今日もバカバカしい木工の話です。
糸鋸盤を使っても、この端っこの穴は重量バランスが悪いのでやりにくいです。
12穴開けるのに大体30分かかります。
一棹にアリ組も含めると70か所のホゾ組があります。
まずはこうやってと・・・・・
最近はアッと驚くミスもなく、組上がります。
アリ組も上手くいきました。
しかし、接着剤を付けての本番の組み立てはどうしたもんかと思案中です。
糸鋸盤は別名「ミシン鋸」と呼ばれている。
高さ140センチほどの棚、2棹を製作していますが、今回ホゾの加工の殆どを糸鋸ですることにしました。
縦の切り込みは横切り盤で入れました。
切れ端は積み木になりそうです。
この機械はソレノイドモーターを利用した自動チャックです。
アームは“材料押さ”えじゃなくて、チャッキング穴へ誘導するためのもの。起動するとと引っ込みます。
確かに、穴を沢山開ける場合は非常に便利です。
カットラインを引くのが大変なので治具を製作。シャーペンでケガキます。
メス穴だけで120ヶ所もありますから大変です。
しかし、ミシン鋸と言うだけに危険は少なく、地味に仕事をしていれば、いつかは完成するでしょう。
日曜の早朝4時、入野松原に出発。星が綺麗でした。
途中、佐賀の気温は7℃。
到着したらまだ暗く、波も良くないのでひと眠り。
7時になっても、ミニクローズの様相です。台風のウネリが残っています。
ゲティングアウトは可能ですが乗る波は殆どない。
まあ、こういう時はのんびり語らいます。
監視小屋を冬バージョンに改装したり。
大分まとまってきたので10時に入水。
結構使える波でした。
お昼に上がりましたが、風もさほど強くなく、良い波は続いていました。
昼飯は佐賀の漁港近くで。
コングMの軽ハコにはパドルボード5枚と無数の釣り道具が載っています。
日陰は寒くなりました。
お昼のビールはもう冷た過ぎます。かといって熱燗で一杯は困ります。
昼寝をして家路に着きました。
仁淀川のカワウソから「凄い水が出ちゅう!」と連絡がありましたので行って来ました。
うーん、まずまず。
上流を望む。
消防がなにやら計測しています。
たまに目印を投げ込んで流速を調べています。
この時点(正午)には、すでに水位は下がり始めた模様です。
仁淀川は流れが速いので簡単には堤防を越えることはありません。大変な排水量ですね。
昔から大雨に晒された場所はそれなりの構えが出来ています。
高知では先ほど(午後7時前)から、台風の吹き返しの強風が始まりました。まだ星は見えませんが、明日は晴天でしょう。
ちなみに、この撮影ポイントは今日の全国ネットのニュースで何度も登場していました。私は映ってませんでした。
たまには木工の話。
ダイニングテーブルを製作中。
体調が回復すると仕事がはかどります。どうせグズグズするのなら九州に湯治にでも行った方が良かった。
脚は材料の関係で栗にしましたが、水拭きすると導管が真黒になりました。
どうも新しいウエスに鉄分が混ざっていたようです。栗のタンニンと鉄分は激しく反応します。一皮剥いたらなんとかなりました。
栗のタンニンを抜くのに早川謙之輔さんはプールを作って漬け込んだそうですが、あまり現実的な方法ではありません。
私も、風呂桶で実験しましたが厚さ1㎝の板ですら水を替えながら一ヶ月かかりました。軒下で5年程風雨にさらしてみましたが、これでは材も相当傷んでしまいます。
栗はオイルで仕上げると、独特の渋い落ち着きのある風合いで好みなのですが。最近は市場にも滅多に出て来ません。
*拭き漆で仕上げる場合、矢張りタンニンが悪さをするのか乾かないことがよくあります。
先日の三朝温泉。時間があったので温泉に入った後「三朝美術館」に行ってみた。
そこはもう美術館ではなくて、町営?のバイオリン工房・資料館になっていた。事情は知らないが、なんとなく想像はつく。
裏板はメープル、表は松と大体決まっているそうだ。持ってみると国産カエデの半分位の比重。重い材は寸法安定性が悪いし、響かないのだろう。
先に凸面を削って、裏を仕上げるのは木工全般に共通です。当たり前か。
やっぱり治具が欠かせません。
専用クランプの数々。
道具が仕事をするのは、どの世界でも同じですが、物が決まっているだけに無数に必要なわけではないようです。
弓製作の展示。
楽しませてもらいました。お薦めの居酒屋も教えてもらったし。
今回の旅の目的は、三徳山三佛寺投入堂を見ることでした。
前日の波乗りで脚を酷使しているので少し心配です。
立派な狛犬などを見ながら進むと、登山参拝の事務所があります。
一人での参拝は危険であるという理由で一切受け付けてくれませんが、丁度相棒を探していた同年代(後で同い年と分かる。)の方と一緒に登ることに。
もう少し遅かったら、可愛い女の子2人組と同伴だったのに残念じゃ!
いやいや、難所の連続であくまでこれは修行なのです。
その証拠に「六根清浄」と書かれた袋袈裟(タスキ)を身につけなければなりません。
文殊堂は鎖場を通って。
縁が若干外側に垂れているので迫力満点です。
屋根はヒノキ板で葺かれていました。
40分ほどで投入堂到着。美し~!
役行者が法力で投げ入れたという話はご存知の方も多いでしょう。まあ、大工が足場かけてコツコツ建てたのですが。材は当然現地調達だと思います。
UPでもう一枚。この2枚はクリックで拡大出来ます。
柱が細く見えるのは8角形に近く面取りされているためです。時代は平安末期。当然、何度も修復されています。
カスガイはシンプルに釘打ちだと思います。これが美観を損ねてなく、諸行無常を感じさせますね・・・・・それは仏教の考え方か・・・・・・難しいことは分かりませんが。
見学はここまで。本当なら1時間ぐらい見ていたかったのですが、後続に場所を譲らなくてはなりません。
人のまばらな時にまた訪れてみたいです。
*入山には決まりがあり、行かれる方は必ずググって下さい。