木工一覧

買い物

Dsc_0029 今日は、輪島屋善仁の営業の山下さんがみえられた。新作の小鉢を買った。

漆器のコレクションも増えてきたが、私の場合研究も兼ねているので、数をそろえることはしない。だから、宴会の場合はそれぞれの器が違うという妙なことになる。

金もないのに、どうすんじゃろね。実は半年も前から3万円のミニノートパソコンが欲しいのに、決断出来てない。贅沢品を買うには恐ろしくセコイが、製作に関係する工芸品、資料、機械、材料は借金してでも買ってしまう。自分でも怖い。ん~・・・・そいでも今までは何とかなったもんですが、これからはそうもいくまいね。自粛せんと。

左は、山下さんのお土産のゆべし。(これに負けたか) 台は自作の高杯。うちの製品も最近は一寸輪島屋さんを唸らせるようになりました。


通い盆、出来。

先ほど、今日更新したばかりのエクスプローラーでブログを書いていたら、UPするときに飛んでしまった。いい加減にしてほしいな。クロームでも出来るかな。

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でも完全にやる気をなくしました。今日はここまでにします。損害賠償はどこに請求出来るんでしょうか?


通しホゾ

今日も、木工家専用ブログです。

うちの近所には「障子を止めホゾにしたのは俺が最初。ここから全国に広まったのよ!」という建具屋さんがいて、一代で工務店に成長したのを見ると、あながちウソではないような気がします。そういえば、通しホゾの古い障子を見たような気がします。

一般の方に説明しますと”止めホゾ” とは、メスの材に、ホゾが貫通してない接合です。下の写真は通しホゾです。Dsc_0018

これは李朝風の文机で、天板の厚みが1㎝強しかないので、クサビ状の通しホゾにしていますが、私も普段通しホゾは使いません。

通しホゾの欠点は、

1、2~3倍の手間がかかる。

2、どうしても段差が出来る。椅子の座板の場合、長年の使用でも小口面は減らないので、ますます出てくる。

3、ホゾ先の小口面が出るので、外気の変化を受けやすい。

メリットは、手作りぽくってカッコいいことでしょうか。

貫通ホゾは、接着材や木材の乾燥が十分でなかった頃の技法だと思います。しかし、別に否定するわけないんですよ。効果的に使えば、売上UPになりましょう。でもあんまりこれ見よがしのものは好きではないです。

*打ち込み式の椅子の場合、座板厚が30㎜もあれば、ホゾが直径25㎜で、転び角があっても十分止めホゾでもちます。それなりに精密さが必要ですが。


ちょっと二日酔い。

昨夜は高知市内で、友人と1時過ぎまで飲んで車中泊して帰りました。どこで遊んだかは公表できませんが、朝は吉野家で牛丼食べて、下走っても15分なんですが、高速に乗って帰って来ました。自堕落でしたがちょっといい感じかも。

海は天気も良く、波もあって良かったらしい。でも、腱鞘炎も治ってないしこれでいいのじゃ。

Dsc_0012 かねてより作っていた高杯、拭き漆もすんで完成しました。

最初の1枚はちょっとだけ作りが落ちるのでしばらく自分で使ってみようと思います。

天板に光が映り込まないように写すのは、スタジオじゃないと無理なようですね。


通い盆 

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現在、通い盆を作っています。30㎝×20㎝の最少サイズです。最終的に30枚ほど作るのですが、昨日はあらかた出来上がったものに、漆をかけてみました。こうすることによって、デザインの修正とか問題点も見えてきます。実際、多少の改良が加わりました。

ところで、今回木地には栗、ホウ、ヒノキ、ケヤキを用意しました。

栗・・・・一番上です。木目が面白く、軽いのでなかなか良い。しかし、ストックしている材の板厚が、30mm2枚とるには薄く、1枚では無駄が出ます。もっと厚い板は幅が広過ぎてもったいない・・・・で、ちょっと困っています。

ホウ・・・・木味が柔らかい感じで、どうもこのデザインには向かないようです。もう作ってしまったので、柿渋で塗ってみます。

ヒノキ・・・・もともと、ヒノキを想定したので、ばっちりです。ヒノキも柔らかいのですが、メリハリがあって、なんかいいです。ヒノキはやっぱり鯛じゃね。

ケヤキ・・・・勿論いいですが、高価ですし、ちょっと重くなるかも。ちょうど、五分板(15mm厚)があったので10枚くらい作りました。“五分板”とはケヤキの柱なんかを製材したときに出る半端な材で、実際は厚さはまちまちで、反っていたりするのですが、地獄市の時、安く売られています。銘木屋の小遣い稼ぎですが、こちらも有り難いです。

同じデザインでも、材料によって仕上がりは全然違ってきます。


チョンボ2つ。

その1、 完成間近の高杯2台の軸の部分のホゾを2㎜も細く作ってしまった。当然スポスポでやり直しだ。旋盤加工の練習にはなるのと、今度同じものを作る時は使えるのが救いだ。

単純にノギスの読み違えだ。回転する材料に直接当てるのもデジタルノギスにするか。

Dsc_0017 その2、 バンドソーの刃を交換後、仮止め(ノコ刃を張らない状態)で、内部の掃除をしようと集塵機のスイッチを入れたつもりが、10cm横のバンドソーのスイッチを入れる。

ガリガリいう。幸い大事には至らなかったが、ガバー内部の金属をを少し削る。流石にステライト刃は影響がない。ラッキーだった。

これには伏線があって、2本ある予備の刃の一つを取り出したところ、ヤニや内側のカスがひどく、不審に思いながらも、薬品やスクレーパーで1時間もかけて掃除したのだった。

それが、どうしてもうまくつかない。こんなことは初めてだ。何のことはない、少し短いのである。鋸の研ぎ屋が間違えて、他人の刃を入れていたのだった。「自分の仕事もまともに出来んのかい!!!!!」高知県人の南方的特性とはいえ、情けなくなる。

他人の刃をせっせと掃除したのも腹が立つ。だいたい、乾燥材を挽く場合は、のこ身もホイールもきれいなもんです。

もう一本の替刃を無事はめたところに、丁度出入りの機械屋が来て、苦情を言ったり、世間話をして時間が空いたんです。

更に、バンドソーのカバーが直角に開いていたので、本来お互いに位置関係がわかりやすい、両スイッチが、平行に並んでしまったのです。

もう、私は若年性痴呆で木工は無理かもしれない。


新年の原木市場

今日は、久々に仁井田の丸太の市場に出かけた。もう、材料は焼くほどあるし、金もないので、どちらかというと、忘れられないように顔見せです。

ホントに買うのであれば、何回も下見をして、作戦を練る必要があります。

Dsc_0036 木材をいかだや船で運んだ名残で、大きな市場は大抵、海沿いにある。

海はやっぱりいいな~。手前の大きな船は何を運ぶんだろう。パナマ船籍でバリ・ハイと書いてある。

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いざというときは、これに乗り込むんですな。グリコのオマケみたいですがちょっと欲しいような気もします。

Dsc_0046 不況の影響で活気も今二つ。

売れないから、いい木を山から切り出さないし。

Dsc_0051 これは、有名な柳瀬杉です。杉の丸太の売買もなかなか奥深いものがあります。

クラシック音楽は「バッハに始まり、バッハに終わる」なんて言いますが、建築材は「杉に始まり、杉に終わる」そうです。

”ドライログ”とは、旬のいい時に切り倒し、枝を付けたまま放置して乾燥させたものをいいます。昔は当たり前にやっていたことでしょうが。

当然、あと後、虫も入りにくく、いいことずくめです。

Dsc_0055 市場では昼に、お弁当が出ます。蕎麦かうどんも付きます。

昔は豪華な幕の内弁当でしたが、最近はちょっとショボイです。

もっと昔は、皿鉢料理に酒も付いたそうです。旦那衆の商売だったんですな。


悲願の高杯、出来。

今年は盛大に薪をくべているので、ついになくなり、昨夜は秘蔵の端材を燃やしていた。いいんです、いつかは処分しなくてはならないし、次から次へ出てくるもんですから。

Dsc_000233 悲願だった高杯の木地が出来ました。

やっぱり、かなり難しかったです。後は大分楽に出来るだろうけど。

いろいろな刃物やチャックを総動員しました。道具が仕事するというか、教えてくれるというか。

Dsc_00176 部材をつないだ境界線にはあえてラインを入れました。

台の方に良い杢が出ているのが問題です。一杯やるには少し背が高いか。

拭き漆で仕上げて、早く使ってみたいもんだ。安定性はとてもいいです。

やれやれ、ホッとした。

でも、カッコイイ高杯デザインしても、銭にもならん、女にももてんのはつらいな。


心身ともに疲れる、慣れない木工旋盤。

Dsc_00039 今日は高杯の天板を削っていました。

道具を工夫しながらですので、一日かかって一枚。しかも「失敗や」と思うような出来でしたが、そこはプロ、なんとか合格点にもってきました。でも、明日挽いたものより明らかに見劣りするようでしたら、ほかします。

50㎝の栗を挽いたことがあるけど全然楽勝だったのにな。

Dsc_000122 何年も前に買った、ドリルチャックを初めて使いました。

ドリルが動かず、材料が回転して削れていく光景は、気持ち悪いです。故障で止まったエスカレーターに乗った時、一瞬クラっとするのに似ています。

このドリルチャックは保管中、オフコーポのセールに出ていて、少なからずショックを受けました。ひょっとして、ボール盤ともテーパーは同じなんじゃろか?今頃気付いたけど。


気の抜けない、息抜き。

木工旋盤はエベレスト登山に似ている。

しばらく、やらないと忘れて下手になってる。それでも、だんだん調子が上がってくる。ベースキャンプから装備を荷揚げして、また戻るみたいな。

着実に上には向かっています。雪崩や凍傷にはならないけどな。骨折とか歯が折れたというのは聞きます。

Dsc_00033 高知の栃はすごく奇麗でち密で、薄く挽けるのですが、時間も倍かかります。

上から2番目の栗を挽くと、楽勝でした。上手になったような気がします。