2015年03月07日一覧

斑(ふ)入りの栃

昨年暮れに買った、ミズメ桜とトチの盤を、製材所がやっと暇になったそうで、挽いてくれることになりました。

最初はミズメ桜。本当の名前はカバ。カバだと馬鹿みたいなので、高く売れるよう別称を付けました。

鋸を当てると表面には2箇所の虫穴があっただけなのに全体がやられています。

「半分に割ってください。」

「勿体ないでしょう。」

「どうせ、燃やすしかない。このままじゃ、重くてかなわん。」

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木代と挽き賃のかかった高価な薪。よく燃えます。

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2枚のトチはこんなじゃった。

半分に割ったので都合4枚。

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こういうのを業界では“斑が入る”と言います。

悪く言えば腐りかけです。これ以上進むと材はボソボソになってしまいます。

幸いなことに斑入りの状態で止まっています。

漆を塗ったらどう化けるか楽しみです。

ただ汚いだけの仕上がりになったら、これも燃やすしかない。

これらの材は比較的安かった。安全・確実なものは高く、リスキーなものは安いと言うのはどの世界でも同じですね。