先日、輪島屋善仁の山下さんが営業に寄ってくれた。輪島屋善仁は、いまだに行商がメインの最も優れた漆器の製造、販売会社だ。
今回は、金もなく、無駄足を踏ませてしまった。ゴメ~ン!!
山下さんに、「現在製作している、栃の仏壇の木地が狂う」と愚痴っていると「そりゃ~、トチ狂うと言いますでしょう」とのこと。そうだったのか~!
栃では、座卓のような分厚いものを作ることが多かったので、あんまり実感がなかったのですね。
この栃、2寸に製材して、天日で2年、倉庫で4年保管していたものだが、人工乾燥していたら、もっと狂わなかったのでしょうか?
おかげで、荒取りから、仕上げまで3度に分けて様子を見ながら削っていくという手間を強いられています。写真のように組んでしまえば、大きく動くことはありません。しかし、裏板用に15ミリで製材していた材は、反って使い物にならなくなり20㎜でやり直しました。
漆で仕上げると、少し派手かましれません。かなり、おとなしく、上品な杢を選んでいますが。
ところで組立機、なにやかやと重宝しています。仮組にも便利です。出来れば、分解機も欲しいです。今はジャッキを使ったりしています。
写真は本番です。私の場合、あり組の箱は、しばらくしてから、クランプは外して放置します。クランプするとどうしても板が内側に反ってしまうので正確な直角が測れないし、妙な力がかかってしまう恐れがあります。
プレス機なら問題ないでしょう。すぐにクランプを外しても、あり組の場合はさほど問題もなく、ガチガチに組み上がります。