今日の夕方、モモの散歩をしていると、カタツムリ3匹発見。食べられるかな?
小判型テーブルの仕上げも佳境に入っております。脚の形が複雑なので拭き漆が終了後組み立てることにしました。
ところで、先月の丸亀の個展に、若い木漆芸家の夫婦が訪ねて来てくれて、“錆漆”の話になりました。
錆漆は砥粉と漆と水を混ぜたパテです。ケヤキなどの導管を埋めるのに使います。導管のない材種ならば、拭き漆の場合は必要ありません。
「やっぱ、錆入れないと、いつまでたってもツルツルにならんよね~」
「面倒くさいけどね~」・・・・・ってな会話です。
錆漆はヘラでしごき入れて、乾いた後、水研ぎします。完全な平面にするには2,3回これを繰り返します。黒田辰秋みたいにお客様が殿様や財閥じゃないのでそんな悠長なことはやってられません。
小物ですとまあ頑張る気にもなりますが、テーブルはちょっとね。
ほんで、研ぎ上げるのは面倒なので、その場で拭き取ってゆく“簡易錆入れ”を施しました。それでも、半乾きのモルタルを拭き取るようなものですから、冷房をガンガン効かせても、汗だくになります。
でも、結論として、やっぱり錆入れはした方がいいです。(製品のスタイルにもよりますが)
1、拭き上げる工程で、砥粉に研磨されて、木地がツルツルになる。
2、導管があらかた埋まるので、以後の拭き漆が楽。
3、しっとりとした艶で、高級感が出る。
4、お客さまにとっても、掃除が楽。
今日はもうヘトヘトなので、落ちもなく終了です。