少し涼しくなりましたが、6時半には暗くなるので悲しくなってしまいますね。
私が使っている包丁です。殆どこれで済まします。刃渡り15センチ足らずと小振りです。
20年ほど前に、高知県梼原町の野鍛治から買い求めたもの。左利き用の片刃です。
野鍛治は刀鍛冶に比べると大層地味ですが、折れず曲がらず、その土地の土に合わせた鍬や鋤を作るのは実は大変な技術です。しかもお代はしれています。
今はそのような農具を使うことも少なく、工場で作った量産品を買い求める場合が多いそうです。ほんで仕事もめっきり減り、包丁やナイフも作っているそうです。
日本刀と同じ作り方で、折り返し鍛錬による縞模様が確認出来ます。
あまりに切れ味鋭く、刃先は丸刃に研いで使っています。
左利き用なので、我家の出張料理人には不評です。
*折り返し鍛錬の模様を派手に出したダマスカス鋼のナイフが売られていますが、実は切れないことも多く、猟師仲間では“ダマサレルカス”と呼ばれています。
祖父の代からの物。上はお蚕さんの餌、桑の葉を刻むのだそうです。野菜にボッチリ。
どれも切れ味は鋭いです。
まあ、ステンレスでも包丁は研げば切れます。