今日も、一般の方には面白くもない木工の話です。
座の裏面はこのようになっています。先が尖がっているほうが、造形的にはつじつまが合わせやすいです。お釈迦様が座っている蓮華座みたいです。ハスの花びらです。自然の造形物は完成されているということでしょうか。
実は、裏面も倣い加工機を使ってみましたが、失敗しました。薄過ぎてわずかなズレが悲惨な結末を呼びます。裏はさほどの労力ではないので、手持ち式の機械と鉋で仕上げます。
しかし、私はついつい機械に頼ってしまい、削り過ぎてしまいます。汗をなるべくかきたくないのです。そして、冷や汗が・・・・・。失敗をリカバーするのは大事ですが、鉋で地道に加工するのはやってみると、大した労働ではありません。自戒の念を込めてここに記しておきます。
表側は昼ごろに5枚完成しました。この作業は憔悴します。粘土細工みたいに付けたり取ったり出来ませんからね。
裏面を加工するとこんな感じ。サイドの曲面がセクシーです。もうひとつだけど。
実は、ここの加工が一番大変です。なだらかに変化する曲面はアラが見えやすく手が抜けません。
座板削りも場数を踏めば、割合楽です。ずっと落ちを考えていたんですが思い付きませんでした。お風呂にはいります。