2015年06月30日一覧

用材としてのソメイヨシノ

政局はいよいよきな臭さを増しております。

たまには真面目な木工の話もします。

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先の湘南での個展で、お客様から「庭に植えていたソメイヨシノを5年前に切って、乾かしてあるからなんか作れないか?」とお話がありました。

私は成年男子としては非力な部類ですが、たった2mの板が持ち上がらず、立てて歩かせました。4枚あったのですが重過ぎて1枚で勘弁してもらいました。

それもそのはず、後で量ったら60キロぐらいありました。

持って帰っても動かせなかったのでハイエースの中で切断しました。

厚さ28センチの挽き割りでしたがバンドソーがいつになく苦しげでした。

銘木屋のOさんに相談したら、用材としてのソメイヨシノは聞いたことがないそうです。

比重を計算したら0,9もありました。山桜が0,7です。たった0,2の違いと言うなかれ、なるべく触れたくない気持ちになってしまいます。ちょっと動かすにも億劫になって仕事がはかどりません。

おそらく用材としてソメイヨシノが使われないのは、この重さにあるのでしょう。無理して使わなくても他に木は一杯ありますからね。

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お客様から大きさを目一杯使ってベンチを作ってくれとの依頼でした。

これで重さ9キロもあるがな。

あちこちに割れ、虫食いがありましたが、天板はなんとか取れた。脚はナラ。

心材と辺材両方使えます。

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心材はカンナ台に使われるシラガシとよく似ています。

ググッて見ても種とか属は違うようですが・・・・・というかソメイヨシノについては不明なことが多いです。

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サービスでペーパーナイフを作ってみましたが、辺材には斑点が見られ使い方によっては面白い。

私の体力では比重0,7以上は無理と分かりました。