木工道具・機械一覧

象の檻

土曜日のこと。(本日は久々の木工家専用です。)

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キレイいに片付いた一角。

ひと月ほど前、出入りの機械屋がプレス機が出たという話をしていました。程度はいいのにスクラップにするという。

「欲しいけど、うちにはもう入らない。」 「分かってますよ。」 

しかし、諦め切れずに考えたら、材料を整理すれば入りそう。機械屋は半信半疑ですが持ってくることになりました。

しばらくして機械屋から電話が「申し訳ないけどストロークが700しかない。使えませんね。」 「そりゃいかんわな。」残念、箱物の組み立てに使うつもりですから。(標準仕様のストロークは1000です。)

さらに策を考えて、鉄工所で“延長”してもらうことにしました。フィリピンパブではよくやりますが。

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デカイ!一抹の不安が。

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ストロークを550ミリ延長したので、その分空間が出来ます。シャフトの交換は1本8万だそうで諦めました。曲げ木加工の時は台座をあつらえるようにします。

横倒しした時、壊れないように4隅に柱を立てて加圧しています。隙間にも木片をはさみます。

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3点支持で寝かせた後、レッカーとウィンチで引っ張り込みます。

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矢張り3点支持で起こす。この工程に一番時間がかかりました。傾けている時は私も緊張して手伝っていますので写真はありません。なんしか重量が1.4トンありますから。

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コロ(鉄パイプ)とショウレンで移動。

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計画通り、ドンピシャに納まりましたが、使うことはあるのだろうか?

使わなかったら、ヒドク丈夫な棚として活用しなければなりません。

15トンプレスなのでイカやタコをペシャンコにしてせんべいを作ることは出来ます。


輪廻転生

昨夜、デンタルフロスを使っていたら、歯の詰め物が取れました。

本日、接着してもらおうと歯医者さんに行ったら、「虫歯になっているので麻酔して削る。」とのこと。こういうのは困ります。心の準備が出来ていません。

でも、そんなに痛くなくて、明日には詰め物が出来て、治療完了だそうです。早。

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新しく機械を入れるので片付けた作業場。

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ついでに、殆ど使わなくなった“円盤鉋”を引き取ってもらいました。

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結局、この機械使いこなせなかったな。作業場が広ければ、出番もあるでしょうに。

溶かされて、また出会うかもしれませんね。さようなら。


狸用

実は腰を悪くしてから、下痢(ノロ?)、風邪をひいたり体調がすぐれません。でも、今夜も飲み会の誘いが。

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塾長が「狸の皮の裏鋤?をする板を作ってくれ。」というので適当な板を見つくろって、工房を貸して、自分で作ってもらいました。

なかなか器用に仕事をするな。

このようなスタイルで仕事をするのはウィンザーチェアーの製作でも見られます。

大体、立派な道具を構えたら得物がなかなか獲れません。


トラブル

今日は一般の人には分からない木工機械編です。

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この自動鉋は重量が1トン近くあります。

厚い材を押し込んだら、ガコガコいうので送材スピードを遅くしようと、つまみに触れたら電源が落ちてしまいました。

一度ブレイカーを切っても復帰しません。製造元に電話すると「サイドの扉の中にサーマルスイッチがあるので、押せば復帰する。」とのこと。

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そんなものねえ。

桑原の機械はどれもモーターが巨大です。

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フロントパネルを開けたら右下にありました。ここはクリーンルームになっています。

電気系統は意外にハイテクですね。整然としてカッコいいわ。

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これは何か分かりませんが、色がキレイ。33秒で爆発することはありません。まあ一生触れることはないでしょう。

サーマルスイッチはモータに負荷がかかり過ぎて温度が上がると切れる仕組みだそうです。

この機械は最終型の無段変速ですが、一つ前の型の3段変速の方がデザイン的にも凄味があって完成されているように思います。


ミシン鋸

糸鋸盤は別名「ミシン鋸」と呼ばれている。

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高さ140センチほどの棚、2棹を製作していますが、今回ホゾの加工の殆どを糸鋸ですることにしました。

縦の切り込みは横切り盤で入れました。

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切れ端は積み木になりそうです。

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この機械はソレノイドモーターを利用した自動チャックです。

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アームは“材料押さ”えじゃなくて、チャッキング穴へ誘導するためのもの。起動するとと引っ込みます。

確かに、穴を沢山開ける場合は非常に便利です。

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カットラインを引くのが大変なので治具を製作。シャーペンでケガキます。

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メス穴だけで120ヶ所もありますから大変です。

しかし、ミシン鋸と言うだけに危険は少なく、地味に仕事をしていれば、いつかは完成するでしょう。


シェルチェアー

また暑くなって来ました。しかも蒸せます。

たまには木工の話。

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シェルチェアーの製作中。

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ひとまず改良モデル、6脚完成しました。

比較的簡単に出来るはずのシェルチェアーですが、標準化するための型紙とか治具を作っていたら時間がかかりました。

やっぱり楽な椅子作りはありません。3Dプリンターみたいにスイッチ入れるだけを目指したいものです。

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四方転び20度の時の貫の開き角度は図面で割出します。

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新たに作った治具。

あんまり真面目に作っても、新しいのが必要になったりして、徒労に終わることが多く、意味がありません。

しかし、昨今の政治経済を見ていると、こんなことして意味あるんじゃろーか?と考えてしまいます。


エポキシは本当に強力なの?

円安とか金融緩和だとか言ってるけど、ガソリンも値上がりして、結局貧乏人から富裕層に富が移行するだけのことじゃないのかな。

安部の言動もなんだかきな臭いけど、正真正銘の“馬鹿”だけに余計恐ろしいですね。なんだか大戦前みたいになってきたな。

ここからは木工家専用です。

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エポキシ接着剤は硬過ぎて、本来金属とか陶器用だと思います。ほんで、殆ど使いません。

感覚的に馴染まないような気がします。

しかし、写真のような細い貫の場合、木殺ししたホゾを水性ボンドを付けて挿入するとビクとも動かず修正が効きません。そこですぐには固まらずヌルヌル回るエポキシを使っていました。

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今回、試しに座板との接合にもエポキシを使ってみました。座板厚は20ミリで耐久性は少し心配です。

グルラインが確認出来ます。

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水性のPIボンドの場合、木殺ししてはみ出たボンドをぬぐうと、まるで生えてきたように密着しています。

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グルラインは見えません。

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エポキシを使った椅子を前後にガキガキ揺すって耐久試験をしていたら・・・・・・取れた!

水性ボンドは無事でした。

エポキシのシェルチェアーの脚を全部切断して、当木をしてハンマーで叩いたら幸か不幸か全部外れました。接着面を確認すると、ホゾ、ホゾ穴双方にエポキシを塗ったのですが、木殺しをした部分が密着していませんでした。やっぱり接着には密着が大切なようです。

もうエポキシは止めよう。細い貫の接着も治具を考案して水性ボンドで問題なく、速く、確実に組めるようになりました。

しかし、「図解木工技術」にもエポキシは強力と書いてありますから、使い方次第なのでしょう。ホゾで使うなら木殺しはせずに高精度で組むのがいいのでしょう。

ちなみに、エポキシで剥ぎ合わせ板を“アイロン曲げ木”にかけると、ポロっと外れてしまいます。硬過ぎて伸縮に対応出来ないのでしょう。


バンドソーのトラブル その1

本日は木工家専用です。

今日はシェーズロング・本番のヒノキ材を半割りにして、曲げ木まで済ますつもりでした。

しかし、バンドソーの鋸刃が思いの外調子が悪く、無節、幅450、長さ3メートルの材をオシャカにしてしまいました。しかも、予備はない。

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問題の鋸刃。リョービ製。

目立て屋が鋸刃を取り違えたせいで数年前2セット買いました。最初から鳴くし、軌道が安定しません。

道具屋に「なんじゃこりゃ~!メーカーに文句言って来い!」と言うと、またこのボケ、難しいこと言ってる、という不満げな顔で帰って行きました。

数日して、「いやー、吉良さんの言う通りで酷く不評のようです。」

鋸刃に黒いラインが入っていますね。これはメンテナンス不要にするための焼きです。だから、どうも神経質な動きをします。目立て屋も腰の調整が出来ずに困っているそうです。

「目立てをやり直したから、使ってみてくれ。」と置いて行きました。新品なのにな。目立てを一回すればステレイトは相当減る。まあ、大分ましになりました。

切れ止んだ時、縫う(軌道がずれる)のも急激なようです。以後気を付けよう。でも、本日は数万円の損失。疲れました。

木材団地の目立て屋はつもチィーチィー音をたてて仕事をしていましたが、最近は静まり返っていることも多いです。柱も袋に入って工場から届くからな。俺らの商売どうなるんじゃろな。


穴人生

高梨沙羅選手凄いですね。全盛期の舟木みたいですね。零戦みたい。明日はどうなるでしょうか。

本日は久々に真面目な木工家専用で、一般の方は理解出来ません。

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ドリルの刃もなんだかんだと沢山要ります。これは、まだ一部。

でも、最近は100円ショップで売ってたりします。

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ボチボチそろってきたハイス製。穴はツルツルです。貫通させる場合でも裏側にテープを貼っとけばメクレは殆どありません。手前は3/4インチ。

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ホームセンターで見つけたもの。手持ちで押し込んでも結構いけます。刃先にネジを切っているタイプより使い良いです。もっと早く登場して欲しかったです。

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鉄鋼ドリルも必要です。錐(キリ)がありません・・・・・あっ、いい感じ。

ところで、座板への脚の穴開けは25㎜位が一般的と思います。

最近私は貫がある場合、22とか23mmを使うことが多いです。しかし、海外の資料を見るとウィンザーチェアーは3/4インチ(19㎜)が多いようです。ベンチで5/8(16㎜弱)なんてのもあってどうなんじゃろね?まあ、衝撃が加わらなければ大丈夫でしょうが。

現在、3/4インチを試しているところです。


桑原の軸傾斜横切り盤 その後

平凡な毎日で楽しい話題がありません。

安部は上機嫌ですが、時計の針は止まることなく時を刻んでおります。

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全く誰のためにもならない、昨年導入した桑原の横切り盤のインプレッションです。

忙しい時に無理して入れた機械ですがやっぱり良かった。

1、直角がピシピシ出るので、箱物を組み立てた時、ズレが出ないし直角の修正をしなくても良い。定規を使っての挽き割でも平行が完璧。

2、振れがないのか?材が跳ねることが殆どない。ただ、切断面が綺麗過ぎて基準面が判らなくなります。

3、固定テーブルが広いのはやっぱり便利。その分工房は狭くなりました。

4、桑原の機械は全部ブレーキを踏むと電源も切れるのですが安全で便利です。ことに横切りはスイッチが変な所に付いていますから。ただ、ブレーキパッドの交換に往生したので、なるだけブレーキはかけないようにしています。

5、昇降盤がないので左の定規も有難いです。(逃げ角のせい?で材は焼ける。)

6、カッコいいので気持ちがいい。

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オークションで軸径16ミリのスパイラルビットもゲットしました。やっぱりビットは剛性が大事です。役に立ってくれるでしょう。

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ハイエースのタイヤは3万キロで外側がボーズになり、今回噂の激安タイヤを通販で買いました。ブリヂストン一本で4本買えます。一応丸いです。

これについては後ほどリポートします。生きていればな。