北海道では仕事のことはすっかり忘れていたが、どうしても木工品には目が行きます。
「木工」一覧
これは神々に贈るイナウ(木幣)。高知県のいざなぎ流では御幣は紙で作られている。
しょうもない神様には粗末なものでよいらしい。
黒田辰秋もこれをパクったのか。
全般にイヌイットの木工品とよく似ています。トロントの博物館などには膨大な量が保管されています。北の大地は食料が豊富な季節には食って寝るだけで、十分な時間があったのでしょう。漁・猟に対して人が少なかったとも言えるし、農耕でなかったら人口は増やせないのかも。
仕掛け弓。カワウソなどを狙った。先端には北海道、どこででも見られるトリカブトの毒を塗ります。
ちょっと参考にしたい「皿付きまな板」。アウトドアでは便利そう。
お玉などは生木の状態で加工したものと思われます。
これ以上の生活は要らんよな。パソコンいじっているのがバカらしくなりますね。
和紙張り李朝三段棚
ここ数日は朝から雲が出て蒸し暑い。午後は黒い雲が拡がるのに土砂降りになりそうでならないという、なんかこう糞詰まりなお天気なのだ。
ニコンD7000が修理から帰って来た。大分部品を取り換えたようです。機種によって修理前から料金が決まっているというシステム。使い捨てコンタクトレンズほどではなくても、開発費と製造ラインに金が掛かるけど、部品そのものは安いのでしょう。それでも¥2万。もう少し出せば上等の中古ボディーが買える。そのあたりも計算ずくでしょうね。
ヒノキで作った李朝三段飾り棚についでに和紙を張りました。普通は楮紙。この前のは雁皮紙。今度はミツマタです。やや黄色がかっている。拭き漆より、板はかなり厚く見えます。
不思議な質感です。一層目は機械漉きの和紙を捨て貼りします。最後は矢張りドーサ液を湯煎して塗る。
朱漆を入れている椀を載せてみたが、これではパッとしません。
The Wall 完成
今日も暑かった・・・・仕事もしなかったけど。ちょっと燃え尽きていた。こういう日はダラダラでよい。
湯煎してドーサ液を作ります。暖かいうちに塗るのですが夏だからしばらくは大丈夫。
パネルの水張り用の刷毛ですが、もう40年使っている。良いものは長持ちするな。
取っ手は直径6ミリ。なかなか微妙な旋盤作業。
デケタド~!
ビョ~ビョ~ン!
内寸は36mmしかないので実用性は殆どありません。
しいて言えばエビフライやカッパ巻きが収納可能です。
自分でも良いのか悪いのか分からないので、部屋に上げてしばらく眺めてみることにしました。迫力はある。(・・・・・かどうか?)
シンプルな部屋に置いたらカッコいいと思うのですが、そんな部屋を持っている人が1万人に一人いるかどうか?そして家具好き。殆どゼロに近いだろうな。
サイドの引き出しは深いので使いにくそう。全部に本を収納すると壊れてしまうかもしれません。
とりあえず肩の荷が下りました。
上張り
本日は町の健康診断に行った。係りの女性がコンビニの店員みたいな変な日本語を使うので、訂正してやったらムスッとしていた。
上張りの和紙を「いの町紙の博物館」に買いに行く。真っ正直な和紙か、手芸用の下品なものか両極である。ちょっとオレンジがかった土染めの雁皮紙が気に入ったが、高い!高過ぎる!本体の材料代より高い!・・・・・・が、ここまで手間をかけたので思い切って買った。
つなぎ目に埃が溜まらないように下から張るが大して意味はない。
このころになってやっと、和紙張りのツボを思い出す。
下張りは機械漉きの和紙で幅広のロールになっているので一遍に張っている。しかし手漉きだとこの大きさのものはない。
ちょっと変則に分割して張ったが成功したかどうか。
隙間には本体と引き出し側2枚ずつ・計4枚の和紙の層が出来るのでクリアランスを1.5mm取った。実際の紙の厚さは僅かなものだがしわも出来たりするし、入らなくなったら後が面倒なので大きめにしたが正解だった。
「そんなことより早よ!散歩に連れっててくれ。」
犬もしらばっくれる
昨日、昼飯に母屋に行くとメインディッシュは古びた塩サバだった。こりゃ食えねえ。母親も高齢で料理に力が入らない。この商売、飯だけが楽しみです。
それで、自分専用の食材で夕食の両親の分も含めて3人分のチャーハンを作りました。両親の分はテーブルの上で冷ましていた。
夕食時、階下に降りるとユキちゃんがいつも通り散歩の催促。「まあまあ、ご飯食べてからね。」
母屋に入ると母親が「昼過ぎ、台所でガチャンと音がしたので見に行ったら、ユキが椅子に乗って器をひっくり返して、チャーハンを殆ど食べてしまっていた。」
作業場に戻って、「オメ~!チャーハン食ったとな。」
ユキちゃん、突然両耳を後ろに収納して、超反省のポーズ。わかっとるがな。ちゃんと。
俺のところでは絶対そんなことしないのですが。しばかれるから。
和紙張り作業が始まりました。もう随分手際が良くなった。
糊を伸ばすのに作ったヘラ。クロス屋さんが使っていますね。
前回も制作した気がしますが、すぐ忘れるから。
一枚目。厚いのを一回では上手く張れませんので2回張りです。
面倒ですが焦っても仕方ありません。
この部分には当然取っ手が付きます。
ぬりかべ
今日は暑かった。どうやら梅雨明けですね。
不景気になると、業者や友人が訪ねてきて困ります。元々作業時間が少ないのに。本日も出入りの機械屋が寄ってくれました。「キラ君は昼間遊んで、日が暮れたら飲みゆう。」と思っているらしい。まあ、当たらずとも遠からずではありますが。でも、ひとが真面目にやりゆう時に限って訪ねて来るな。
The wallの木地が大体完成しました。
D7000が入院したのでD610で撮影。フルサイズはどことなく空間に広がりがあります。
左右に引き出し8杯付いています。全部で17杯。吊り引出しですので開閉はスムーズ。
当然、左右にクリアランスがないと開けられません。実用性は疑問だが、こんな家具を買う人は一般人じゃないから問題ないでしょう。
和紙張りで仕上げるのでサンプルを検討した。和紙張りは拭き漆より手間が掛かるし、材料代も塗り漆の倍くらいかかります。でも、木地のサンディングは適当でよい。
猫ものびていた。
錆入れ
原発の裁判、「絶対安全」と言っておいて「想定外」はおかしいじゃろ。でも、どこの国でもそうかもしれないけど、お偉方が罪に問われることは少ない。
李朝文机の注文がありました。
設計は14年前です。今回見直すと天板のピン角が気になります。
画像ソフトで丸くして、お客様に見てもらいましたが「部屋の雰囲気からするとピン角が良い。」とのこと。俺は丸い方が可愛くて好きだな。
拭き漆をした後、錆入れをしました。家具屋などでは、いきなり錆入れをするところもあるらしい。合理的ではありますが良くはないと思う。
錆を落とします。これで導管が埋まります。宮家の結婚祝いならこの、作業を数回繰り返して完全にフラットに仕上げますが、普通はそんな面倒なことはしません。
その後、一回目の拭き漆を済ませた状態。次に慎重にサンディングして、漆を重ねてゆきます。簡単に済ませても十分面倒くさいです。
The wallにも脚が付いた。