真面目なことを書くと、時間がかかって嫌なのですが、「原発ムラ」のありようを簡単にまとめないと気が済みません。私が書くのですから、初級~中級の分かりやすい内容です。
欧米の倍の電気料金から発生した利益は、潤沢な資金となって、原子力発電推進のために、各方面の有力者にばらまかれています。有名ブロガーにも推進派がいるのは、きっとそういう理由だと思います。原発の取材やCMのギャラは破格だといいます。しかし、不利な情報を流したマスコミには弾圧が厳しいそうです。
「保安院」の会見をたびたび取り上げてきましたが、恥ずかしながら正確なこの団体の位置づけを知らないままでした。まあ、国の監督部のようなものではないかと?それにしちゃー、歯切れがわるいでしょう!
調べてみると、実際に分かりにくいスタンスなのです。原発ムラは組織が一杯あって複雑です。天下り先が一杯必要なのでしょうね。経済産業省は原発を“推進” する立場なのですが、その傘下に“規制”する立場の保安院があるのです! 原子力安全委員会というのもあるのですが、相関図を見ても実際の関係は分かりません。まあ、親戚のような関係でしょう。
保安院の検査官は、原発の立ち入り検査をしたりするわけですが、当然、電力会社は原発ムラのお仲間同士ですから、いい加減なものです。福島の津波対策も一応は提言していましたが、うやむやになったそうです。
だから保安院が急に東電側を責めても
「あんたらがOK出したんじゃろーが、一緒にノーパン・シャブシャブ行った仲なのに~!」
って、言われるわけです。ほんで、両者は妙に怪しい感じなんですね。原発ムラでは、政治家、役人、電力会社、科学者、プラントメーカーが本来“安全対策”に向けられる金で、ジャブジャブ、グジュグジュの状態なのですね。合言葉は「絶対安全!」です。
こうしてみると、今回の事故は日本の(世界の)「金だけ、今だけ、自分だけ」という考え方が生み出した、完全な人災です。
今回の事故で、日本が変われば、震災の犠牲者も報われると思うのですが。無理かな