やっぱり体調不良はそのままですが、明日から個展が始まります。
今日は雑巾がけやらなにやら忙しかったです。
なにしろ、不景気なもので家具も売るほどあるんですぅ~。
家具の個展は、そうそう新しいネタが出てくるわけではないので、同じ所でやるなら2~3年に一回が限界かもしれません。
でも、こんな世の中ですから、やみくもに頑張って活路を見つけてゆくしかありません。
そんなに頑張ってないと言う人もいます。
やっぱり体調はすぐれませんが、ボチボチ野暮用で忙しくなってきました。
お得意様の電車と車の好きなチビちゃんに、トラックをプレゼントしました。
子供はやっぱり業務用車が好きなようです。モデルは以前乗っていたロデオ4WD。
昔は車のエアロパーツのデザインもやっていたので、形のエレメントは心得ています。機械であらかた整えてサンダーでパパッと仕上げます。
しかし、これはこれで段取りが難しく、何度かやり直しました。例えば、車輪のセンターに穴を開けるのを、鉄鋼錐でやっていたら、木目に取られて、中心に開きませんでした。
こんな遊びをすると、大衆車のデザインを一からやってみたくなります。
奥は、自分で買ったスゥエーデン製のオモチャ。これも木製です。ボディーはサーフェイサーできちんと下地を作っているようです。加工はNCだと思います。
あんまり洒落にならないトラブル発生です。
先日東京に送ったフルサイズのテーブル、階段が回らなくて、2階に運び上げられないそうです。クレーンも使えないそうです。
「だから、確認してと言ったのに~!」と言っても、それはお客様にとっては酷な話で、私の責任でもあります。
アリ組で組んであるので解体は可能ですが、シロートには困難です。
安い航空券は急には取れません。東京からの往復なら割合すぐあるのに、高知からの往復は一ヶ月先からです。意味が分かりません。不条理やな。
いろいろ検討した結果、8ページにも及ぶ写真付きの詳細な説明書を作り、道具を送ってお客様自身で解体、組み立てを行ってもらうことに。
説明書は今後も役に立つかもしれないし、何事も良い経験だと前向きに考えよう。自営業はくよくよしていちゃ駄目です。
う~ん、でも、夜行バスで駆け付けた方が早いのかな?
夏が最後の悪あがきをしているのでしょうか。今夜は蒸せます。
先日、座卓を納品したAさん宅ののリビングに、ウレタン塗装のセンターテーブルがあったんで、
「ウチの在庫を安くしておくから、替えた方がいいんじゃない?」
と言ったら、現物を確認して、あっさり商談成立。何でも口に出してみないといけませんね~。
「ちょっとシミがあるけど、取れませんか?」(面倒くせえな~)
でも、お客様は神様です。早速、アリ組に目違いが発生しているのを鉋ではらい、軽くペーパーをかけ塗り直しました。
ゲッ、すげー見違えた!黒田辰秋は「漆の極意は、忘れるほどほっとけ」と言ったけど、オイル塗装も時間をおいて、重ね塗りすると存在感を増します。
以前、クスノキのベンチを3年後に塗り替えた時も凄かったな。透明感が出てきます。
ムクの家具はいいもんですね。
*板の厚みが30ミリ近くになると、余程乾燥していても、5年も置くとアリ組に目違いが0,1~2ミリ程出ますね。いや、出ない材もあるな。たまにはお客さんの所へ、メインテナンスに出掛けるといいんでしょう。多分注文ももらえるし。
パンツ一丁でヘソ出して寝ていたんですが、昨夜は完全装備で、布団も出してきました。
途中、急ぎの仕事が入ったりして中断していたダイニングチェアーの一回目の塗りが終わりました。やれやれ。
最近は、このように段差を付けていた笠木の取り付けですが、
オリジナルに戻しました。ちょっと手間がかかるけどソリッドな感じで、まとまりがあります。
また、身長の高い人にも対応出来るよう、背もたれを2㎝高くしていたんですが、それもスタイル重視で止めました。
本来、日本の住宅事情を考慮して、極力低くした椅子なのです。日本の天井高、部屋の広さ、身長を考えると背もたれの高い椅子は似合いません。うっとうしいよな。
よっしゃ~、面倒な椅子も終わったし、制作の秋、バリバリ仕事するぞー!・・・・・・・・・・・と言っても、そう注文もないんですけど。
「台風一過、秋の空」とはいきません。なんとまあ、まだ瀬戸内海でウジウジしているようです。ナメクジ台風やな。
椅子の製作は、間をおかずにやらないと、勘所を忘れて大変です。椅子ばっかり作っていると楽勝だと思います。
それから、夏に椅子を作るのはもう止めます。細かい仕事はこう暑いと無理です。かと言って、夏に適した木工の仕事はないです。小説家なら、ノートパソコン1台持って涼しい所で仕事が出来るのにな。
6月から9月一杯は、遊んで暮らすのが一番いいのですが。
座板と後脚の勘合はバッチリです。こういう風に上手くいくことは、当工房では滅多にありません。
それでも、強度に関係する部分は、毛ほどの誤差も許されません。たまに作って精度を出すのは本当にしんどいです。