木工家が自費で広告を出すなんて聞いたことがないので、効果のほどはわかりませんが、面白い試みだと思います。出版社には申し訳ないし、矛盾しているようですが、一番の目的は、ホームページにアクセスしてもらうことです。ネット社会の発達によって、評論家やマスコミとは関係なく、素の個人が、自立したお客様に評価される世の中が来つつあるような気がします。


椅子の脚を組む。

Dsc_000111 やっと座板が完成しました。ここからは大分楽です。一枚失敗したので2枚追加して、計7脚の完成を目指します。

背もたれのスピンドルは座面の大型化に伴い、一本多くしましたが、どうなることやら。普通なら一脚試作するところですが、今回はぶっつけ本番です。

Dsc_0011_2 これは、脚のほぞ先のみ絶対乾燥させる装置です。中に投光機が入っています。

最近は使わないことも多いのですが、脚を加工して、すぐ組む時は必要です。 平気で0.3~0.5ミリも痩せてスポスポになります。この脚には、貫きを入れる穴を開けるのでほぞ先のみの乾燥となります。絶乾後は割れやすいので先に木殺しを済ませておきます。

貫の付いた脚の場合、ほぞは少し緩めです。でないと組み込めません。手で簡単に入り、逆さにしても落ちないくらいがベストです。

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試しに一脚組んでみました。完璧でした。

椅子の製作もも、だんだん冶具も増えて、上手く、速くなっていきますが、体力は下降線をたどり、頭はぼけてくるので、これからどうなるんじゃろ~?心配です。

やっぱり、製作する品物の種類を絞るべきでしょうか。


土佐高登山部OB会 in“酒宴 やまだ”

Dsc_00088 本日は、内輪ネタのくだらないブログです。

昨夜、高知県在住の同じ年代の土佐高登山部OBが集まりました。メンバーの奥さんがやっている日高村の“酒宴 やまだ”が会場です。汽車で行きましたが、夜の日高村は、隣町の我”いの町”より数段寂れた印象です。

Dsc_0010 古くからやっている宴会場ですが、店は新築されて、いい感じです。地元密着型で予約制です。

Dsc_00141 これは珍しい、アユのフライ。仁淀川の恵みが豊かだから、こんな掟破りの食べ方があるんですね。でも、ちゃんと鮎の味がします。塩焼きも出ましたけど。

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これも川の恵み、生きた ツガ二をミキサーで砕いたツガ二汁。美味しかったです。御代りが出ましたが、二杯目はソーメンを入れて欲しかったです。

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三脚を据えて私も入った写真は全然面白くなくて、セルフタイマーの扱いに四苦八苦している時の方が愉快です。デジカメはバシャバシャ撮れるので、こんなカットが楽しめます。

久々に、波乗り仲間とは、また違った会話を楽しみました。しかし、話がついついサプリメントとか、健康にいってしまうのは情けないです。地方は経済的にひっ迫していますが、ゆとりもあると思います。


木工の集塵。

Dsc_0007 本日は面白くもない、木工家専用のブログです。

以前にも書いたと思いますが、失敗したところを、キズが取れるまで削ってゆくと、全体のバランスが悪くなり、ドツボにはまります。無視して進めると、最後には殆ど気にならなくなります。

どうしても目立つ場合は、丸刀でさらって、そこに別でさらった木片を張り付けるといいです・・・・・俺はそんな面倒なことしたことないですけど。お客さんに「これが手作りの味なんです!」と言う方が楽です。別に不誠実じゃなくて、ホゾの精度とか、他に手間をかけるべき重要なポイントがありますから。また、あんまりチマチマやっていと品物も委縮した印象になってしまいます。勢いも大事です。(ものは言い様ですね)

Dsc_0015 今回、逆目がきつく、鉋を使わずに、ディスクグラインダーに積層ペーパーをつけて最初の削りをしました。こっちの方が楽みたい。

ただし、粉塵がすごいので、集塵機を回しました。とてもいいようです。ダンボールなどで覆いをすると、もっと効果が上がると思います。穴の沢山開いた、集塵テーブルを作ればいいんでしょうが、そこまでは中々・・・・・いや、リフターテーブルだと高さが変えられるし、簡単に出来そう・・・・今度やってみるか。

栗の板目は、冬目と春目の堅さが違いすぎて、ペーパをかけるだけでボコボコになってしまい厄介です。座刳りには樹種を問わず素直な、目の込んだ柾板が一番です。


大失敗。

Dsc_0020 昨日のことです。連休の疲労はあるものの、気分的にはスッキリと仕事をしていました。

手前は座刳りマシンによる加工の終わった座板です。失敗は上の四枚のうちの一番手前です。表裏が逆になっています。側面に角度が付いていますのでリバーシブルではないのです。

この失敗を見つけた時は頭が真っ白になりましたが、幸い6枚中1枚でした。私の場合、たいていの失敗は埋木したりしてリカバーしますが、これはちょっと、どうしようもないです。

手間的にはさほどでもありませんが、栗の厚板なんか売ってるところは近くにはありません。幸い、在庫はまだ沢山ありました。

元々、集中力を欠く状態で仕事をしていましたが、さらにボケる事態に陥ったのは、サーファーのMちゃんが、先日私が撮影したライディングをCDに焼いてくれ~!と訪ねて来たことです。電話をもらった時、悪い予感はしました。Mちゃんは凄く薄着なんです。案の定、ノースリーブにミニスカートで現れ、帰りに車に乗る時はパンツ丸見えでした。見るな~!!

Dsc_00061 のぼせました。まあ、ちょっと失敗したけれど、長期的には「元気」になったかも!?

人生にはいろんなことがありますね。