昨年暮れに買った、ミズメ桜とトチの盤を、製材所がやっと暇になったそうで、挽いてくれることになりました。
最初はミズメ桜。本当の名前はカバ。カバだと馬鹿みたいなので、高く売れるよう別称を付けました。
鋸を当てると表面には2箇所の虫穴があっただけなのに全体がやられています。
「半分に割ってください。」
「勿体ないでしょう。」
「どうせ、燃やすしかない。このままじゃ、重くてかなわん。」
木代と挽き賃のかかった高価な薪。よく燃えます。
2枚のトチはこんなじゃった。
半分に割ったので都合4枚。
こういうのを業界では“斑が入る”と言います。
悪く言えば腐りかけです。これ以上進むと材はボソボソになってしまいます。
幸いなことに斑入りの状態で止まっています。
漆を塗ったらどう化けるか楽しみです。
ただ汚いだけの仕上がりになったら、これも燃やすしかない。
これらの材は比較的安かった。安全・確実なものは高く、リスキーなものは安いと言うのはどの世界でも同じですね。