役鉋

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バイオリンチェアーの座板のシェイプに使った、主だった刃物類。

特殊な形状の鉋は“役鉋”と呼ばれます。左下の鋼の板はスクレーパーという立派な鉋です。引っ掻いて削ります。

切削個所が多かったので、刃を研ぐことは無論ですが、緩くなった仕込みを直したり、鉋の整備をしていたような気がします。1枚なら、いい加減なまま仕上げてしまうんですが。

私の鉋は、平面用の平台も「機械が平面は出してくれている」という自分勝手な理由から、寸を詰めているものが多いです。目違いを取るにも便利です。軽くなるしな。

一番下は、柿小刀です。右勝手と左勝手がセットになっています。今回、サイドの曲面の一番厳しいところで活躍しました。


5枚は大変。

ただ今,室温17度。今日はシャツ一枚で作業して汗をかきました。

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なかなか木工仕事は思うようにはかどりません。

先をトンガラシタために、裏面の形状が複雑になってしまいました。まあ、座板が出来れば作業は峠を越します。でも、最後は拭き漆だから・・・・・・今月一杯かかったら厭だな。


下の話

今日は格調高い、当ブログでは異例の下ネタです。気の弱い方は遠慮した方がよいでしょう。

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先日、オートキャンプのために購入したポータブルトイレです。なかなかキュートなデザインです。届いた日は、枕元に置いて寝ました。

左奥のレバーをポンピングして水洗出来ます。メーカーはUSAですが、製造はやはり中国です。

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分解するとこうなっています。汚水タンクには完璧なシャッターがついていて、急ブレーキを踏んで転がっても、夢のような状況にはなりません。また、下タンクに特殊な薬剤を入れて無臭化します。

お年寄りのオマルにも使えそうですが、操作するレバー類が多く、それが難な所です。

本格的キャンピングカーを乗り継いでいる友人は「トイレは一度も使ってない」と豪語していましたが、ネットで調べると、一度使ったらこれほど便利なものはないそうです。たとえ横に公衆トイレがあったとしても、冬は寒いし、汚いし、子供を行かせるのは不安だし・・・ということでした。

汚水は、勝手に下水に流してもいいそうです。マンホールを開ける杖も売っています。

ところで、排泄に関して日本人は非常に神経質ですが、外国はそうでもないです。

アルジェリアを旅行した時、フランス人バックパッカーが往来で、いきなりケツまくってクソを始めたのにはビックリしました。まだ若くて“うぶ”でしたから。人通りはなかったものの、少なくとも私はいました。まあ、フランス人は特別ですが。

モロッコでは、路肩に座って喋っているワンピース姿のお婆さんの下から、一筋の道が乾燥した台地に消えていくのを見ました。公衆トイレもないですからね。しかし、どうも列車内でもそれをするのか、2等車は床がベタベタして臭かったです。

ウッドストックのコンサートでは、トイレは地面に碁盤の目のように穴が掘られていて、前の人の○門が直接見えないように、僅かな高さの幕が張られているものの、左右の仕切りもなく、皆談笑しながら用をたしていたそうです。

まだまだ、体験談はあるのですが、プライベートな話になるので書けません。

私も典型的な日本人で、半分オープンなトイレで用をたすことなど出来ませんでしたが、やっぱりだんだん慣れてきます。


今週も曇り。

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最近、日曜日は人が多いので、朝5時に起きてネットで波高計を確認して、入野松原に出かけた。折れ方はトロイがまずまずでしょう。

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この飛行体はカラス。別に意味はありません。でも、カッコいいですね。

新しいケーソンの周りで何やら工事をしています。

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週一回のサーフィンは無理にでも行くと、どうやら体調がいいようです。気温が低くなければしばらく続けようと思います。プールと併用で腹筋割れるかもしれません。

しかし、今日は2時間しか海に入ってないのに、家に帰ってから疲労感が強く、不思議でした。どうやら、ウエットスーツの両膝が破れていたのを繕わずにいたので、腰から下が冷え切ってしまったのが原因みたいです。海水温も低かったし。年寄りだから体を大事にせんとな。

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久々に「三木」でBランチを食べて帰ってきました。そのために昼前で切り上げたんですが。「やまぶき」と同じで、しっかり基礎の出来た料理は人を幸せにします。

こんなに絶品なのに、お客が少ない。しょーもないラーメン屋がお客一杯なのにな。結局『めくら千人、目開き千人』と言って本物が分かる人は僅かなんでしょうね。木工も同じです。

今夜は「やまぶき」に出撃するかな。


蓮華

今日も、一般の方には面白くもない木工の話です。

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座の裏面はこのようになっています。先が尖がっているほうが、造形的にはつじつまが合わせやすいです。お釈迦様が座っている蓮華座みたいです。ハスの花びらです。自然の造形物は完成されているということでしょうか。

実は、裏面も倣い加工機を使ってみましたが、失敗しました。薄過ぎてわずかなズレが悲惨な結末を呼びます。裏はさほどの労力ではないので、手持ち式の機械と鉋で仕上げます。

しかし、私はついつい機械に頼ってしまい、削り過ぎてしまいます。汗をなるべくかきたくないのです。そして、冷や汗が・・・・・。失敗をリカバーするのは大事ですが、鉋で地道に加工するのはやってみると、大した労働ではありません。自戒の念を込めてここに記しておきます。

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表側は昼ごろに5枚完成しました。この作業は憔悴します。粘土細工みたいに付けたり取ったり出来ませんからね。

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裏面を加工するとこんな感じ。サイドの曲面がセクシーです。もうひとつだけど。

実は、ここの加工が一番大変です。なだらかに変化する曲面はアラが見えやすく手が抜けません。

座板削りも場数を踏めば、割合楽です。ずっと落ちを考えていたんですが思い付きませんでした。お風呂にはいります。


画期的アイディア

今日は、一般の方にはわからない、木工家のブログです。

バイオリンチェアーの座彫りのひな形を作るのに、他の型を流用してコピーマシンでやったら、2度も失敗した。曲面が思ったより複雑でうまくつながりませんでした。久々の失敗です。時間も材料ももったいないです。

手持ち式の道具でやったら、何だ意外に簡単じゃん。最近、コピーマシンに頼り切りだったからな。

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座板の剥ぎ合わせが、乾くまでの間、背もたれのスピンドルを仕上げていました。いつも、最初の1本は戸惑いますが、後はスムーズです。

上端の直径は10㎜、下端は12㎜。今回、2つのノギスを繋げてみました。すごく能率が上がります。一般の方に説明しますと、ノギスを材料にあてながら、刃物で切削していって、スポッとはまるときが所定の直径と言う訳です。

こののノギスは、旋盤加工用に先端を少し丸めてあります。


妙な趣味

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突然ですが、我家の台所です。職業柄、漆器が多いです。漆器は輪島屋膳仁と鵜島啓二先生。陶器は小川哲男先生や同年輩の作家のものです。スプーンは自家製です。

仕事に直結するものなので、良いものを揃えています。ただ、ミイラ取りがミイラになったと言えなくもないです。贅沢品と思えば、ビタイチ金は出せませんが、勉強と思えばいくらでも張り込めます。

それに、私の家具と同じで、作り手の顔が見えるというのは素晴らしいことだと思います。

以前は“芸の肥やし”に金を惜しまない私の姿勢に共感して、家具をどんどん買ってくれる奇特なスポンサーがいたのですが亡くなってしまいました。あんな人はもうおらんな。

何十万もする食器棚やダイニングテーブルを作っている木工家がショボイお茶碗で飯を食っていたり、アサヒなんてロゴの入ったコップでビールを飲んでいたら、そりゃウソでしょう。

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ただ、そういう理由だけではないかもしれません。このスプーン類は柄の部分が中空になった凝ったもので、ウチで宴会をするときに使います。実は木工を始めるずっと以前に買っています。洋皿も好きです。

男としてはレアな趣味だと思います。女性の洗濯物を収集する癖のある人よりも少ないかもしれません。でも、俺の方がよっぽど変態だったりして。

ゲーッ!変態って言う言葉を久しぶりに使いました。若い人は知らないかもしれません。変態が普通の世の中になりました。


波はまずまず。

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本日の入野松原は、ややジャンクなコンディションながら、辛抱強く待っていれば、いい波も入ってきました。人が少ないように見えますが、ポイントには小雨にもかかわらず沢山いました。暖かいからな。

水平線が良く見えません。とてもブルーな1日でした。明日から真面目に仕事をしよう。


マイナーチェンジ

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このバイオリンチェアーは、当社の製品では割合お高いにもかかわらず、ボチボチ売れます。私にしては凝ったデザインです。名古屋の個展に向けて4脚ほど作ることにしました。一度に30脚も作るところもあるそうですが、うちでは6脚位が限界です・・・・でも簡単な椅子なら12脚は出来ます。

実は、ひな形まで売ってしまったので、お客さんの所から借りてきました。今度返しに行く時、商品持っていって、なんか買ってもらおう。

この椅子は、日色ともゑさんが買ってくれた、最初のバイオリンチェアーじゃなくて、第二世代です。今回は更に改良を加えることにしました。上の写真のように後ろから見るとカッコいいんですが・・・・・・

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斜め後方からもいい感じです。

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前方からだと、座の部分がモッサリして、緊張感がイマイチ。ついでに全体に微妙な改良を加えることにしました。

他の椅子達にも毎回、同様の改良を加えていますが、大量生産ではないので、金銭的見返りがないのが難儀なところです。本当にバカバカしいと思います。

◎名古屋「トータク」での個展、ギャラリーの都合により1週間遅れの4月17日(土)~25日(日)となりましたので、よろしくお願いします。


解体治具

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久々に真面目な木工のブログです。昨日は軽快に作業が進みましたが、今日は未明から右側の顎の付け根が腫れて寝込んでおりました。唾を作る部分にバイ菌が逆流したのではないかという見立てでした。もう大丈夫です。

これは何の治具でしょうか?と言っても、すぐわかりますが。

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(どうも、縦画像に文章がうまく回り込みません・・・・)  そうです、一度仮組したテーブルの脚を打ち抜く道具です。

この部分の上下2ヶ所は、このタイプのテーブルの要ですので、正確な接合が必要です。何度も仮組を繰り返し、調整するのですが、嵌めるのは簡単ですが、抜くのは一苦労です。

今回、初めて治具を作りましたが・・・・・楽じゃ!こんなことに、なぜもっと早く気付かなかったのか。ここでも、リフターテーブルが重宝します。

これだけ長いホゾになると、かなり緩めに作っておかないと、接着剤を付けた本番では、木殺しが膨らんできて、途中で止まってしまいます。無理にプレスで押し込むと材を割ってしまいます。経験が必要です。

青いスプレーは間違えて燃やしてしまわないためです。