2010年07月一覧

真昼の決闘

暑いですね~。仕事がひと段落したら、もういけません。全然やる気がありません。でも、今のうちに手を付けておかなければならないプロジェクトXがあり、ちっとは頑張っております。

ブログも全然やる気がなくて、今日は日曜の“ゴリ獲り”の画像です。

Dsc_0086

右はS家のコースケ、1歳。左がモモちゃん、13歳。人間でいえば、幼児と婆さんですが、犬の場合は、実際はそれほどの差はないようです。

Dsc_0078

ひたすら低姿勢でにじり寄るコースケ。雄と雌で、体格も同じくらいで、悪くない感じですがモモちゃんは、一切相手にしません。犬でも人間でも子供が嫌いなのです。

Dsc_0077

モモちゃん、歯を剥いて威嚇しております。

Dsc_0084

コースケは遊んでほしいのに、モモの周りをグルグル回るだけです。

Dsc_0115

「ハァ~、ガキの相手は疲れるわ。」 大年増の貫禄です。もうちょっと、遊んでやれよ。


今日は、ちょっと二日酔いだったし、仕事も一段落したのでダラダラと過ごしました。でも、お客さんと長話したり、そこはそれ、年の功で時間を上手く使いました。

Dsc_00114

これは、先日ギャラリーから頼まれた水差しの蓋です。そのギャラリーでフランス人作家のガラス器を購入されたお客様が、それを水差しに見立てるというので、何でか、私にお鉢が回ってきました・・・・・・・つまり、便利屋じゃな。

通常、水差しの蓋は真塗りと決まっていますが、ちと、オシャレじゃないので、ウォルナットに拭き漆で仕上げました。

茶道具ということで、それなりのお代は頂くようにしていたんですが、いざやってみると意外に難しく、つまみの形もデザインしなくてはなりません。

結局、最初のは全体に薄くし過ぎて失敗し、これは2作目。プロならそれ以上の失敗は許されません。

結論として、茶道具の製作はうんと請求しないと割に合いません。それに、今回は知らないお客様の仕事で、好みが分からなくてやりにくかったです。

でもまあ、私の“お道具買い”もあながち無駄ではない訳です。

実は先日、オークションに、青磁の蓋が出ていました。逆に、本体を木工旋盤で作るのも面白いと思い、入札していたんですが、意外な高値で落札出来ませんでした。桐箱に単体でしまってある“蓋”って、どういう使い道なんでしょうかね?


記念撮影

Dsc_0144

出来上がった、T型チェアー11脚と、在庫分の6脚で記念撮影してみました。

この写真では、座面の樹種の違いもわからないし、ちょっと窮屈に並べ過ぎました。

座面には、タモ、栃、楢、山桜、栗、ブナを使っています。

売るほどありますので、どうぞよろしくお願いします。


ゴリ獲り

今日は実に忙しい一日でした。朝5時に入野松原に出発。7時から3時間ほど波乗りをしました。波は膝腰のサイズ。

帰り道、場所は秘密ですが、テトラポットに張り付いた傘貝を採り、磯に潜って”ツメタカ貝”も採る。テーブルサンゴも一杯あって、とても綺麗なんですが、水中カメラはありません。

そして、午後からは仁淀川で“ゴリ獲り”をするサーファーに合流。

Dsc_0097

ゴリはハゼの仲間です。この時期、上流に向かいます。ほいで、写真のように簡単な網を下流に向かって仕掛けます。

Dsc_00926

時々、引き上げて、いけすに入れるだけです。写真のように、夏にはピッタリの遊びです。

Dsc_0088

余程暑かったのか、モモが自分から泳いでいました。監視役はK太くん。仁淀川の本流は中洲の向こうにあります。

Dsc_0096

時々、いけすに移します。仕掛けの形は人それぞれです。これはちょっと本格派。でも、恰好はサーファーのままです。

Dsc_0108

夕方になって、雷鳴も聞こえ始めました。

Dsc_0093

大分獲れたな。卵とじや、掻揚、佃煮にします。この用途では、小さいほど上等なのだそうです。

今晩は、更に宴会じゃ。よく遊んだな。仕事もこれだけやればな。おかげで、今日は暑さ知らずでした。


明日は海か!?

今年は、暑いには暑いのですが、蚊が殆どいません。また、蝉もあまり鳴きません。昆虫の裏年なのか?天変地異の前兆なのか?

Dsc_0062

実は、仕事も真面目にやっています。昼休みは2時間とっていますけど。夏は無理は禁物です。工房のエアコンはもう1ヶ月以上、昼夜を分かたず入れっぱなしです。こうすると電気代も以外にかからず、体にもやさしいです。

“お使い物”にするとかで、T型チェアー10脚を頼まれていました。本日、木地まで完成!気が付いたら11脚になっていました。

Dsc_0061

この、鉛筆削りのような道具で、ホゾ先を削り出します。このように曲がった小径木は旋盤にかからないのです。この道具は、アメリカ人の友達の友達が開発、販売しています。

Dsc_0017

ただ、曲がっているので、NASAのロケット発射技術を応用した、アンチ・レべライジング・スケールを使って、転びの角度を逆算します。

当然、脚の穴開け角度が全部違ってきますので、手間と言えば手間です。それと、若干のセンスが必要です。

それでも、バランスが悪い場合は 「なにせ、自然のものなので。」と言い訳すればOK牧場です。


直立ボール盤インプレッション

Dsc_0009p_2 

先日、オークションで購入した遠州の直立ボール盤、なかなか具合が良いです。

これまで使っていた日立のボール盤はスイング360で、これは500。スイングとはその半分の値がフトコロ寸法となります。どうしてかは、調べていません。機械の高さは160㎝位です。

フトコロ180㎜でも、まず不都合はないのですが、ウィンザーチェアーの座面を加工したりするとき、やや窮屈です。500ですと、山戸製作所のフライステーブルがスッキリと装着できます。

Dsc_0002k

まだ、よくわからない部分もありますが、自動送り装置が付いています。まず使うこともないと思っていましたが、直径25㎜程度の穴を開けるには、力が要らなくて便利でした。本日50穴ほど開けましたが、全部自動送りを使いました。

ワークに当たって力が加わると、クラッチがつながって自動に入ります。おそらく、木工10㎜程度の錐では入らないと思います。

ウィンザー系の椅子を作ることが多いので、これから活躍することでしょう。


午後から営業。

二日前の波乗りの疲れがまだ残っていてしんどいです。波が大きいと、沖に出るのに5倍も労力が要るのです。3歩進んで、2歩押し戻されます。また、気疲れもします。

それでも、午前中は仕事をして、午後は打ち合わせでした。

Dsc_0190

先日訪れた、古民家リニューアルをしてダイニングテーブルを製作することになっている現場をチェックしに行きました。

私の家族が全員出払っていたため、犬連れです。スーパーロングの前席3人乗りに、私、モモ、デパートの外商部長と横並びで出掛けました。流石にまずいと思いましたが、部長も、お客さまも意に介さない様子でした。私のお客様は皆心が広くて助かります。

床は、私の提案通りに施工されていて、口から出まかせも程々にしないとヤバイな~と思いました。

Dsc_0194

新建材とうまく組み合わされています。ここは、田んぼと緑に囲まれていて、本日の暑さでも日陰は涼しいです。

この後、本宅でお茶を頂いたのですが、代々伝わる古いお軸に描かれている人物の由来を尋ねられて・・・・・・・・う~ん、それは鑑定団に聞いて下さい。木工家もいろいろ勉強しないと営業は出来ませんね。

でも、体もだるかったので、巧い具合に午後の時間が使えました。


猫の目 (波乗り三昧)

Dsc_0052

「やまぶき」を朝6時に出発して、入野松原に向かう。天気がいいので走行中写真を撮りました。

Dsc_0060

8時からと思っていたビーチクリーンは7時からで、すでに終わっていた。しょうがないので駐車場付近のごみをアサル。

海はなぜかうねりがあって、まずまずのコンディション。しかし、もう雨粒が落ちている。

Dsc_00636

と思えば、ピッカリ晴れたり。

能登の冬は、天候が猫の目のように変わりやすいのですが、今日の入野松原はそんな感じです。雪が降ってくれればいいににな。

Dsc_0156

段々サイズアップしてきて、ポイントはやや混雑。沖からテイクオフすると2人目までは避けられても、3人目には突っ込みそうになって、止めざる負えない。

Dsc_0126

O塾長のこのテイクオフでも、前に人が入るので、理想的なラインを外しています。最近のサーファーは全然動かないので本当に頭にきます。ライディングしている人の邪魔をしないのが、鉄則の一つなんですが。

Bちゃんに愚痴ると、「しきや~」の一言・・・・まあ、そういうわけにもいきません。板も新品じゃし。

Dsc_0188

虹も出ました。彼には何かいいことがあるかもしれません。向こう側の井田岬は雨です。

Dsc_0189

昨日を象徴するような雲です。晴れたり曇ったり、雨だったり。

実は、キャンプするよう準備万端整えていたんですが、波乗りをやり過ぎて、ボロボロで、体が非常にうるさかったんで、夜の7時に帰路に着きました。で、本日は休養日でした。


青磁の杯

Dsc_0018t

青磁の杯がオークションに出ていたので、興味があって落札した。

しかし、早速使ってみると、どうも具合が良くない。吸い口が尖り過ぎているし、そのせいか重く感じる。いや実際重い。

青磁というものは普段使いには向かないものなのか?おまけに、手入れが悪かったのか、見込みの艶がなくなってしまった。

青磁は嫌いではないんです。鬼太郎の目玉の親爺が入るのに丁度いいくらいのバスタブ状の青磁の鉢を見るために、わざわざ台湾の故宮博物院まで出掛けたくらいですから。

やっぱり青磁は観賞陶器なんでしょうかね?ネットで調べたら件の鉢は乾隆帝が猫の餌皿に使っていたそうなんですが、本当ですかね?


瓶子

今日は輪島屋善仁の山下さんが営業に寄ってくれました。とは言っても、漆器を沢山買うゆとりはなく、昔のよしみで制作用の漆を届けてくれたのです。

Dsc_0014

それで、参考にまでにと見せてくれたのが、この瓶子(へいし)です。カッコいいですね~!

簡単に言えば徳利です。鎌倉時代なら貴族とかが普通に酒盛りをしていたのかもしれませんが、宗教的儀式に使われるようになりました。さらに現代は、本来、対になっているものですが、オブジェとして一つだけ買われる方が多いそうです。

ところで皆さん、器の内側はどうやって塗ると思われます?長い刷毛で・・・・?

実は輪島屋では、一番手間はかかるけど、確実な方法・・・・・いくつかのパーツに分けて塗りまでを完全に完成させてから、接合。さらに内外を塗り直して仕上げるというやり方をしているそうです。凄いですね~。

まあ、無理して買えないこともないんですが、大切な商品がなくなっては営業に差し支えると思い、皿を一枚わけてもらって、お茶を濁したのでした。チャンチャン。