木工道具・機械一覧

ガラス塗料グラシール

ずっと雨です。

本日は専門的なブログですので一般の方には分かりません。

Dsc_5780

SUPパドルmomaの塗装が終わりました。

この塗料はいいです。パドルのクリアー仕上げはこれにします。

拭き漆と同じで、ウエスで塗りました。吸い込みは矢張り漆と同じで2回で止まります。艶ナシの木地仕上げとなります。

商品としては今一なので、計6回塗りました。

適量をウエスに付けて塗り、手袋をした手で全体に馴染ませます。拭き取りはしません。1本に付き1~2分でOK。パドル10本で200gのビンをほぼ使い切った。一回の塗装で余った分は戻すと硬化してしまいますので捨てなければなりません。多少無駄にしました。デジタル測りを使った方が良いでしょう。中国産の極上漆より高価ですが便利で仕上がりも良い。全体の行程は拭き漆とほぼ同じです。

ガン吹きですと、塗料の塗着率は3割と言われています。やっぱり照明もちゃんとしたスプレーブースが欲しいですね。何より表裏2回に分けて塗るのが面倒。

Dsc_5783

漆と同じで木地のアラは出やすい。倣い加工機の走行跡が完全に取れてない。はっきり見えるよう加工してありますが。

Dsc_5785

塗膜は薄いので逆目は残ります。

Dsc_5790

2液のウレタンだと2度吹きでここまで埋まります。

Dsc_5782

右がウレタン半艶、ぼんやりしています。ちょっと写真では分かりにくいけど、ガラス塗料はダイレクト感がありますね。

他の木工品に使う予定はありませんが、潔癖症の方のテーブルなどにはいいと思います・・・・・てか、もう家具の注文ないような気がするんですけど。

 


プロッターのカッティングシステム

良く降るな~。

Dsc_5778

momaパドル完成間近です。

漆仕上げにゴールドのカッティングシートはドン決まりですけど、クリアー仕上げは木地の色に合わせて色々試してみました。

一本ずつ見ると悪くないけど、何かまとまりがない。次回からシートを張らずにレーザー加工機でアウトラインだけ引くことにしました。その方が木目も生きるし手間がない。段々煮詰まって来ています。

Dsc_4230

新たに「画楽」で切って貰ったシート。

まず、「カス取り」と言って、必要のない余白部分、oやaの中の〇を剥がします。結構時間がかかります。

そして、その上に転写用の半透明の粘着力の弱いシートを貼っておきます。

Dsc_4233

それを剥がしてパドルに貼る。このように浮き上がってはいけません。

しかし今回、シート本体の裏紙が薄く剥がれて一緒に付いてきて往生しました。原因はプロッターの刃が僅かに裏紙にも達していたこと。

どういう仕組みで皮一枚切るのだろうと思っていましたが、ヘッドを上下移動移動させて調整するのではなく、スプリングがあって“圧”をコントロールするようです。なるほど。よって先にサンプルを切り出して微調整した方が良かった。向こうも機械にまだ慣れていない。

文句を言ったら「やっぱりそうか、なるほどな。しかし、案外難しくて圧を弱くするとシートが切れていないこともある。」


ガラス塗料

本日は梅雨の晴れ間の洗濯とSUPをした。ここ1週間くらい朝晩は涼しく、お昼寝時もエアコンが必要ありません。

Dsc_5721

2液ウレタン塗装のガン吹きは大変なのでガラス塗料というのを買ってみた。左が希釈液。送料無料にするために余計なものまで買ってしまう小市民。

ウレタンのガン吹きなんて馬鹿にする木工家もいるでしょうが、やってみたらパドルの場合、拭き漆6回よりずっと大変です。

  1. 下地の研磨は拭き漆と同じ。
  2. 綺麗に仕上げようと思ったら、プライマー2回、ウレタン2回の行程。都度研磨。
  3. 2液の混合、ガンの清掃とか面倒。
  4. 2液は匂いがきついので屋外でやるが、晴天・無風の条件は滅多にない。ご近所も気になる。
  5. 片側ずつの塗装。

とか、大変面倒なのです。

Dsc_5723

ガラス塗料は水分で固まるので封は厳重です。未開封で6カ月、開封して1カ月以内に使うように書かれています。

実は25年ほど前にも3Mから似たような塗料は発売されていて、私もよく使いました。確かに固まりました。最後はお店に並んでいるのもニギニギすると既に固まっていたりして、しばらくすると見なくなったから撤退したのでしょう。

Dsc_5729

右端がウレタン、他はガラス塗料2回塗り。ウエスで塗ります。匂いは殆どないけど、使い捨てのニトリル手袋が結構破れるので、体に良くはないだろう。

木工をする者にとっては、断然ガラス塗料がいい感じです。

木の表情が各々はっきりします。アラも出ますけど。塗膜は出来ません。拭き漆に比べると粘度がなくて塗りやすいし、拭き上げも適当でかまいません。( 拭き漆の経験があった方が絶対良い。)拭き漆より4~5倍仕事は速い。

取説には2回塗りでOKと書いていますが、つや消しになります。拭き漆と同じか?透明版拭き漆か?もう何回か塗って様子を見ようと思います。良かったら手間のかかるガン吹きからは撤退です。


インバーターの憂鬱 4

本日はお天気も悪かったので仕事をしたが波は良かったらしい。ことごとく外すな。

Dsc_5711

SUPパドルはこの状態で右側にグリップのホゾを削るのですが、ボリューム3くらい・スムーズに切削出来るギリギリのスピードで回します。

もしボリューム10でスイッチを入れたら瞬時にブレードが吹き飛びます。恐ろしいですね。

それが、最近また回転が不安定になって、このような微妙な作業では大変都合が悪いです。

Dsc_1024

分解したら、赤の太い線の取り付けが緩んでいた。締め直して解決。

昔の機械ならボルトナットでシッカリ止めるか半田付けだったのでしょう。何でも低コストで合理的に済ますから妙な所で故障が生じます。インバーターって振動するモーターに取り付けることが多いでしょうからこんなんじゃいかんと思うのですが。

Imgp0002

夕方、ユキと仁淀川にSUPに行ったら霧でした。まあ、ワニとかいないから大丈夫です。


ハタガネの研究

蒸せるのでとうとうエアコンのスイッチを入れました。

夕方、増水した仁淀川でSUPをしていたら、アユ釣りのジジイが腰までつかって竿を振っていた。危ないよ・・・・って人のことは言えませんけど。

Dsc_5698

無造作に落札したハタガネですが1/3は今一の品質のものが混ざっていた。

右はブランド名が分からなく、仕上げも粗い。何より部材が薄い。その分、顎が長いけど余計なお世話です。

Dsc_5702

薄いのは材料をケチったというより、穴を穿つのが大変だったからと想像します。ドリルで数カ所下穴を開けた跡あり。今なら水圧やレーザーで開けるのでしょうけど。

Dsc_5699

固定ねじはギリギリで使い込むと締め切らなくなってしまいます。

Dsc_5701

ちゃんとセンターに開けろよな。まあ、普通に使える。

Dsc_5694

右は私が昔から使っている山崎製ですが、競馬印の方が品質は上のような気がします。

Dsc_5691

むっちゃ可愛い競馬印。調べたら今は「マルト長谷川製作所」というらしいです。

初めて知ったのですが、小さい真鍮ハタガネは別としてクランプ類の移動ねじは角ネジが使われています。ググってみたらピッチ(角度)が大きく移動量が多いから。3角ネジはピッチが緩いので緩みにくく固定用だそうです。ネットに何でも出ているな。長崎の出島まで勉強に行かなくても良かったな。

このような小さなハタガネは、組手を締め込むとかじゃなくて、仮止めして釘打ちしたりするのに利用してのではないでしょうか。

 


ハタガネの大は小を兼ねない。

昨日は背中の筋を違えたせいで食事も美味くなく、酒も飲みたくなかった・・・・でも結局飲むんですけど。本日は大分まし。

四国地方、極めて爽やかな朝夕でしたが、明日からとうとう梅雨入りのようです。

Dsc_5674

ハタガネ40本オークションでゲット。こういう原始的な道具はオークションでもすごく安くはないな。数要るし、困るな。

Dsc_5676

スピードカッターで全部切断します。

Dsc_5670

つまりこういう事。パドルのブレードの接着に使います。

細いハタガネなら一杯あるんですがパワーが足りないし、反ってしまいます。かと言ってこのように長いハタガネですと持て余します。接着は時間勝負なので大変にウザイです。精度も悪くなるし、捻じれるかもしれない。

40本あれば5枚作っている間に最初の接着剤が乾くと思います。

しかし、売れるかどうかも分からないパドルの製作に道具を完全に揃えなければ気が済まないのは悪い癖です。でもプロだから。

SUPで離島やアドベンチャーツーリングをする場合、剥ぎ面が切れたら命に関わるからここは大事です。まあ、そういう時は3分割の予備のカーボンパドルを持って行きますけど。

Dsc_5681

切断面のバリを取って・・・

Dsc_5680

固定用の凹みを掘る。

Dsc_5672

古いハタガネはこのように固定ねじがすり減っている場合がありました。これはギリギリ。先端の丸みもなくなっていました。丸みはベルトサンダーで付けました。

限度を超えていたら、

1、6角ボルトで代用する。 2、市販の羽ネジを使う。 3、ボルトにプレートを溶接する。など対処できます。

顎の摩耗もあるみたいなのであんまり使い古したハタガネは避けた方がいいでしょう。


少しずつ、

早朝の気温は16℃であった。薄いフリースを着て散歩した。

タンカー襲撃事件の真相は分からないけれど、アメリカの自作自演でベトナム戦争に突入したトンキン湾事件を思い出しますね。

Dsc_5573

ここからは毎度のことながら地味~な、面白くもないお話です。栃のSUP用パームグリップ。

Dsc_5574

桐にしたら16g軽量化出来ました。たった?と言うなかれ、努力の積み重ねなんです。

Dsc_5429

桐に無造作に穴を開けていたらユルユルになった。ドリルの刃をよく研いで、ゆっくり3回位に分けて切削が必要です。柔らかいので切りカスでも内部を傷付けてしまいます。

Dsc_5467_1

このフェザーボードも・・・・

Dsc_5576

簡単に微調整出来るように作り直しました。

Dsc_5581

レールでスライドするようになっています。

Dsc_5582

特殊な用途に使うバイス。シャフトを挟んでも傷が付きません。

でもウッドパドル、どうやって売ったらいいんでしょう?

 


アイロン曲げとフェザーボード

蒸せます。エアコンを入れました。

Dsc_5454

SUPパドルのシャフトは材料の段階で2mあります。結構ギリギリで木取ってありますので、少々の曲がりでも厚さが足りなくなってしまします。そこでアイロン曲げで修正します。

Dsc_5461

熱源は多い方が仕事が早いと思います。

Dsc_5463

2,3分の加熱でOKです。バイスに挟んでしばらく保持すると固まります。戻りが想定されますので気持ち多めに曲げます。

Dsc_5455

修正後。

Dsc_5458

左が修正前。便利なものですね。

Dsc_5465

シャフトを丸く加工するための治具にフェザーボードを付けました。暇だから出来るとも言う。

本来、反発防止の治具ですが今回は密着させるため。調整はスペーサーを噛ませます。

Dsc_5467

いい感じです。これで刃先に手を近付けなくてよい。

SUPパドルの量産体制が整いつつあります・・・・・が注文はあるかな?

それでも、モニターを含め、現在4本受注しております。


バンドソーの刃

最近、年のせいか、不景気で注文がないせいか、世の中がおかしくなっているせいか?集中出来ず仕事の能率が上がりません。

Dsc_4409

挽き回し(曲線用)のバンドソーの刃のストックがなくなりました。いつも機械屋に注文するのですが、溶接部に段やズレがあったりして頭に来ます。1ダースとっても使い切ることが出来るかな。

Dsc_4412

コンターマシンには溶接機が付いているので巻きで買って安く済まそうと以前から考えていたのですが、木工用のバンドソーのコイルはネットで調べても行き当たりませんでした。

それで試しに、鉄鋼用の14山で輪を作ってインカ710で切ってみたら普通にズンズン切れます。なんじゃ~そうだったのか。

ちなみに木工用は厚さが0.5ミリですが、鉄鋼用は0.64です。安定感があって特に不都合はないようです。

早速、モノタロウで6ミリ幅で木工用では標準的な6山を注文して使ってみたら、切れる~!30mのコイルで私のバンドソーだと11本取れます。約一本千円。普通4千円するがな。随分節約になるな。ちなみに一番安い軟鉄・アルミ用です。

Dsc_4431

14山(1インチあたり)、かなりスベスベ。

Dsc_4433

6山、思うに私の作業では8山か10山が良いような気がします。

Dsc_4414

ブレードをカットするレバーも付いています。溶接機は単体でヤクオフにもたまに出ます。

この機能を利用して糸鋸みたいに「中抜き」という芸当が可能なのですが太鼓を作るわけではないので出番はない。

コンターマシンと木工機は構造上大差ありません。テンションが高いので鉄鋼用の方が頑丈。しかし、スピードは随分遅い。速いと刃がすぐ焼けてしまいます。

Dsc_4426

スイッチが一杯あって機械好きには嬉しいが、妙に分かりにくい。下のつまみは厚い鉄板を挽くときの自動送りですが一生使うことはないでしょう。

Dsc_3078

お昼に壮大な雲が見られました。何で直交しているのか?


マキタ充電式トリマー

増税の緩和策としてカード決済なら2%還元されるとか・・・こんなことやっている小賢しいアホウな政治家共に税金から多額のお給料だ出ていると思うと嫌になりますね。まあ、新たな天下り先の確保にもつながるのでしょう。

Dsc_3694

ここからはいつものようにスケールがグッと小さくなります。

最近、機械屋の売り上げに貢献していないので充電式トリマーを買った。トリマーはコードが邪魔になることが多いし、先に買った充電式オービタルサンダーが使い良いから。

Dsc_3693

しかし、かなり重いのですね。失敗だった?片手で自在に操るのは難しいかも。ただ、刃を付けて加工してみたら緊張のせいかそれほど重さは感じなかった。サンダーも最初は重かったが慣れた。

現在100V機はマキタ2台、リョービ2台あるがトリマーは何台あっても困りません。リョービは壊れそうでピンポイントでしか使いません。

Dsc_3696

軸径は右の細軸60ミリに対して65ミリ。シャフトもかなり太く8ミリチャックが使える。アクリル部品も厚い。

Dsc_3708

スピードが調節できるが使うことはないだろう。

Dsc_3700

ライトは強力です。赤いボタンはシャフトロックだがちょっと使った限りでは妙に信用できない。スパナ2本でも出来ます。

Dsc_3709

このサンダー、コンセントに差し込む必要がないから結構使います。無負荷時でも周速が安定している。家具の角を落とす時など繊細な仕事にグッド。ただ、長時間使うので電池はスペアが必要です。

現在使っている他の18V充電式はハンマードリルドライバ、ハンディー掃除機、ワークライトですがどれも便利です。バッテリーの互換性を考えると18Vに統一すると良いでしょう。