文化・芸術一覧

真打ち

昨夜は、真打ちに昇進し、「菊六」改め「文菊」さんの落語を聞きに行きました。

枕話によると、“真打ち”の由来は、昔、夜の公演は蝋燭の灯りによるものだったので、「取り」を務めたものが最後に蝋燭を消したので“芯打ち”と言われるようになったそうです。

そのうち、照明には電気が使われるようになり、落語等は「伝統芸能」と呼ばれるようになったそうです。うまいこと言うね。

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一話目が全く思い出せない、痴呆間近の私。問題やろ。

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二話目は、酒で奥さんに逃げられた大工が「子はかすがい」でよりを戻す人情話でした。

大熱演で一話目を忘れたのかも。

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奥様方のカメラマンもする。出していいのかな?

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ほんでやっぱり宴会に突入。もう酒はいやじゃ。

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これからが楽しみな文菊さんと対照的に、土日遊び過ぎて憔悴しきっているオッサン。

滅びゆく者にもそれなりの味はある。


本川神楽

本川神楽は早々にUPの予定でしたが、何しろ内容が濃いので困っていました。

十数年前、神楽に凝っており高知県内はもとより、他県の神楽も見ていました。別に学者ではないので神楽の由来等は分かりません。ただ、張子の竜やドライアイスによる演出まである出雲系の神楽とは違い、地元旧本川村の神楽は原始の趣があり、一番魅力があります。

本川神楽は時々、地元のイベントなどでも披露されますが、矢張り本来の場所でやるから意味があるのです。晩秋、山深い神社で奉納される夜神楽は格別の趣があります。

以前は、2週間にわたり10ヶ所ぐらいで奉納されていましたが、今年は3ヶ所でした。なかなか、後継者の確保も大変なようです。

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趣味のブログなので簡単に説明します。

まずは結界作りから始まります。

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「座固め」での舞手はなんと女性。以前では考えられなかったことですが、過疎高齢化が進んでいる山村ではしょうがないこと。学校で教えているらしいです。違和感は格別ありません。

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実は音楽が素晴らしいのですが、UチューブでのUPはまだ先になりそうです。

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刃をひいてない刀2本を扱うのは恐ろしいですね。子供も間近で見ているし。

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地元の方は暖をとりながらマッタリ?殆ど観光客はいません。

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これは「山王の舞い」か?詳しくなくてスミマセン。

この面は怖いけどキュートでもあります。

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離れでは中休みの接待の準備が。

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このようなコミカルな掛け合いもあります。アドリブ、ジョークのセンスも必要。ちょっと酒が入っていた方が面白いかな。

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これは遠心力で両手の盆を落とさないようにアクロバティックな動きをします。たまの失敗も見どころです。後で話を伺ったらこの失敗を大変恥じておられました。

後ろのお爺様も昔は舞っていましたが、今は総監督のようです。

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さらに真剣での舞い。試し切りされた葉っぱが散らばっています。

越裏門白髪神社の舞台はことさら狭く、相当なテクニックです。

重要な演目の舞手は10年前と変っていませんでした。

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最後は結界を瞬時に引きちぎって終了します。この頃になると日付が変わっていて、深々と冷え込みます。

衰退したと思っていた本川神楽、むしろパワーアップしていた。来年も出掛けるでしょう。


江戸時代のテーブル

鬼平犯科帳で、ウサギと彦十が居酒屋で一杯やっているシーンには、必ずと言っていいほど半割りの杉丸太のテーブルが登場します。職業柄、気になって仕方がない。

あれは本当なのかな~?  ウソです!

江戸時代にはテーブルは存在せず、畳の上で胡坐をかいて飲み食いするのが普通です。でも、ソバを頼んで出てくるものは現代と変りません。

「大江戸生活事情」によると、テレビの時代劇とは随分違っています。

犯罪そのものが極端に少なく、人口50万以上に対して南北両奉行所の同心は6人ずつ、たった12人の警察官しかいませんでした。

「切り捨て御免!」なんて言いますけど、実際そんなことをすれば蟄居、閉門の上、切腹か打ち首だそうです。江戸ではそんな事件は殆ど皆無だったそうです。

大工の実労働時間は1日4時間半ほど。休み時間が極端に長かったそうです。国が安定していたので、あくせく働かなくてもいいし、宵越しの金も必要なかったのです。「貧乏暇なし」と言いますが、暇はありまして、ほんで吉原に「ひやかし」に行ったんですね。ワーキングプアーとは無縁の世界だったようです。(実労働時間は俺と似ているな。)

世界中行ってみたいところはありますが、小金持って江戸時代には是非遊びに行ってみたいです。

リスボンの美術館に大航海時代の絵が沢山ありましたが、ここも活気があって訪れてみたいです。

文明が発達しても、人間は変らないか、どんどん粗末になるような気がします。


投入堂

今回の旅の目的は、三徳山三佛寺投入堂を見ることでした。

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前日の波乗りで脚を酷使しているので少し心配です。

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立派な狛犬などを見ながら進むと、登山参拝の事務所があります。

一人での参拝は危険であるという理由で一切受け付けてくれませんが、丁度相棒を探していた同年代(後で同い年と分かる。)の方と一緒に登ることに。

もう少し遅かったら、可愛い女の子2人組と同伴だったのに残念じゃ!

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いやいや、難所の連続であくまでこれは修行なのです。

その証拠に「六根清浄」と書かれた袋袈裟(タスキ)を身につけなければなりません。

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文殊堂は鎖場を通って。

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縁が若干外側に垂れているので迫力満点です。

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屋根はヒノキ板で葺かれていました。

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40分ほどで投入堂到着。美し~!

役行者が法力で投げ入れたという話はご存知の方も多いでしょう。まあ、大工が足場かけてコツコツ建てたのですが。材は当然現地調達だと思います。

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UPでもう一枚。この2枚はクリックで拡大出来ます。

柱が細く見えるのは8角形に近く面取りされているためです。時代は平安末期。当然、何度も修復されています。

カスガイはシンプルに釘打ちだと思います。これが美観を損ねてなく、諸行無常を感じさせますね・・・・・それは仏教の考え方か・・・・・・難しいことは分かりませんが。

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見学はここまで。本当なら1時間ぐらい見ていたかったのですが、後続に場所を譲らなくてはなりません。

人のまばらな時にまた訪れてみたいです。

*入山には決まりがあり、行かれる方は必ずググって下さい。


停滞

暑いですゥ~。

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どうも最近全てがパッとしないので、昨夜は近所のフィリピンパブに出掛けました。

一つには、藤圭子を聞いてみたかった。カラオケには4曲ぐらいしか入ってなかった。「夢は夜開く」を歌ったが、自分で歌っても意味がなかった。TUTAYAに行けば良かったです。

この店も、うちと同じで、潰れそうで潰れずに頑張っている。


しもなのアートキャンプ2013 後編

アマちゃんも10倍返しも一回も見ないまま終わってしまった。ちょっと残念。

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夕食後、河童釣りに出掛けました。餌は当然キュウリ。

どこまで信じているのか・・・こちらが化かされているのか・・・・・

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いい具合の月夜です。

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恐怖のサプライズがあったのに、詰めが甘く不発に。

まあ、橋から落ちなくて良かった良かった。

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キリギリスは御馳走にありつけました。

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その後、宴会部長と今年も遅くまで呑みました。

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翌朝一番に講師のTさんは花を活けました。

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毎年同じメニューですが美味しい朝食。

ロッテリア方式ですが、昨日の大盛事件でおかずが足りなくなったので、最初の“盛り”では卵は2個までと決めました。

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クラフト吉川のTさんとアートシーンについて語り合う。

「近所の店に可愛いのが入ったで。」 「行く!行く!」

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Tさんの「箱庭作り」は案の定30分で完成!毎年、準備仕過ぎ。

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時間が余ったので川遊びです。流石に渓流は冷たいです。

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お昼を頂いて、夜のバーベキューに後ろ髪を引かれる思いで、帰路に着きました。


しもなのアートキャンプ2013 前篇

自閉症などの少し障害がある人達のアートキャンプに参加して、早7年目となりました。

ネタも尽きて来ましたが、まあ、どうにでもなるという自信も出来て来ました。

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名野川集落全景。

ここから10分ほど上昇したところに会場“しのなの郷”があります。

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途中、工事で10分ほど休憩です。

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今年もやって来ましたよ。

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丁度、午前中のプログラム“仁淀ブルー”のクレヨン作りが終わったところでした。

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すぐに昼飯。相変わらず旨い!

もう一品あったのに、欲張りのバカヤロー共のせいで食べられず。

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私のお題は例の干支の馬。

2時間あるのでゆったりです。

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わりと真面目なキラ先生です。

今回準備が適当であったため、生徒の作業量が増えて良かった。その分、助っ人たちも忙しかったけど。

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勝手にアレンジして頂きました。

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最後に記念撮影。かなり勘違いしているE嬢。

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夜はカレーでした。テラスで生を飲みながら。

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廃校を利用した、運営は地域のお年寄りの施設ですが、8月は350人ものお客様が来たそうです。このまま定着してくれれば良いと思います。

後編に続く・・・・


準備

今日は朝から「しのなのアートキャンプ」の講師で出掛けます。

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昨日は教材の仕込みをしていました。

あんまりキッチリ準備すると生徒のやることが少なくなってしまうし、難しいところです。

木工は内容を面白くすれば、必ず危険が伴うところが悩ましいですね。

少し早めに出発すれば、ゆっくり寄り道しながら到着して、旅行気分も味わえます。


「この器 この菓子」

エジプトはもう後戻りできないのか。観光にも行けない国になってしまうのか?

しかし、こう暑いとブログの更新もままなりません。

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ネットでなかなか良い本を手に入れた。

そうそうたる文化人100人がが自慢の器に菓子を盛って一筆献上しています。

しかし発行は昭和53年、殆どの人は鬼籍に入っています。

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高知県出身の漫画家。器に住んでいた地元の鎌倉彫を使うあたり人柄が偲ばれます。

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私は将棋は出来ませんが。

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この方はまだご健在ですぞ。

柳宗理・入江秦吉・黒田辰秋など私の仕事に関係ある人も沢山。

しかし、時代に埋もれてしまい、全然知らない画家や作家も多く、人生のはかなさを感じます。私が無学なせいもありますが。

菓子の造形に参考になるものがあるかと思い求めましたが、それは期待外れでした。それに菓子は食ってなんぼのもんやし。


あれこれ

最近買った本。

全部ネットなので地元に金が落ちん。

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先日の生け花展を見て、中川幸夫をもっと勉強したくなりました。

この本は一つの読み物となっており、少し難し過ぎます・・・・・が分からんでもない。

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テレビで見て買いました。約10年前の出版。

市内のどこにいても、砲撃や狙撃の対象になる内戦下サラエボの市民の生活を写真をまじえて描いている。旅行案内とはブラックユーモアだが、確かに。

都市が震災で壊滅的な打撃を受けたらこんなになるかもしれません。

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やっぱりテレビで見たシュガーマンのCD。ミーハーじゃな。アマゾンで¥1200。

これはお薦め。初期のストーンズよりいいかも。