木工一覧

年波

今日は台風の名残の波を狙って入野松原に出掛ける予定でしたが、朝よう起きませんでした。寄る年波には勝てません。“年波”はビック・ウエーブより手強いですね。

波は良かったようで、後悔先に立たず!残念です。

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ジャイアント・ダイニングテーブルは大分出来ました。

4㎝厚の天板は何とか一人で動かせても、階段の揚げ降ろしは出来ません。

部材はいちいち重たいです・・・・文句を言う先がありません。

ですが、この商品も収まる所に収まればシックリきます。

夏の間、怠けていたツケが大分溜まって来ました。でも、遊ぶにも絶好の季節が到来です。


今日はボロボロ

今日は遊び過ぎで、体が超しんどかったです。

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デラックスタイプのダイニングテーブルを製作中です。

STの板厚28㎜に対して、40㎜となっています。ゴツイので、オーダーは幅2000㎜~。私はSTが好みですけど。

柾目で大人しい板なのですが、念のため(実際は、怠けていただけ。)1週間ほどシーズニングしていたら、5枚のうち1枚が僅かに反りました。

うーん、木工はやっぱり急いじゃいかんですね。

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この異常に黄色い材はキハダでしょうか?

もう10年以上前に仕入れたんですが、一皮むけばまだ黄色い。やがて茶褐色に変わりますが、10年かかります。

金運を呼ぶ姿見でも作ろうかと考えています。

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モモは騒音渦巻く工房で、ひたすらお出かけを待っています。


和紙張り箪笥 完成

蒸せます。いつまでこんな天気が続くのかな。

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和紙張り箪笥、一応完成しています。

デカ過ぎて上手く撮影出来ません。工房の蛍光灯の下ではパッとしなかったけど、自然光で見るとカッコいい。(クリックで拡大)

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本当は内部や裏側も和紙張りにしたかったけど、矢折れ、力尽きました。

勿論、別途料金で加工致します。

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お茶をする人は“ひさご”ですねと言うんでしょうが、そうではなく、ドットが融合する状態です。

草間彌生を意識したデザインです・・・・・・それにしては数が少ないが。

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なんとはなしに和紙の質感が分かってもらえるでしょうか?

千年和紙と呼ばれる丈夫なものですが、どうしても毛羽立ちます。

ニカワを溶いて、日本画用のドーサ液を作って塗るか、糊を塗るだけでいいのかよくわかりません。

上質の手漉き和紙ですから、カキ渋で固めるようなことはしません。


李朝箪笥 6

日曜日は朝起きると妙にしんどく、波が期待出来なかったせいもあり、久々に波乗りをサボりました。いけないことです。

ほんで、仕事をしていました。最悪!

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取っ手の部分のリングを作ります。以前は叩いて曲げていましたが、今回は頭を使うことにしました。

少しずつ赤めてパイプに巻いてゆきます。

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上出来。

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切り取れば完成です。

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銀ロウ溶接には一番小さな火口を使います。

今回、赤める直前にロウを流し込むのがコツと分かりました。

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こんな感じに出来上がりです。リングは簡単に出来てしまったため、ノッペリしています。少し槌で叩いて表情を出すべきでした。

実はもう李朝箪笥、取り付けも終わって完成しているのですが、どうもパッとしません。

長いこと使えば良くなると思うのですが、サラの状態ではどうも殺風景です。和紙の表面に処理をするか考え中です。


李朝箪笥の製作 5

東北は干ばつだそうですが、高知は雨ばかり、こんな夏は経験がないです。

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蝶番、漆の焼きつけも済んで出来上がりました。

やるもんですね。文句を言いながらでも、数をこなせば上達します。

まあ、自営だから文句を言う先はないのですが。

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蝶番の取り付けは一発勝負ですから緊張します。ちょっと擦るけど、まずは成功。

完成まであと僅かです。

本当の完成は、お客さんとこで10年20年と使った後ですが。

ちょっとこれは自分でも使ってみたい気がします。


李朝箪笥の製作 4

3日程前に“秋めいた”と感じた朝がありましたが幻でした。

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やっと和紙張りが終わり、金具の製造に入っております。急ぐ仕事もないのでのんびりしたものです。

和紙張りは結局、扉の前面は3枚、裏と本体は2枚張りました。疲れ切りました。さほど困難ではないのですが、常に緊張します。

本体も、一回張りだと木地が透けてどうも中途半端で、2回張ると質感がUPするようです。

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鉄板は雨ざらしで5年寝かしたものを使います。

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曲面にピタリと(そこそこ)添うように曲げなければなりません。今回は12枚あるので雄雌の型を作りましたが、なかなか巧くいきませんね。

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取り付けは皿ネジを使い、フラットに。モダンな感じになると思います。

下準備に時間がかかりますが、やり出すと速いです。

しかし、金具の製作も丁度“勘所”を忘れた頃に発生するんだな。これが。


李朝箪笥の製作 3

地味な作業が続きます。地味な作業は苦手です。でも、木工はその連続です。

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劇的な変化とは、こうなって・・・・・・

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こうなることです。

いの町は紙の町です。手すきの楮紙を張って仕上げることにしました。

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パルプの入ってない、純・いの町産。

漆で仕上げるよりずっと材料代がかかります。

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エッジはモダンな感じにボーズ面としています。

しかし、上手いもんだな・・・・・・障子の張り替えもやります。

扉は、何ぼ何でもこれでは弱過ぎるので、下地にカジ紙を張り、もう一度楮紙を張って、3枚が重ねとします。

金具を取り付ける時、汚れないか心配です。


李朝箪笥の製作 2

今夜は飲み会なので早々の更新です。

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木工では食えないので、建具屋に鞍替えしました。

初めて、組み立て機の本来の用途で使用しました。便利じゃわ~。

しかし、障子は10年ぶり。仕口のきつさ加減は独特で手間取りました。しかも、材は杉。馬鹿でもやれば出来るものですね。でも、政治家には無理。

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このようになります。

ここから、この仕事は激変するのですが、それは次回のお楽しみです。


李朝箪笥の製作 1

これから海に出掛けるので早々の更新です。しかし、これだけ暑いと、無事生きて帰ってこれるか不安になりますね。

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高さ1500×幅1000の李朝箪笥の組み立てです。

流石に一人では出来ず、年老いた父親をこき使って・・・・・気の毒なことです。

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デカイな、ちょっとデカ過ぎたかな。自由製作なので売れ残ったら場所を取ってしょうがありません。

本当はオシャレな李朝風のワードローブの予定でしたが、そんなもの買う人いるのかな?と不安になり収納棚に変更しました。

前面に観音開きの扉が付きます。板厚は16ミリですが、杉とは言え組んでしまえば結構丈夫です。


暑いから?

それにしても雨が多いですね。お盆のこの時期にこれほどの雨量は珍しいです。

「椎の花が狂い咲く年は、雨が多い。」という長老の話は本当のようですね。まあ、年末にきちんとデータを整理しないと断言は出来ませんが。

なぜに樹に予知出来て、人間に分からん?努力が足らないんでしょうね。コンピューターの解析に頼り切って、既得権(どちみちお給料は貰える)に胡坐をかいた御用学者が多いのでしょう。

そういう意味では、「木工商売、一瞬先は闇!」スリリングではあります。スリリング過ぎて疲れます。

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李朝箪笥2棹を作っています。材は杉。

全体の刻みも終わりかけ、ふと見たら・・・・・ガーン!

左右2枚ずつ必要な側板が、左のみ4枚もあるやんけ~!

箱物では、よくあるミスと言えましょう。しばらく、冷静に対応策を考えました。

1、裏板をはめる切り欠きを落として、やり直す。奥行きが短くなりますが、それはOK。でも、  棚板10枚も修正しなくてはならない。

2、幸い、4枚目は途中で気が付いたので、修正可能。1枚のみ作り直す。

ほんで2番を実行していました。半日のロス。

この暑さのせいなのか。ボケが進行しているのか。

何でもかんでも作っていると、脳の容量が足りなくなるのだと思います。