今日は暑かった。どうやら梅雨明けですね。
「木工」一覧
不景気になると、業者や友人が訪ねてきて困ります。元々作業時間が少ないのに。本日も出入りの機械屋が寄ってくれました。「キラ君は昼間遊んで、日が暮れたら飲みゆう。」と思っているらしい。まあ、当たらずとも遠からずではありますが。でも、ひとが真面目にやりゆう時に限って訪ねて来るな。
The wallの木地が大体完成しました。
D7000が入院したのでD610で撮影。フルサイズはどことなく空間に広がりがあります。
左右に引き出し8杯付いています。全部で17杯。吊り引出しですので開閉はスムーズ。
当然、左右にクリアランスがないと開けられません。実用性は疑問だが、こんな家具を買う人は一般人じゃないから問題ないでしょう。
和紙張りで仕上げるのでサンプルを検討した。和紙張りは拭き漆より手間が掛かるし、材料代も塗り漆の倍くらいかかります。でも、木地のサンディングは適当でよい。
猫ものびていた。
錆入れ
原発の裁判、「絶対安全」と言っておいて「想定外」はおかしいじゃろ。でも、どこの国でもそうかもしれないけど、お偉方が罪に問われることは少ない。
李朝文机の注文がありました。
設計は14年前です。今回見直すと天板のピン角が気になります。
画像ソフトで丸くして、お客様に見てもらいましたが「部屋の雰囲気からするとピン角が良い。」とのこと。俺は丸い方が可愛くて好きだな。
拭き漆をした後、錆入れをしました。家具屋などでは、いきなり錆入れをするところもあるらしい。合理的ではありますが良くはないと思う。
錆を落とします。これで導管が埋まります。宮家の結婚祝いならこの、作業を数回繰り返して完全にフラットに仕上げますが、普通はそんな面倒なことはしません。
その後、一回目の拭き漆を済ませた状態。次に慎重にサンディングして、漆を重ねてゆきます。簡単に済ませても十分面倒くさいです。
The wallにも脚が付いた。
黒田辰秋の円卓 その後
蒸せますがそれほどでもない。でも、工房はエアコンをかけています。
難儀して仕上げた辰秋の円卓ですが、使いもしないのに部屋にデンと置かれています。
何処にいても目に入りますが、やっぱいいわ~!
存在感はあるけど嫌味がない。気持ちがいいんです。
考えてみたら自作の家具はベットとパソコンの前の椅子しかないな。
デスクなんかもちゃんとしたものを作ったらグッと雰囲気が良くなるんだろう。
ところでこの円卓は天板が反っていたのですが、辰秋の作品にはそういうものが多く見られます。造形は名人でしたが材の乾燥には疎かったようです。
これは多分、辰秋クラスの名人ともなれば京都の銘木屋で金に糸目をつけずに何十年と寝かした材を買えたからでしょう。多分丸太買いして製材して乾かすなんてやった事がないのではないでしょうか。黒沢監督の別荘の丸テーブルもナラの生材で苦労しています。
上の円卓も木取り的にはかなり無理があります。狂いにくいヒノキを使ったとしても。次回はこれで初宴会したらUPします。
The Wall
まだまだ涼しい日が続いております。快適ですけど大丈夫なのか?
新作の組み立て。木工を本格的に学んだわけではないのでやり方が分からない。
一遍に組むとボンドの拭き取りとか大変そうなので片側だけ。リブは垂直を確認して圧着はしません。PIボンドで一晩置く。
このまま乱暴に持ち上げると割れそうなので・・・・・
12時間硬化のエポキシで正面板を接着。圧着のため階下に降ろします。
一人でやっとこさなのに・・・・・
便利な機械ですが、いちいちセッティングが大変です。同じものを量産するには向いていますが。パワーはないのでホゾは緩めでないと入って行かない。
エポキシは完全硬化するとガラスのように固くなって刃物を痛めるので適当に固まったら外して必要な加工を済ませます。
これに脚を付けたら本体完成です。ひとます中断して注文仕事にかかります。
黒田辰秋の円卓の修理 その5
共謀罪法案可決しましたがどうなるんじゃろ?国民もこのままなすがままになるのか?
韓国旅行の前の話ですが、円卓・仕上げの朱塗の準備。
デジタル測りが役に立ちます。
少量の漆を加えて銀朱を練りに練ります。Fron YouTube。
練り棒も3種類作りました。
まったりとしてきました。しかし、何分練るかは出ていなかった。多分全然練りが足りません。
この作業、素人には絶対無理です。あちこち漆だらけになると思います。
漉して埃を取り除きます。
しかし、いくら埃を取ってもこの作業場では塗った端から浮遊する埃が付着します。無駄な作業でした。まあ、どうせ研ぎ出すからいいけど。本当は塗りっぱなしが好きなんですけど。
研いでから拭き漆で仕上げ。
裏面も塗り直した。辰秋のサインはマスキングしておいた。
根来風。まあ、失敗作じゃな。
はっきり言って、めんどくさくなった。手間が掛かり過ぎます。
時間が経てば透けてきて、もっと朱が際立つとは思います。
とりあえず中塗りとしては上出来なので、このまま使ってその気になったらまた塗ればよい。割れが入ってガタガタだった状態からは無事再生しました。