日記・コラム・つぶやき一覧

疲労する。

個展の後始末や、確定申告なんか面倒なことも終わりました。大変疲れました。私の確定申告は相当いい加減ですが、毎年、残るものは何もないので、もしマルサが来たら、通帳を差し出して、納得のいくまでやってもらいます。あ~木工家は貧乏や。

今回の売り上げも、自由に使える金じゃなくて、向こう1年間の資金ですし、振り込まれるのは2ヵ月後です。その間に銀行残高はマイナスになっているでしょう。こんな私でも、なんとかやっていけるのは、両親が大蔵省だからです。相手が、スーツ着たやくざと呼ばれる、銀行でしたらとっくに破産です。 (お客に銀行マンはいないので何と言ってもいいのだ) サラ金まがいの仕事は、本来の銀行の業務ではないと思うのですが。

いつまでも、親の世話になるのは情けないので、銀行に相談したこともあるのですが、話があまりにもチンピラすぎて、こいつらを、儲けさすことは、びた一出来んと思いました。

資産家の人に聞いたのですが、預金一億程度の人は、業界用語で”ゴミ”と呼ぶそうです。私なんは、匂いも発せず、浮遊する、清げな存在です。

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ところで、これは、先の個展の撤収の様子です。手伝いのF君とKマネージャー。

売り場では、「先生、先生」と呼ばれながら、その前後はタダの人夫です。

まあこれは、中堅どころの作家は皆同じです。でも家具は重くて辛いな~。今回、重い家具は持ってきませんでしたので、少し楽でした。。

高知大丸は古い建物なので、搬入口が非常に狭く、大変です。しかも車は、駐禁の路上に止めなければなりません。これが、さらに、物産展などのイベントと重なったら・・・・。

私の搬出と同時に、よく顔を合わせる八木美術の搬入が始まりました。”茶道具展”です。私なんかよりずっと苦労が多いでしょう。いつも、少し荷物を取り違えたいと思います。

魯山人「木の葉皿盛器」500万ン~!! しかも一枚で~!! そりゃ~高過ぎじゃ~!俺の商品全部売っても、そんだけいくか~?

八木さんは、画廊の従業員や、私などをつかまえて、「ここだけの話だけど、デパートはもう終わりやで~」が口癖で、もう10年前から聞いてます。話がうまいので、黒田辰秋の棗を買わされたことがあります。

「そんな金ありません」と言うと、

「金持ちは目が腐ってるから、こんなもん買わん。貧乏人が苦労して買うんや」というのが決め台詞でした。まあ、私も後悔していませんが。

本日は、これからすぐ大方町に、久々のサーフィンに行く予定でした。(居酒屋「8の字」に8時頃着くよう) 

しかし、先ほど近所のハンターから電話があり、アナグマが捕れたそうで、いただきに行きます。鉄板で塩焼きにするそうです。おいしそうな絵が撮れたらUPします。

早く寝て、朝、出発じゃ~!!


デパートの裏側 

昨日、個展終わりました。地方の低迷する経済状況を考えるとまずまずの結果でしょうか。仕事そのものより、私の素晴らしい人柄によるところが大きいと思います。

今日は、日曜日の話。

Aさんは、いつも洗い髪を引っくくって、よれよれのジーンズと、量販店に積み上げてあるようなサンダル履きでやって来るオバサンです。美術画廊の常連ですので、私もよく見知っています。今回は、両手に野菜を抱えてきました。それを、画廊のソファーに広げて、主婦でもあるマネージャーにおすそ分けしています。なかなか、凄い絵でした。

(てめーら、俺の個展で日曜市するな~!! 実際、日曜市の野菜です。夕方になれば、タダで貰える場合もあるそうです)

実は、Aさんは美術画廊のお得意さまで、絵画のコレクターです。どうして、そんなに金があるのかは知りません。マネジャーが言うには「野菜貰ったら、絵も買ってくれる大変結構なお客様」なんだそうです。なんじゃ~そりゃ~!!

「吉良君も野菜いらん~?」

「いや、今日はこれから飲みに行くんで、ネギ持ってはカッコ悪いです」

私も、とっさに、ネギ貰って、家具を買ってもらう知恵はひらめきませんでした。

う~ん、ネギ貰ったら、家具買ってくれたかな~?

くっそ~!!絵ばかりじゃなく、たまには家具も買え~!!

デパートの裏側はホントにドラマっぽいです。(このお話は、プライバシーの保護のため脚色してあります)


OK牧場

気付きませんでしたが、ブログをはじめて一周年と成りました。別に目出度くもありませんが。

実は、ここ2,3日、風邪気味で寝込んでおりました。ブログを見ると、昨年も同じ。まさか、毎年同じパーターンを繰り返しているんじゃないだろーな?俺は植物か!

ところで、先日の角鑿盤の後日談なんですが、機械屋にその出所についてたずねると、「そこは、角鑿なんか、めったに使う仕事じゃないから、機械の状態は本当にいいです」と妙なことを言うもんで、

「じゃ~何屋さんで~?」と聞いても、のらりくらりかわすので問い詰めると、「棺桶屋」っだって。「なんだ~」  全然OK牧場!!

ウチのスポンサーがよく言ってました、「職に貴賎はない」って。私だって頼まれれば作りますよ。でも、ホームページには載せにくいな。松竹梅ありますなんて・・・・・・・。

誰だって、一度はお世話になるもんですし・・・・・・・でも、一度使った棺桶を、「テーブルに作りなおしてくれ~」なんて言われたら嫌だな。(あり得ないか?)

元の持ち主は、80過ぎたお爺さんで、棺桶もスチレンボードみたいな味気ない素材に代わったので、とうに仕事はやめて、隠居していたらしいが、道具を手放すのが寂しく、ボチボチ、なんか作っていたらしい。わかるな~。でも、足腰がおぼつかなくなったんで、とうとう、処分したそうだ。頭はシャッキというから一度尋ねてみたいな。


ご無沙汰していました。宴会つづきだったもので。

「もう酒はいやじゃ~」でも、夕方になったら気分もかわるんでしょうな~。

Dsc_00180002_1_2 おとといの雲です。

カズノコみたいな形をしていました。

写真ではイマイチですかね。

今、ちょっと忙しいのは、朝日現代クラフト展に出品する木工品を製作しているからなのです。

この公募展は地味なんですが、一等賞金200万ですので、結構、中堅木工家も出品していて情けないかぎりです。私も数年前出しましたが、平入選でした。木工商売としては出品料も含めて、大変な赤字です。

元々、この公募展のテーマは「斬新なクラフト」であって、非常に矛盾している訳です。まあ、それでも今回、その「傾向と対策」を考えました。

私、これでも、20年ほど前は、公募展の賞金稼ぎをしていまして、通算60万程頂いています。しかも、打率は三割位。だから、今は前回のリベンジに向けて、集中しているところなのです。

もちろん、時期が来ましたら、結果にかかわらず、ブログに公開します。

   


正月気分は抜けず。

まだまだ、明けましておめでとうございます。

Dsc_00570001_2  母親が、正月用にショールームに活けたんですが、誰も来ないのでせめてブログで紹介します。

本日より仕事しています。この正月は波もなく、飲んで、食って、寝るだけの生活でしたから、今朝、重い盤を運んだら、背筋を痛めてしまいました。

板も確かに重量が増していたような気がする。

以前は、これでも登山部ですので山に登りもしましたが、もういけません。膝も悪いですし。

2日は、5年ぶりの土佐高校53回生の同窓会でした。医者の多いこと、多いこと。ちょっと、心強い。タダで、診てくれるろうか。やっぱり、医者もタダでは気合がはいらんろうか?

ある、酒飲みの精神科は「家で飲むのはもう止めた」と言っていた。もう、お互いそんな年ですかね~。俺はもうチョッと。

まだまだ、正月気分が抜けません。



X'mas

_1 メリークリスマス!

写真はメキシコのクリスマスです。

20年前に買ってきたみやげ物を、ロウソクの明かりで撮影して、フォトショップでいじってみました。

結構いけてるぜ。

昨夜の波乗りのパーティーは15人ほど集まりましたが、先の忘年会で念を押してあるのに、イブ自体を忘れていたとか、下痢であるとか、能天気なサーファー達にも、忍び寄る老いを感じたのでした。

そんな中で、娘達が綺麗に育ってきたのは、救いです。

「体中にバターを塗ってこいっていうたろ~が!!塩も~!!」

3歳のケンタ君は、ウルトラマンになりきってのぼせておりましたが・・・・・・・・突然立ったまま、大量のゲロゲロ光線を出して・・・・・・・・スッキリしたようでした。

犬、モモちゃんも接待疲れでダウンしています。妙に締りのないイブでした。


体調不良

実は、10月の後半はずっと体調不良だった。朝起きると胸がむかむかする。飲みすぎかと思ったが、そうでもない。多分、この夏、割合忙しくて、エアコンをかけながら良く働いた疲れが、今になって出てきたのだと思う。

やっと治ったと思っていたら、今度は先ほどのキャンプで風邪をひいた。熱もないがだるい。どうも疲れがたまっているらしい。

昨日から、ベットで寝て読書三昧である。秋雨の中、寝て随筆集なんか読んでいると、ちょっとした旅行気分になれる。木工家は、貧乏と鉋屑がついてまわるといわれるが、こういう贅沢はサラリーマンにはできないと思う。

自分に優しい、怠け者スタイルはサーファーの友人から教えてもらったものです・・・横尾忠則はインドで知ったとそうですが。あそこは暑いので真面目にやってられないのです。

Dsc_00150003 (写真と文章は関係ありません)

先日、よくシマアジを食べさせてくれた釣り名人が、ガンで亡くなったのを知った。50歳そこそこ。

ベットで寝て、本を読むのは、死に親しむ行為のような気がする。

木工は息の長い仕事で、一年でも大した量はこなせません。しかも材料や道具も要ります。仕事の段取りが上手な私は、50歳も近くなりますと自然と、止める時と言うか、死ぬことも段取りのうちに入ってきます。はっきり言えば、先が見えてくる。

例えば、樹種を問わなければ、倉庫に保管した材料でもう十分です。材料を買うよりも、するべきことがあるのかもしれません。

もっと、皆さんが死ぬることを普通に考えれば、NOVAやらなんやら、銭儲けに走ることもないと思うのですが。

う~。しかし明日からは・・・・なんとか仕事をはじめなければ。今月は遊び過ぎ。


山本一力と坂東真砂子

高知県以外の方にはわからないので、ごめんなさい。

先の日曜日の高知新聞、「視点」に山本一力氏の書いた記事、読みました?ひどかったよね~。意味わかんないし。この人の本は、2冊ぐらい読んだことがあるけど、短編集なんか、ほんと幼稚なのが混じっていて、そんな気持ちで、心配しながら読んでも面白くないので、もう読まない。なんで、人気があるんでしょうね。まあ、いい加減なところが、高知県人らしいともいえるのですが。

その点、坂東真砂子氏のコラムはおもしろいよね~。読み応えあり。確か、朝日新聞に書かれた、”猫捨て”の話も、世相を、おちょくってると言うか、挑戦的というか、いい意味で土佐人らしいな。こんなのに、反応するマスコミも暇ですね~。馬鹿ですね~。思うつぼですね~。

この人は、私の一年先輩で、同じ中高に汽車通学していたのですから、会っているはずなんですが記憶にないです。実は小説も読んだことないんで、今度、読んでみよう。ただ、ホラーだというので、ちょっと恐ろしい。

しかし、出版界も活字離れが進んで大変だと思う。下らぬ本が多いせいでもあると思う。新聞には相変わらず本の広告が出るが、あれは特別枠があるのかと勘ぐってしまうぐらい。

旅先で「さお竹屋はなぜつぶれないか」を買いましたが、この本は、この題名だけで売れたんですね。「バカの壁」も意味わかんないし~。私自身も、いつか「家庭画報「や「サライ」出るようになればと思ったものだが、今はそうでもなくなって来ている。(うそです)

それは、ネットの力が強くなってきたからです。それは、ジジイの私でも感じます。

最後に、うちの場合、歩いてすぐに、図書館がありまして、本はおろか、ビデオにCDもお世話になっています。出版界と言うか著作権業界には申し訳ないことです。

今日は、私の文章も、なにやらわからんなりました。


ある日の弁当から

いつぞや、紹介すると言っていた、旧大方町の脅威の200円弁当。米、鳥、魚まで全て自家製だから出来るという・・・・・・・・ありました。う~ん、すごい安い。

小鯵のフライは賛否両論あるところでしょうな。仕入れはタダかも。驚くべきことに、オムスビには、ちゃんと塩昆布と梅干の具が入っていて、梅干はほんとに自家製みたい。コンビニの弁当とは次元が違います。あれは毒です。

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ところで、話はガラット変わりますが、知り合いの悪徳不動産屋が言うには、高知県の財政は、あと三年で破綻するそう。いよいよ、具体的な数字が出てきたかという感じ。橋本知事の今期限りの引退は、それを見越してのことらしい。あのひとらしいですな。そんなことは、どうでもいいのですが、その後を考えなくてはなりません。

そこで、この弁当、勇気付けられます。高知は食料の自給率を100%以上にして、楽しく、その日、その日を、のうのうと生きていけば良いのではないでしょうか。出来れば、独立して、酒とビールは自分で作ると・・・・・・・・。とても分かりやすい。

*先日、ミャンマーで射殺されたカメラマンについての、福田首相のコメントを聞きましたが、情けないの一言、この人たちは、台本なしには、しゃべってはいけません。言葉を知らないというより、首相としての心がない。しかし、彼の首相就任時の「貧乏くじだったかな~」というのは良かった。行き着くころまで行って下さい。真っ直ぐに。