栗座椅子

ハア~、今日もよく仕事をした。素晴らしい湿気。でも夕方SUPした川面は天国でした。

栗座椅子拭き漆を2回して完成した。

苦労した脚部分。

10年以上使ってきた旧座椅子より座面が高いことが分かります。

一杯やるのに一人膳を使っていましたが、座面が高くなると使いづらいです。よってジグザグ文机を使います。

通常、拭き漆は5.6回するのですが、導管のある材では2回以上重ねても導管の漆を拭き取ることが出来ずガサガサした仕上がりになってまずいです。よって錆漆を入れて導管を埋めて研ぎ出してから2回目以降の漆を重ねてゆきます。

普段使いの座椅子にこの作業は必要ないと思うし、値段も高くなってしまいます。栗の詫びた風情には2回塗りも乙なものです。

一回目の拭き漆には7/10の漆が吸い込まれます。2回目は3/10。後は表面にコーティングしていくだけです。本来なら2回で十分です。李朝の製品などは、塗り重ねてガッカリな仕上がりになることも少なくありません。ただ、2回塗りは一発勝負なので難しい部分もあります。


ご近所

今日もダラダラと仕事をした。まあ、連休に遊ぶからいいか。

手作り通販のサイトにSALEで出していた安楽椅子が売れました。10年ほど前に作ったもの。オイルを塗り直して午後からお届けした。車で30分ほどの所でしたから。

そんなら何で直接電話してくれないんだとは思うけど、そういう時代なんでしょう。

通販サイトには3カ所登録してますが、売り上げがバカにならなくなってきました。3年で大台を突破。これを機に海外サイトへの登録を考えていましたが、中断しています。電動バイクじゃないですけど、木工もグローバルに販売を考えていかないともう生きて行けないと思います。

話は少し違うけど、大塚家具とヤマダ電機の提携?高級家具と家電の安売り、全く相容れない・ミスマッチと思うんですけど皆さんどう思われます。


ニコイチ

ニコイチとは自動車業界では、おかま掘った車と掘られた車をくっつけて1台の車に仕上げることを言うらしい。もちろん同じ車種じゃないと出来ませんけど。水没車のエンジン載せ替えも含まれます。

先日持ち込まれたYチェアはこのような状態だった。お客様は修理の必要はないからそのまま張り替えてくれとのこと。受けの部分も割れているし、Yの先端も裂けていた。修理しないと張り替えは無理。

たまたま、反対側が折れていたパーツがあったので、合体させた。

ツートンで中々いいんじゃないでしょうか。今回は勝手に趣味としてやったので格安の請求をしました。忙しいのにこんな事していていいのだろうかとは思う。でも木工の稼ぎはしれてるので、楽しくやらないと意味がない。


座椅子の木地完成

どういう訳かドンドン注文が来ます。有難いけど不気味だ。

座椅子の脚が決定。直角部分の少ない難儀な形状です。当初は箱型にしようと思って材料も木取ってあったのですが、どうも不細工で構造的にも不安。

一つは自分で使います。

旧型は床にペッタリで、座面高さは2cmほど。買ってくれたS君が言うには腰痛になると。俺はそうでもなかったけど、6cm高の試作品をしばらく使ってみたら確かに腰が楽。あぐらを組んだら足もはまるし。たった4cmの違いなんですけど。

前にも書きましたが、ただそうなると使う盆等も換える必要があります。

夕方やっと青空が見えた。


停滞

昨日は珍しくユキ蔵がSUPトレーニングに付いて来て、自分からボートに乗った。水量はあったが濁りは消えていた。急流を上るのは犬連れだと難易度が増す。川面には霧が出て幻想的であった。

しかし~、毎日暗いです。まあ、気温が上がらずに過ごしやすいですけど。田舎はともかく、都会の方は自粛と相まってさぞうっとおしい事でしょう。世界も段詰んできたな。(これは土佐弁のようです。どうしようもなくなる事。)

高知県の甘いトマトは今が旬。どうやっても旨い。お勤め品の生パスタを買ってみたがうどんのようではあった。


曲木

今朝は天気も悪いのでゆっくり寝ていたら、入野松原のビーチクリーンではなかったか?もう間に合わないので2度寝した。

本日も全く下らない木工家専用です。アイロン曲げをします。下は温室用ヒーター。5分くらいで柔らかくなります。

型に入れ、ボディープレスで曲げます。アルミ箔と布を取ると急激に冷えるのでそのまま。表裏は工夫して分かるようにします。

ボディープレスはストロークが100mmしかありません。そのままではスピーディーに組めないので、この柱をスペーサーとして使います。まあ、昔はハタガネでやってたんですけど。

そのままでは中々冷えないので先っぽのアルミ箔は剥がす。

布とアルミ箔を取らないでプレスすると、布のしわになった部分がこのように傷として残ることがあります。ここも曲木されているわけで、どうやっても元には戻りません。手早く外した方が良いのか?

右は磨いたもの。栗は水蒸気でタンニンが出ます。

多少の戻りはあるものの精度は十分。幅方向の曲木は長さ方向程ハードではありません。


ピンルーター

本当に雨ばかりです。でも気温も高くないので比較的過ごしやすい。てか、エアコンの中にいるんですけど。

本日は自分用の備忘録なので木工をしている方にも分かりにくいと思います。

座面の端面をレーザー加工機とピンルーターを使って仕上げるのに挑戦。明瞭な墨線は老人には大変有り難い。

厚さ5.5mmべニアは9mmオフセット。4mmべニアは2mmオフセット。これが型になります。

こういう事なんですえ~。5.5mmべニアは余分な刃先を逃げるためのもの。中華製ビット切れ味も問題ない!

回転軸の真下にピンを仕込めるように出来ています。今まであんまり活用してこなかった。ピンは何種類かあります。購入時に製作してもらった。1本グラグラするんですけど、庄田製はこんなもんか。

任意の高さにセット出来ます。

パーフェクトや!ここまで来るのに苦労しましたが、加工は1分かかりません。以前は、組み立ててから端面を手作業で丸くしていたのですが大変に手間が掛かっておりました。先に加工するとそれはそれで曲木とか問題が出て来ると思いますが、治具で対応します。

取っ手部分は同じ半円ビットだと角が立たずにダレた感じになるので別の刃物を使います。

もう椅子はこのスタイル1本で行こうと思います。


中華製ルータービット

さほどの雨量ではないが、昼も暗い。

アリババに注文していた半円ビットが届きました。コロナのせいか20日かかった。半円の直径はミリで約32・19・16・12.7。軸は12mm。

塗装がまちまちなのは流石中華製。価格は¥450~750。

右が兼房製。まず軸の長さが違います。ここを節約しなくてもいいのにとは思う。使えなくはないけど。

兼房は全体に太く頑丈な造りです。ただし、兼房¥2万、中華製750円。2000円出してもいいからもっといいのを作ってくれ。

超硬部分の厚みは兼房3.2mm、中華2mm。

小さなビットでも日本で売っている製品の2/3の厚さしかない。超硬部分が欠けやすいと考えられるが、厚くても欠ける時は欠けるし、切削するのはどうせ先っぽだけ。

試しに切削したら十分な仕上がり。

少量生産の工房レベルでは十分な性能ではないかと思う。6mm軸よりは首が折れて刃物が飛んで来る危険は少ないのではないか。


寝れん。

3回連続で写真のない投稿です。それにしてもよく降るな。工房はもうエアコン5日ほど連続運転です。

昨日、仁淀川へSUPトレーニングに出掛けたら結構な水量で消防に通報されるかもしれないと不安でした。川が濁っているので深さが分かりません。流れの緩い岸辺を上っているとパドルが底にガシガシ当たる。

一昨日、昨日と夜中に雷が凄い。音より発光!よっぽど起きて撮影に挑戦しようかと思いました。ユキ蔵は夏場は滅多にベットに上がって来ないのですが、(たまに来てもケツをこちらに向けて寝る。)私にピッタリ寄り添って、耳元でハアハア荒い息をするんです。中年男に抱かれる女子高生ってこんな感じでしょうか?いつも話が下品で申し訳ない。


他人を当てにしてはいけない。

世界一とかのスパコンがあるのに何で毎回、洪水が発生してから気象庁の発表があるのでしょう?こういうことは言いたくないけど、所詮公務員・座ってなんぼの仕事なのでしょう。

気象庁のウェブを注意して見ていて下さいって、年寄りには無理じゃろ。防災のサイレンも鳴らなかったとか。行政は何もしてくれません。野生の勘で避難するしかない。

冠水した道を車が走っていますが、金持ちか、ボケ老人か?エアクリーナーから水を取り込んだら空気のように圧縮できませんから、エンジンは壊れます。よしんば中古のエンジンが見つかっても交換には50万以上かかります。てか、水没したら大体廃車じゃね。

結局、自分の身は自分で守るしかないんです。高校生の時、我が家が床上浸水した時は、「来たど~!」って、大事な家財道具から2階に運び上げました。