木工道具・機械一覧

昨夜、寝ていたら、早くも蚊の襲来があって、手の甲が痒くてたまりませんでした。でも朝起きるとそうでもなくて、どうやら夢であったようです。

Dsc_9170

私の作業台には穴があります。憶えていませんが、意図したものではなく、材料の都合だったと推測します。ここにクランプを突っ込んで固定するにも便利かなと・・・・・。

しかし、ゴミや鉛筆は落ちるし、丁度椅子の足も落ちる。クランプを使ったのは10年で2度ほどかな。ほんで潰しました。

Dsc_9171

脱着式ですが、アー!スッキリした。10分の作業でした。なんで今まで気が付かなかったのか不思議です。謎じゃ。

Dsc_9172

ここからは木工家専用です。

研磨に出していた、兼房のラフィングビット。やっぱり良く切れます。他のストレートビットは使わなくなりました。もう一本用意しておくかな。

Dsc_9174

なんかのついでに買っていたモノタロウのエンドミル。今回、6ミリを使ってみましたが調子いいようです。もう少し使ってみてから評価します。

Dsc_9177

静岡の販売店で買ったJesadaのスパイラル・1/2インチ。数年前に買ってから一度も使っていませんでしたが、兼房を研磨に出した際に使いました。

アリ組一ヶ所加工する間に切れ止んで、この有様。なんじゃこりゃ~!折れる可能性もあります。フェイスマスクしてないと危険じゃがな。

ルータービットの二流メーカーはかなり品質にバラツキがあるような気がします。返品出来るかな?


工房の地震対策

電気屋のM君に、

「振動ドリル持ってる~?」 「あるで~。」

ということで、かねてから気になっていた地震対策をすることしました。

Dsc_9016

1階はコンクリートむき出しですので、鋳物の精密機械が転んだら再起不能だと思います。

桑原の手押し鉋は見るからに安定が悪そうです。左の自動鉋盤が転ぶ時は私も生きてはいないと思います。

Dsc_9018_2

奥のルーターマシンも幅が非常にスリムです。この2台は高額マシンなので、もう買い替えるゆとりはありません。

ショウレンとバールでこじって移動させます。重量は800キロ。

ついでに旋盤も固定しました。右の角鑿盤は広い台を付けたうえ、階段部分に縛り付けてあります。

Dsc_9002_2

固定にはこのタイプが一般的だと思います。外径14㎜。叩き込むと、地獄ホゾの要領でクサビが広がります。

Dsc_9013

こんな感じに固定出来ました。上にあるのは、刃物セッティング治具。

Dsc_9035

超高精度に作られています。しかし、4枚刃をうまくセット出来たためしがない。 

Dsc_9004

こんな仕事は助っ人がいないとやってられません。

Dsc_9010

このタイプはピンを打ってクサビを拡げるようになっています。

工房の2階は床を張っていますし、倒壊対策をそこそこ済ませています。

機械を固定している人は意外に少ないのではないでしょうか。震度6~7が予想される地域では必要だと思います。

おかげで、また腰が痛くなりましたけど、一安心。

ても、津波が来て、火事にもなったら意味ありませんけど。アメリカ的にやれることはやっておこうと・・・・・。


超仕上げ盤のベルト

今日は一般の方が見ても、全く分からない木工家専用です。

しかも、これから宴会なのでお愛想なしです。

Dsc_8610

日立の超仕上げ盤のベルトを交換しました。

最近よく滑るので、対策を講じましたが効果がありませんでした。

プロですから面倒なことに時間を取られるのは損失です。

超仕上げ盤を使うと、手鉋なんてアホらしくなるし、サンディングのような粉塵も発生しません。便利な機械です。

Dsc_8609

この部分はベルトを押さえるローラーです。

分解して掃除しましたが、あちこちいじっていると元通りに出来なくなるぞ。

Dsc_8606

主軸のローラー2本は元より、この部分にもゴムかすが付着しておりました。左の2本はこそげ取った状態。

グリスを塗って挿入。

Dsc_8616

超仕上げ盤は、このように板幅一杯の鉋屑が均等に出なくてはいけません。

使い込んだ機械だと調子が悪いことが多いです。

刃物ブロックは超硬の使い捨て刃に交換しています。


難関クリヤー

Dsc_8520

なんとか全体の組み立てが終了しました。シロウトでもやれば出来るものですね。

買う方は、かわいそうやな。

Dsc_8517

このような治具を事前に製作しました。それでも接着作業は時間との闘いです。

Dsc_8518

これは変り種の鉋。私も見たことない。三条の鍛冶屋がくれました。きっと売れなかったんでしょう。使いにくいけど、たまに出番があります。

Dsc_8522

これもその鍛冶屋にもらいました。最初は御大層に絹の布が巻かれていました。

「これは先代の作で、値打ちがあるから持っといてもいいやろ。」

「しかし、釘〆なんて使わんしな~。」

「ほな、いらんのやな。」

「いる、いる!大いる!(タダなら何でもいる。)」

どうも私は、偏屈ジジイには好かれるタイプのようです。

*やっぱり、釘〆は使いません。表面を銑(セン)で綺麗に整えてあります。


バキュームマウントの活用

なんだか、コンピューターが絶不調です。エクスプローラーも勝手に更新されて、わけが分からん。

Dsc_8496_2

材料のサンディングが大量にあったので、自作のバキュームマウントを取り出しました。

粉塵をその場で吸い取るのが一番いいことは、言うまでもありません。大変効果的でした。

3馬力の集塵機に接続してありますので、このような態勢でも張り付いております。

Dsc_8499

自己流なので、箱物の組み立て方を知りません。

明日は、全体を組上げます。プレス機があればいいのですが、もう機械を置くスペースがありません。

この棚は、幅が120センチあるので、テーブル用のハタガネでは長さが足りません。かと言って2mクラスの重量級では棚が捻じれる恐れがあります。

軽量タイプは6本しかない。治具を作って、なんとか対応します。


久々のフェイスワーク

Dsc_8338_2

木工旋盤で、このような鉢物を製作するのをフェイスワークと言います。棒を削るのをセンターワークと呼びます。

両者は同じように見えますが、使用する刃物もテクニックも全く違います。

私は棒の専門家で、鉢物は初心者です。だから、久々に刃物を入れる時は大変緊張します。

Dsc_8342

刃物によって、出てくる鉋屑が違います。

このように連続している場合は、刃物も良く切れて、回転数が適正であると思います。

直径の大きなものには、無段変速は便利です。

Dsc_8346

中央の部分を残していますが、何ででしょう?

それは、又のお楽しみです。


座板完成

今日も、ヒドクつまらない職人用のブログです。

Dsc_7893

座板の裏側、後部はボーズ面を取っています。特に理由はありませんが、おさまりがいいような気がします。

Dsc_7898

ビットがデカ過ぎて、取り付かないので自作のプレートに交換します。

ルーターマシンを使えばいいのですが、インチサイズのスリーブを持っていません。2万も出して、スリーブ買うのがいいのか、5年前から悩んでいます。

大体、静岡の販売店がインチを売ったり、センチを売ったりするのが悪いです。結局、両方買うはめになりますわな。

以前ポータケーブルのダブテイルマシンを買ったら、すぐに取り扱わなくなって、専用ビットも在庫にないというので、どやしつけたら、泣く泣く探して来たな。何考えてんのやら?

Dsc_7900

今回、刃の摩耗と、粉塵を少なくするために、バンドソーで予め荒取りしました。大して意味はなかった。むしろ手間と、取り過ぎるリスクが大きい。

Dsc_7912

なんとか6枚完成。

ハァ~、イヤだイヤだ。注文なら、チビットやる気が出るのでしょう。


助っ人

土日は波が良かったようだが、膝の調子が悪いので諦めた。また、水が溜まり出したら復帰に半年もかかるので、大事をとりました。

Dsc_7863

自作の機械ですが、実によく働きます。大助かりです。

切粉も殆ど飛び散りません。

Dsc_7886

しかし、この後、表面を平滑にするのもまた手間です。

グラインダーで中仕上げを試みたりしていましたが、結局手鉋でやるのが粉塵も出ないし、安全だし、一番いいという結論に達しました。手間も変りません。

焦ってやらなければ楽しい仕事なんですが・・・・。反り台鉋、もう一丁欲しいな。

*“福井てる”は高知県選出の衆議院議員です。大阪出身で高知との関係はどんだけのものかは知りません。元は東大卒の官僚です。

関係者から聞いた話ですが、正月の講演で、「仮設住宅の坪単価は40万、寒冷地対策をすると90万になる。震災もいいもんだ」(人づてなので正確な表現はわかりません)と言ったそうです。

さすがに、聴衆は唖然としていたそうです。

百歩譲って経済に限ったとしても「その金、どっから出て来るんじゃい!?」

東大卒のバカの典型ですね。というか、政治家やマスコミにはこういう人多いよね。


グラインダーが重要

Dsc_7858

90本の旋盤作業が終わりました。2日あれば楽にこなせますが、チンタラやるので3日かかってしまいます。

この作業、危険も伴うので真剣勝負です。だから、意外に飽きることはありません。何かしらの上達もありますし。

プロならば轆轤を買ったら、死んでもやらなければならないので上達があります。しかし、アマチュアの場合、余りに難しいので、無用の長物になることが多いようです。

プロでも、近所に轆轤師がいれば外注する方がましです。あんまり応用範囲のない機械ですから。

Dsc_7860

なんか、スキューチゼルの切れが良くなったのは、この大型グラインダーのおかげだと思います。

スイッチを入れると、内蔵の集塵機が作動しますので、木工に大敵の粉塵が飛びません。

研ぎに要す時間は10秒~30秒で、それ以上かかっていたら西洋式轆轤の意味がありません。


エアクリーナー・その後

本日は、木工家専用で、普通の人が読んでも気分が悪くなるブログです。

Dsc_7299

10月に取り付けたエアクリーナー、活躍しています。

暖房や冷房で閉め切った場合、大変有効です。もちろん、マスク併用ですが。

フロントパネルもビッシリと粉塵が付いていましたが、慌てていたんでエアーで綺麗にしてから撮影しました。

Dsc_7291

2ヶ月で相当溜まります。内部のフィルターは使い捨てです。年一回くらい交換が必要かもしれません。

静岡で売っているものとは、表面積が全く違いますね。

ただ、この機械、割合うるさいのが欠点です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨年亡くなった、また、大ファンでもある、ウィンザーチェアーの村上富朗さんのDVDが発売されています。でも、なんでこんなに高いんでしょうね?しかも500枚限定とか。

故人の遺志とは思えません。木工家は普通カツカツですから、安くして多くの人に見てもらえるようにすれば、村上さんも本望ではないのでしょうか。

私はこのDVDを製作、販売している建築家の中村何とやらが大嫌いなんです。どこといって、まず顔が気持ち悪い。虫が好かんのですね。

ほんで、DVDの裏表紙に「村上さんの仕事についての対談」とかで、でかでかと小品作家の三谷氏と自分の名前を入れる神経が理解出来ません。

なんか妙なものがまかり通る、厭な世の中になってきましたね。

このDVDを私は買いませんし、ましてや他人にダビングしてもらうこともないでしょう。まぶたの裏に焼き付いている、村上さんの笑顔で十分です。