今日の話は一般の方には分かりません。
T型チェアーの在庫がなくなったので製作中です。端材で都合11脚の予定です。
座面の窪みを削り出します。いや、削り取るか?
このようなワークの形状は危険です。気を付けないと。
チャックは大きなものを使うほど、振動が出ません。
ツールレストはワーク近付け過ぎてもいけません。適当な距離を置かないとスムーズに刃物を動かせません。
それよりもツールレストの高さが大事なようです。
使う刃物はボールガウジとスクレーパー。
私は棒削りは得意なのですが、フェイスワークは中級クラスです。
柔らかいタモではスクレイパーで仕上げようとすると、慎重にやっても“むしくれ”てしまいます。傷は結構深い。
刃先に“返り”を付けるとかなり改善します。
ボールガウジだと切れは良い。刃物をよく研ぐのと振動を抑えるのがコツです。
しかし、私の技術ではスムーズな曲面は無理。ただ、この位ならペーパーで簡単に修正出来ます。水拭きした後の毛羽立ちも僅かです。
硬いカエデの場合、スクレーパーでもスムーズな鉋屑が出て、そのまま仕上げにかかれます。
どちらの刃物もそれなりに使い道があります。色々な刃物を使うのが木工旋盤の楽しいところです。
しかし、轆轤作業自体が金を生むわけではないので深入りは禁物です。