7,8年前に買った山桜(全長4m×幅85㎝×厚さ17㎝)を家具用に腑分けしたのです。
この盤は私が買った中では一番高価で、どうも、価格に見合った使い道が見当たらず、他県の市場に投機目的で転がしていたんです。
残念ながら、不景気でますます価値は下がりました。いや、価値は別に下がってないけど、価格がね。
このクラスになると、ワクワクもしますが、憂鬱でもあります。
どんなに上手くいっても、100%成功はあり得ませんから。でも、今まで待った意味はあったかもしれません。期が熟したというか、それなりに経験を積んできたし。
実際は、今回、さほど選択肢はなく”焼け”の入った両端1mを切り離し、良質な2m材を取りました。両端からはテーブルなどの脚を取ります。
幅60㎝程度の盤はざらにありますが、山桜の85㎝はちょっと珍しいと思います。
でも老木で多少傷みは免れません。
縮杢が出ています。
意外に軽かった。あまり知られていませんが、ホントの銘木はケヤキなんかでも比較的軽いんです。これなら後々大狂いはしません。それに、この材は20年以上寝かされていたそうですから。
実は薄板を何枚も取ろうかと考えてもいたんですが、勇気がありませんでした。
まずまずの板が取れて、私も久々に製材の楽しさと興奮を味わいました。でも、買った時の値段で買い戻してくれるならそっちの方がいいかもな~。
どなたか、ダイニングテーブル注文しませんかね。この材なら、すぐ使えると思います。