実は昨年のインド旅行がバイクツーリングとしてはあまり楽しめなかったものですから、今度はカシミール地方をツーリングしようと計画を立てていた。ここのツーリングは近年旅行者に人気で、レンタルバイクも豊富にあります。つまり、都会の大渋滞を抜ける必要がない!昨年のリベンジツーリングです。
そこに降って湧いたような紛争。最初にパキスタンの侵入で犠牲者が出たパハルガムは計画していたルートから20キロの距離。国境からは50キロも奥まった所ですが、彼等には勝手知ったる土地なのでしょう。渓谷の美しい高級リゾートなので日本の貧乏旅行者には無縁ですけど。
この地域は中国・パキスタン・インドが国境を接するので昔からドンパチあります。移動するにも別途、許可証が必要な場所も。バイクは許可証を取っても入れないそうです。
カシミール地方は暫定的に3国によって分断されたわけで、インドであってインドではありません。文化も人種も大分に違います。文化大革命で破壊された中国より、仏教寺院は良く残っています。
拡大しない事を祈ります。まさか核戦争にはならないと思いますけど。まあ、その分観光客は少なくていい感じだと思いますけど。どうしたもんかな?
道は空いていて雄大な自然を眺められる素晴らしいルートですが、一部5000メートルを超える峠もあります。そして、岩盤をコの字型に刳った道路も・・・・数百メートル下の谷まで垂直の壁です。当然、ガードレールなんてものはない。

高所恐怖症で心配性の私は、このような状況でトラックがこちらにズッて来たら、どうしようかと考えてしまいます。