木工一覧

パーツの製作

一応、木工もしています。

Dsc_0506

ヒノキでシェルチェアーを作っています。

これは脚の取り付けの補強部品。

Dsc_0499

なるだけ旋盤加工を少なくするため円錐形に切り出します。

Rがきついし、45度近く傾いているため結構難しい。

メーカーのデモビデオなんかでは易々とやっとりますが、薄切りスライサーの実演販売と同じでテクニックが必要です。

鋸幅は3㎜。通常の6㎜から交換するとあちこち調整も必要です。

Dsc_0502

端材は暖房に回されます。

Dsc_0511

ヒノキのフェイスワークはブチブチに千切れるかと思いましたがそうでもなかった。

Dsc_0515

やってみれば意外に簡単でした。

なんでもやってみんといかんね~。

Dsc_0514

このように収まります。

ちょっとタッパがあり過ぎたか。


通い盆出来た。

午後、川で今期最後となるかもしれないパドボー・エクササイズをした。

スプリング(半そで・半パンのウエットスーツ)を着ていると、激しく上流に向かって漕ぐとまだ汗になります。水は澄んでいます。

Dsc_0438

「通い盆」34枚出来ました。

拭き漆は5回やったので、都合170回塗って・拭き取って・・・・・・地味な作業です。

手首とひじは腱鞘炎寸前になります。

ヒノキは300グラム。重い広葉樹ですと400グラムになります。やはり使い勝手は今一になりますね。

自信作ですが余り売れません。

お茶をする方がまとめて10枚も買ってくれることもありますが、たいていギャラリー経由ですので儲けは少ないです。

この機会に如何でしょうか?次はないと思います。

30cm×20cmなので水害のとき乗って逃げることは出来ません。


忍耐

本日は朝から結構激しい雨。須崎市は床下浸水とか。

Dsc_0437

一応、木工もしています。

通い盆の注文が入ったので、まとめて34枚作っています。

たまっていた端材も利用しています。

Dsc_0441

一回目の拭き漆で300グラムの漆を消費。

製作、研磨、拭き漆供に凄い指のエクササイズです。

でも、痩せることはないと思います。指が太くなるだけか?

Dsc_0440

モノタロウで買った冷感シャツ。最近は土方もよく着ていますね。

特に涼しくはないですが、全体にピッチリなので拭き漆の際は大変重宝します。


重要な部分

“秋の日は釣瓶落とし”と言いますが、本当に急に夜になってしまいます。

犬がいなくなった喪失感はなかなか消えるものではありませんね。

Dsc_9865_2

単品でスツールの注文を受けました。

実は苦手です。

脚の取り付け位置と転びの角度が難しいからです。

1
見る方向によって感じが違います。

転びが小さいと不安定で弱々しいし、大きいと尊大に見えます。

何度も図面を引いて検討します。3Dソフトが使えたら便利なんでしょうが。

Dsc_9869

久々に焼印を押してみました。

面倒なので普段はしませんが、必要なこととは思います。


輸出

NHKの昼のニュースのトップは立てこもり事件で、安保法案反対のデモは官房長官の談話的にしか取り上げられませんでした。国営放送はワイドショーか。民放も似たような対応。中国を笑っている場合じゃない。

Photo

本日製品をスイスに輸出しました。

結構大変でした。以前EMSでカナダに何度か荷物を送りましたが今回は大物。

当然、木箱を製作する必要があります。丁寧に作って1日かかる。

3辺の合計が180センチあり、契約しているヤマト運輸に相談すると¥20万かかると言われました。規定の160サイズだと¥3万くらいだそうです。

郵便局は長辺+胴回りで300センチ・30キロまで。測ったら297センチ、30キロ。オオ!ぎりぎりセーフ。

重量が不安でしたので底と上蓋を薄いものに取り替えました。

いの町の郵便局も慣れていなくて手続きに1時間を要す。更に後で電話がかかってきて、判子を持って来て下さいだと。

輸出の場合、どの窓口でもサイズ・重量とも“びた一”まからんそうです。

今回、軽量な杉合板がなかったので松の12ミリ合板を使いましたが、易損品でない限り5,5ミリのベニアで十分です。フレームもヒノキでいいです。

写真のようなイン・フレームじゃなくて、アウト・フレームが内部はフラット、持ちやすくて良いでしょう。親切心で取り付けた取っ手も、きっちりサイズに入ってしまいます。

何事も勉強ですが輸出は容易じゃないと分かりました。


ゆっくり、

現場監督がいないので仕事がはかどりません。

Dsc_2076

「どう、やってるか?」

Imgp0001

昨日は仁淀川で遠泳。

Imgp0003

コングM原も暑かったのかパドボーでやって来る。

Dsc_0317

座椅子の木地が出来上がって、

Dsc_0318

最初の漆をかけました。

1脚・30分ほどでしょうか。エアコンを入れていても汗に浮きます。意外に脳も使うので発熱します。

汗が垂れてはいけませんから、1脚済んだらシャワーを浴びてクールダウンします。手袋もグチョグチョになるし。

まあ、怠けたいだけですけど。


手痛いミス

夕方、ツクツクボーシが鳴いていた。晩夏の到来を示すも暑さは収まりそうにもありません。

Dsc_0314

現在、座椅子4脚の製作をしています。

左の一枚、彫刻刀で化粧彫りに取り掛かろうとしたら、あれ?なんか変だぞ。

窪みは奥が深くなっていますが、おかしいな?

ホゾ穴と板のカットが逆でした。ボーっと仕事をしているからこんなことになります。

久々の大失敗です。

手間はそんなでもないけど4枚中一枚の損失は大きい。一枚だけ作り直すのは機械のセット等を考えると現実的ではありません。前回と同じく6脚にすれば良かった。

2脚の注文に合わせて作っているのですが、発注元はなんとスイス。

先日テレビでやっていたけど。年収、物価とも世界最高水準のようですね。円安を機に輸出に力を入れてみるか・・・・・・・どうやって?


再稼動の日

とうとう原発は再稼動されました。御用聞き政治家共のすることですね。

いざと言うときは「国が責任を持つ。」ってまだ言っていますが、お偉いさんはだれも責任を取らず、下々の者が負担するってもう誰もわかっているんですが。

「緊急の際の住民の避難路がまだ・・・・・。」ってまだ言っていますが、それは必要ないでしょう。川内飛んだら日本全滅ですからね。汚染された1億の国民を受け入れてくれる国なんてあるのでしょうか?

まあ、俺はもういいけど若い人はどうなる。

まあ、毎日のお勤めさえしっかりやっていれば明日は来るという愚かな国民性ですか。

安保法案は再稼動の隠れ蓑だったというのはうがった見方でしょうが、結果的に大変効果を上げました。

アベちゃんの趣味と実益ですね。

Dsc_0066

すみません。ここからは呑気な木工の話です。

ハンガーの在庫がなくなったので作っていました。

このように、主柱を天井から吊るしてベースに埋め込む角度を測ります。柱の埋め込みは、正確にやらないとグラグラします。

Dsc_0224

4本完成。完成間近になってようやく勘所を思い出します。

ダサいと思う方もいらっしゃいましょうが、木工なんてこんなもんでいいのですよ。

ベースが重くて安定感抜群です。

Dsc_0231

何度も言うようですが、jジャッキー・チェンが随分練習したものです。


七宝焼きの額

夜中、結構揺れました。来たかな?と思いました。

NHKは朝のニュースではやってましたけど、お昼はなし。川内原発再稼動させないかんもんな。

Dsc_9294

先日、上得意様から電話があって、

「一枚板の・・・・・・・・

(やったー!久々に大型注文ゲット、テーブルか、座卓か?)

・・・・・・・小さい額を作って下さい。」

(あんた、それなら『小さい額を一枚板で作って下さい。』と言いなさいよ。)とは言えんしな。

上の写真は、後日“こんなの”ということで持ち込まれた七宝焼きプレートを嵌める額。

Dsc_92852

3枚だったので、なんとか採算はとれます。

ちょっと板がケバかったかなと心配しましたが、絵も引き立ちますね。

まあ、バロックの頃の額なんて全部キンキラ、コテコテです。

Dsc_9292

一段掘り下げて、マグネットで止まるようになっています。

吉良工房、どんな仕事もそつなくこなしますよ。忘れないで下さいね。

でも、大型注文の方が好きよ。


用材としてのソメイヨシノ

政局はいよいよきな臭さを増しております。

たまには真面目な木工の話もします。

Dsc_0033

先の湘南での個展で、お客様から「庭に植えていたソメイヨシノを5年前に切って、乾かしてあるからなんか作れないか?」とお話がありました。

私は成年男子としては非力な部類ですが、たった2mの板が持ち上がらず、立てて歩かせました。4枚あったのですが重過ぎて1枚で勘弁してもらいました。

それもそのはず、後で量ったら60キロぐらいありました。

持って帰っても動かせなかったのでハイエースの中で切断しました。

厚さ28センチの挽き割りでしたがバンドソーがいつになく苦しげでした。

銘木屋のOさんに相談したら、用材としてのソメイヨシノは聞いたことがないそうです。

比重を計算したら0,9もありました。山桜が0,7です。たった0,2の違いと言うなかれ、なるべく触れたくない気持ちになってしまいます。ちょっと動かすにも億劫になって仕事がはかどりません。

おそらく用材としてソメイヨシノが使われないのは、この重さにあるのでしょう。無理して使わなくても他に木は一杯ありますからね。

Dsc_0169

お客様から大きさを目一杯使ってベンチを作ってくれとの依頼でした。

これで重さ9キロもあるがな。

あちこちに割れ、虫食いがありましたが、天板はなんとか取れた。脚はナラ。

心材と辺材両方使えます。

Dsc_0035

心材はカンナ台に使われるシラガシとよく似ています。

ググッて見ても種とか属は違うようですが・・・・・というかソメイヨシノについては不明なことが多いです。

Dsc_0040

サービスでペーパーナイフを作ってみましたが、辺材には斑点が見られ使い方によっては面白い。

私の体力では比重0,7以上は無理と分かりました。