本日はいの町の検診でした。
バリウム飲んで下剤も飲んで、午後からプールに行ったら、バックで泳ぐと、ゲップは出そうになるし、下も怪しいし大変でした。大丈夫、プールは汚していません。
下の話の次になんですが、お昼はスーパーレジェーラの喫茶に行って、長手盆に定食を載せてHP用の撮影をしました。
このように一回分の食事が余裕です。
お客さんの話では、食事が美味しそうに見えるとのこと。
まだ在庫は3枚あります。
椅子を作る予定でしたが、連続してテーブルを作った方が能率が良いと思いました。
10年以上前に仕入れた、松の1枚板を思い出しました。幅80㎝前後、長さ2mが地獄市に3枚出ていました。
材木の師匠が「滅多に出ないから買っとけ!」と言いました。面白そうだしな。
初めてですけど、松もいいもんですね。
殆ど狂いがなかったので、手鉋で仕上げようと思いしたが、表面の傷みが進行しており、3分割して、自動鉋で削り取りました。仕上がり厚さは20ミリ。
松って意外に重いんですね。
数か所に“ヤニ壺”があります。年輪に沿って発生するようです。
ここは乾いているようです。
板目の所に出てきたら、埋木します。
和食党なのか、日本人だからか、食卓テーブルはやっぱり国産材が一番です。
やっぱ、落ち着くわ~。ウォルナットで飯を食いたいとは思わんな。
同じ濃色でも、漆黒のテーブルだったらOKなのは不思議です。
今日の夕方、モモの散歩をしていると、カタツムリ3匹発見。食べられるかな?
小判型テーブルの仕上げも佳境に入っております。脚の形が複雑なので拭き漆が終了後組み立てることにしました。
ところで、先月の丸亀の個展に、若い木漆芸家の夫婦が訪ねて来てくれて、“錆漆”の話になりました。
錆漆は砥粉と漆と水を混ぜたパテです。ケヤキなどの導管を埋めるのに使います。導管のない材種ならば、拭き漆の場合は必要ありません。
「やっぱ、錆入れないと、いつまでたってもツルツルにならんよね~」
「面倒くさいけどね~」・・・・・ってな会話です。
錆漆はヘラでしごき入れて、乾いた後、水研ぎします。完全な平面にするには2,3回これを繰り返します。黒田辰秋みたいにお客様が殿様や財閥じゃないのでそんな悠長なことはやってられません。
小物ですとまあ頑張る気にもなりますが、テーブルはちょっとね。
ほんで、研ぎ上げるのは面倒なので、その場で拭き取ってゆく“簡易錆入れ”を施しました。それでも、半乾きのモルタルを拭き取るようなものですから、冷房をガンガン効かせても、汗だくになります。
でも、結論として、やっぱり錆入れはした方がいいです。(製品のスタイルにもよりますが)
1、拭き上げる工程で、砥粉に研磨されて、木地がツルツルになる。
2、導管があらかた埋まるので、以後の拭き漆が楽。
3、しっとりとした艶で、高級感が出る。
4、お客さまにとっても、掃除が楽。
今日はもうヘトヘトなので、落ちもなく終了です。
昨日の台風6号は、矢張り夕方の時点で終了しており、いの町は大した被害はありませんでした。
しかし、北川村温泉のすぐ上流では、川沿いの国道が長さ150mにわたって、崩落したそうです。隣の馬路村では、3日間の雨量が1200ミリを記録したといいますから、すごいですね。
野暮用が多く、進んでいなかった楕円テーブルの木地が完成しました。
このタイプの脚は見た目より不安定だし、面倒なので避けたかったのですが、椅子4脚で使う場合、他にいいスタイルが見当たりませんでした。
本当は、座卓にしたかったのですが、座卓は最近需要が少ないのです。趣味で木工しているわけではないので、致し方ありません。
一回目の拭き漆直後です。なんか黄金色に輝いて小判みたいですね。
う~ん、小判だったらいいのにな~。
金運を呼ぶ“小判型テーブル”として売り出します。ほんとに呼ぶんなら自分で使います。
本日は、朝から北川村温泉へ看板の修理に出掛けました。2時間強のドライブです。運転していても、日差しが痛いです。肌がとても、デリケートなんです。
ダムがあるせいか、流れは穏やかですが、少し濁っています。
塩路の一枚板です。土台が腐っています。
やっぱり、雨ざらしでは無理があります。5年でこの状態、栗の木で作ったものと交換しました。腐った部分には甲虫が住んでいました。
ロビーのディスプレイもやらせて頂きました。
イラストも描きます。高知には仕事がないので、何でもやらないと食ってけないんです。
写真上は、丸太から柱を作る片刃の斧です。下は、かがり火を入れて、魚を追ったり、懐中電灯の代わりに使っていたそうです。
円弧が2つ重なった露天風呂も設計しました。作ったのは工務店ですけど。
屋根の上の仕事で、汗だくになり、前の川で泳ぎました。
丁度お昼になったので、“ホテルなはり”に行ったら、社長がいたのでタダ飯にありつけました。「マグロずけ丼」、お土産まで頂き、御馳走様でした。
北川村で卵を2パック、安田町の玉ノ井酒造で純米酒を2本買いました。
蔵元で酒を買うのは風流なものです。タオルや酒粕も貰えるしな。
最後に、近所の大田食堂で、カキ氷を食ってやっと帰還。
もっと、寄り道したかったけど、疲れたので止めました。
ブログ完成間近でデータが飛ぶ。やってられんな。
先日、長手盆の材料を持って来てくれた、銘木屋のOさんに「この材料を使えるのは吉良君しかいない!」と無理やり掴まされた栓(セン)です。
反ってるし、厚みは1寸しかないので、修正していると板厚はなくなってしまいます。例のごとく、反ったまま使うしかありません。
かといって、安くはないです。幅が90センチの一枚板だからな。
座卓にしようと思っていましたが、最近座卓は売れないので、テーブルに挑戦です。
削り上げるとキレイです。これは裏になる凸面。鉄鍋の蓋に丁度いいんですが・・・・・
中国の皇帝が豚一頭、蒸し煮するにはピッタリのサイズですね。
凸面の研磨に、最近殆ど出番のない、ベルトサンダーを使いました。10年以上前に買ったロールペーパーの接着部分が次々と剥がれました。かつてないことです。接着剤の寿命なんでしょう。ロールペーパーの買いだめはしない方がいいようです。
失言で辞任した大臣がいるけど、私は失言とか暴言については寛大で、能力さえあればいいと思っています。バカでいい人よりずっとましです。政治家ですから。
しかし、今は非常時です。被災地の首長に喧嘩売ってどうすんじゃい!
バカで、失言癖があるというのは、最悪ですね。
先日、注文で作った桂の文机は、納期は急がなくてもいいというので、ショールームに飾っておいたら、別のお客さんが買っていかれたので、急遽、2台作りました。
朴(ホウ)。少し縮杢が出ています。シラタを内側にしたブックマッチングです。
もう一つは、栓(セン)。一枚板で、側面から木目が繋がっています。錆漆を入れています。
檜の長手盆も出来ました。大きさは330×480です。在庫、まだ4枚あります。
ヒノキは、最初はとても柔らかく、1年もすると大分固くなります。
西岡棟梁によると、檜は伐採して500年あたりが強度のピークで、千年持つと言います。
私の盆も、千年は使えると思います。そんな先まで生きてないから、何とでもいえます。
昨日の製品、もう搬入、設置してきました。
実は、隣の両親が、玄関で足元が不安だというので手すりを付けたんです。
上がり框と式台もケヤキですから、合わせました。ガッチリ固定されています。プレハブだとこうはいきません。
式台と土間の間に檜でステップも作りました。この改造は成功でした。施主様も満足です。
框と式台には、私が見ても(というか普通の人には分かりません)非常に上等な目込みのケヤキが使われていて、木をよく知った大工さんのようです。
前にも書きましたが、この家は周りのプレハブがどんどん薄汚くなっていく中、30年も経つのにピカピカです。しかも坪単価はプレハブと同じくらいでした。
残念なことに、この大工さんは悪いお客に騙されて、一軒分回収出来なくなって、蒸発されたそうです。自分も“人夫賃”しか請求しない人だったそうですから、一たまりもなかったでしょう。
なかなか、腕だけでは生きてゆけない世の中ですね。でも、人を見る目もないと、経営者としては失格ですね。