木工一覧

紺屋の白袴

Dsc_0032 紺屋(こうや・こんや)の白袴(しろばかま)とは、広辞苑によると「他人のためばかりに忙しくて、自分の事をする暇のないことをいう」らしいが、実際のところは「貧乏暇なし」であろう。

学力低下の叫ばれる今日、念のためにより平明にいえば、ジーパン屋が忙しくって、自分のパンツを染める暇がないってことだ・・・・・昔リーバイス501ホワイトをはいていたが、あれは安くはなかったが。

そんな訳で?台所の照明を30分ほどで作りました。(ここにあった照明を展示場へ入れたもので)電球込みで500円位で出来て、実用上問題なし。実際はとても明るいですよ。

Dsc_0036 ところで、アナログ人間の私にとって、唯一元を取ったと思っていた電子辞書を落として液晶が割れました。困りましたが、最近はパソコンに翻訳機能もあり、金髪女性との付き合いもありません。日本語なら広辞苑をひくのが、ずっと面白いです。広辞苑はでかいのですぐ見つかりますし。


キテマス キテマス

Dscn0760_2 これはバイオリンチェアーの座板です。座板の成形を数十枚もやっていると我ながらうまくなるもんですねー。

なんか飛行体みたい。しかし削るのは大変です。この座板の場合、裏もですから。

凸面を削るのは、のこぎりやら、電動鉋やら、沢山道具もあり簡単なのですが、凹面を削るのは、かなり特殊な道具が必要になってきます。特に電動工具は刃物がそれだけ出っ張っているわけで、危険な作業となります。

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この椅子は背もたれの笠木も手彫りの工程が多く苦労します。初期型は左右のドロップも一本の木から削り出していたのですが、現在は作業の大変さもさることながら、材料がもったいないので、接着しています。

左にあるのが初期のもので、こういう椅子は雛形を残しておかないと、自分でもわからなくなります。

今回は、フラメンコギター演奏という特殊な用途で、全体が前方にやや傾いております。これより6回程、拭き漆をして完成です。


椅子できました

Dscn0723 椅子やっとできました。なんとなく体調悪いままフウフウ言いながらでした。歳でしょうか。

ついでにテーブルと一緒に今日納品しました。塗料のオイルがまだ乾いていませんでした。お客様がいいとおっしゃるので・・・・・・・

今回、安いオイルを使いました。安いオイルは風合いが良いので、無理してでも使いたいのです。

なんのことやらと思われるかもしれませんが、安いオイルは、原始的なオイルとでもいいましょうか、乾燥が非常に遅いのです。よって乾燥促進の成分の入った高価な近代的なオイルより結局は高く付きます。

時間さえ許せば半年位乾かして、二度目の塗りをすれば、そりゃもういい艶が出ますよ。

近代的なオイルは条件にもよりますが、1~2日で乾燥します。量産家具の現場ではそれでも待ちきれずにウレタン塗装をする訳です。

Dscn0735 ともかく久々の大物の納品でしたので、夜の街にパーッと繰り出したいところですが、ぜんぜんその気にならないのは、単に体調悪いのか、前途への不安か、歳なのか・・・・・・・・

アーーーーッ 全部、バカと阿呆の政治家が悪いのだと思います。


風邪治りました

Dscn0677 なんか今回の風邪は一ヶ月も調子悪かったような気がします。普通にサラリーマンを続けていたら、仕事を休むことはなかっただろう。いいことやら、わるいことやら。

お休みしていたダイニングセットの制作を再開しました。現在は椅子6脚を制作中。

久しぶりに作ると、私のように多品種、雑多に制作している者は、作り方を忘れています。メモや治具は残してあるのですが、脳のソフトが起動するまで時間がかかるし、とても億劫になってしまいます。そこで、今回よりパソコンに写真付で記録するようにしました。

これはいいみたい。パソコンもノート型に換えて機動性が出来て○。ついでにMacからWindowsに換えました。これはちょっと失敗かも。一長一短ですね。

今回、椅子の座刳りマシンを開発、使用しています。発表しようと思っていましたがあまりに高性能なのでもったいなくなりました。またの機会に。


寒くない

Dscn0633 いろいろと、難儀なことの多い木工家の唯一の特権は、この薪ストーブでしょう。当工房でも投資に見合うだけの能力を発揮している、数少ない機械の一つです。10年ほど前、ドルが70円台だったときに導入しました。

最初の2シーズンは「炎を見てれば、テレビはいらんぜ。ウフフ・・・・・・・」などと言っておりましたが、現在では単なる暖房、焼却炉となっております。ちょうど、一年分の端材を燃やすと春が来ます。

麻袋に詰めた端材を取り出していると、何をその時作っていたのか思い出されます。まあ私が木材に、引導を渡してやるわけですが、最後の最後に、救われる者も少なくありません。これは私がけちな性分であるのかもしれませんが・・・・・・

高知県の広葉樹は、急峻な環境に育っており、広い板にした場合、節や、割れといった問題が多いのですが、小さいかけらを手に取ると、杢と呼ばれる、美しい模様が浮き上がっていることがあります。まあ、いったんはとりおかれても、だいたいは燃してしまうのですが。

しかし、この1週間寒くないですね。風邪引きにはいいのでしょうが、そのうち裸に腰蓑つけてバンブーの家具でも作っているのではないでしょうか。