木工一覧

斑(ふ)入りの栃

昨年暮れに買った、ミズメ桜とトチの盤を、製材所がやっと暇になったそうで、挽いてくれることになりました。

最初はミズメ桜。本当の名前はカバ。カバだと馬鹿みたいなので、高く売れるよう別称を付けました。

鋸を当てると表面には2箇所の虫穴があっただけなのに全体がやられています。

「半分に割ってください。」

「勿体ないでしょう。」

「どうせ、燃やすしかない。このままじゃ、重くてかなわん。」

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木代と挽き賃のかかった高価な薪。よく燃えます。

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2枚のトチはこんなじゃった。

半分に割ったので都合4枚。

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こういうのを業界では“斑が入る”と言います。

悪く言えば腐りかけです。これ以上進むと材はボソボソになってしまいます。

幸いなことに斑入りの状態で止まっています。

漆を塗ったらどう化けるか楽しみです。

ただ汚いだけの仕上がりになったら、これも燃やすしかない。

これらの材は比較的安かった。安全・確実なものは高く、リスキーなものは安いと言うのはどの世界でも同じですね。


ベンチの製作

南国高知は春めいた一日でした。

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先日引き取ってきた、半端モノの山桜(厚み25)を使ってベンチを作ろうと思います。

板は歪んでいます。

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オコチャマソフトのフォトショップ・エレメントでも遊べるもんじゃな。

でも、これって習熟すればかなりのところまで詰めれるな。

この板は奥行きがないので、座面を高くして背も立ってくるコンパクトなベンチにしようと思います。


オムスビ

今日も寒いです。薪ストーブが有難いです。

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まだまだ使える貴重な材もガンガン焚いています。

結局、端材はたまりますから。

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この時期、ムロはヒヨコ球で僅かに暖めてやります。

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カエデと山桜はガチガチの材ですので、艶の上がりも早いようです。

あと3回拭き漆をしたら完成です。


今だけ。

人質は気の毒なことになったがマスコミの熱狂はいささか異常だ。ネタになれば何でもいいのだろう。全部政府寄りだしな。国民もすぐ忘れるしな。

自民党もことが大きくなり「こりゃいかん!」と本腰を入れたわけです。しかし、日本人の海外での行方不明者は年間100人とも200人とも言われていますが、通常大使館は何もしてくれません。せいぜい現地の警察に届けを出すくらいですよ。

まあ、アベちゃんが一番悪い。言ってることがいちいち矛盾しています。のらりくらりかわすのが日本の外交だったのに、最悪のタイミングで勇ましいことを言いました。とても、外交上の駆け引きが出来る人達と思えません。小学校低学年以下ですからね。

一方、大義に欠けるイスラム国も弱体化するのではないか。しかし、このような動きが止まるとも思えません。難儀な世の中になりました。

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ショボイ話ですが、スツールの木地が出来上がりました。


轆轤仕事

今日は波がありそうでしたけど、仕事をしていました。能率は上がらず。

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木工旋盤でスツールの脚24本を挽く。

久々の轆轤仕事は出だしが遅いです。2日かかりました。

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裏側には鉋屑がこれだけ溜まります。

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この山桜は案の定、癖が強く、逆目が出やすい。

3本挽いたらチゼルを研ぎ直します。

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左が微妙に調整した最終型。

右の試作はややストンとした印象なので、ホゾ穴を中心部に寄せて転び角を1度増やしています。

ここまで来れば後一息。でも拭き漆にするからもうちょっとです。


三角スツール

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色々事情があって、カエデの材が出たので3角スツールを製作しています。

宝石のような、オムスビのような。

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端材でまずは製作。

これも商品にするつもりですので、図面をひいて脚の角度等を割り出します。

その後、微調整して本番です。

座面の厚さは25ミリしかありませんが、緻密なカエデと山桜の脚なので強度に問題はないようです。


重かった。

寒くて波もないので海に行けません。

他にすることもないので仕事でもするか。やる気はないですけど。

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ケヤキの一枚板のテーブル出来ています。

どなかた買って・・・・・・くれる人はいないだろうな。

このテーブルに合う椅子を作ってくれと言われても少し困るな。やっぱり写真のようなウィンザー系が似合うと思います。

でも、ミスマッチでモダンな椅子も結構じゃないかな。

座ってみたら、う~ん、落ち着くわ。毎日使ったら十分元は取れます。

木目をつまみにビールが飲めます。

地震の時に避難出来ます。・・・・・・・・・宣伝するほど空しくなります。


錆漆

本日は雨。寒さが和らいだ。

ところで、先日の同窓会では体力の衰えを嘆く人もおりました。「平らな道でつまずく。」とか。そんなの俺は5年も前からだ。歩行方法が悪いのか?すり足はそれなりに合理的な歩き方と思うがな。

それだけではない。最近はボケも進行しているのではないかと思う。この前は風呂に入ろうとしたら洗濯機だった。我ながら驚いたが確かに綺麗になるのは同じだ。

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錆付けの済んだ天板。トノ粉を水で練って、同量の漆を混ぜ合わせる。

錆作りに、はなぜかプラスティックのヘラが最適です。

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砥石や水ペーパで研ぎ出します。根気の要る作業です。

導管を埋めて完全な平面を出すには、この作業を3回は繰り返さなくてはなりません。

最初の捨て漆を殆ど剥ぎ取るので大量の漆も必要です。

宮中に納めるわけではないので1回で良しとします。面倒だからな。

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その後、4回拭き漆をした状態です。

錆を入れると幽玄な表情になります。好みによると思います。

導管のきつい木でなかったので特に必要ではありませんでした。

今回は気まぐれでやってみただけです。


天邪鬼

年の瀬の緊張感もなく、ダラダラと仕事をしています。

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ケヤキの一枚板のテーブルの木地が大体出来ました。

天板のボリュームが脚より勝っておりますので、天板の下端の面取りを大きくするなどしてバランスを取ります。多少、秘密の加工もします。

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クサビは部材が太いので、塗装も済ませ、しばらくシーズニングしてから調整することにしました。

しかし、重いです。

お正月は漆塗りで終わりそうです。普段遊んでいるので、休みのときだけ仕事をします。


拾い物

先日、倉庫の桜材の引取りを仲介してくれた方から、「外に置いてあった4m材も使えそうだから、持ってってくれ。」と連絡がありました。

シートをかけて風雨にさらされた材で、前回、銘木商のOさんと2人で相談したのですが、どう見ても腐ってるし重そうなので残してきたものです。面倒ですがいやとは言えませんでした。

今日、市場でケヤキと楓を買った足で現場に行ってみて見ますと、「やっぱり腐ってるやんけ。」

まあ、薪ストーブ使ってるお客様に刻んで分けてあげるかな。

車に積み込みやすいように、無造作に傷みの激しい両側50cmを切断。断面を見ると辺材に虫が入って、割れもあるものの全く腐っていない。あれれ。どうやら洋材のようです。

手伝ってもらって、4mと2m、、2枚ずつの盤を何とか積み込んで帰りました。

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鉋をかけてみたらラワン材をきめ細かくしたような感じ。

ネットで調べるとマホガニーのようです。私は洋材は好かんのですが、これなら癖もなく使えそうです。棚の2,3個は十分出来る。

こういうことも、たまにはあります。

しかし、助っ人がいないと車から降ろせません。