先日、お使い物にするとかでスプーンの注文があった。
「在庫ありますか?」
「あるある。売るほどあります。1000本?2000本?」
「そんなに沢山要らないんですゥ~。」
ラッピングもしてくれというので安請け合いしたものの、後で後悔することになりました。
漆のチューブを入れてある箱が、スプーンのために作ったのではないかというくらいジャストサイズで、もう100枚くらいたまっていたんですが、年末の大掃除で全部、資源ゴミに出していました。
殆どのお客さんは箱は要らないとおっしゃるもんで・・・・。
和紙で包んで、民芸調の紐で縛るのが普通でしょうが、なんか面白くて簡単な方法はないものか?
そこで当社のデザイン部にパッケージデザインを発注しました。(まあ、俺がやるんだけど。)
最新のデジタル技術を駆使して・・・・・抜きの金型を発注し・・・・ハサミで切ります。
出来た!なかなかカッコいいぞ!
和紙張り箪笥の端切れの和紙を使っています。
ハンコはデザイン事務所時代のもの。ハンコも作っとかないとな。
圧着に使ったのはこれ。針の要らないホッチキス。高かった。針は要らないけど力は要る。接着力は弱いです。
パッケージデザインは会社でやっていました。一番初めの仕事は車のホイールを留めるローレットロックナットの紙箱。
漆のスプーンがこのパッケージというのはどうかと思いますが、文句を言う社員は居りません。一人親方の気楽な所です。