ちょっと最近ブログは手抜きです。では、仕事が充実しているかというとそうでもない。春はそんなもんでしょう。庭には春の草花が咲き始めました。
ひとりしずか。ガクも花弁もない変わった花です。昔は便所の陰なんかに咲いていたもんです。最近は見かけません。
ムサシアブミの使用後。
今日も落ちがなくてすいません。
今日は、輪島屋善仁の営業の山下さんがみえられた。新作の小鉢を買った。
漆器のコレクションも増えてきたが、私の場合研究も兼ねているので、数をそろえることはしない。だから、宴会の場合はそれぞれの器が違うという妙なことになる。
金もないのに、どうすんじゃろね。実は半年も前から3万円のミニノートパソコンが欲しいのに、決断出来てない。贅沢品を買うには恐ろしくセコイが、製作に関係する工芸品、資料、機械、材料は借金してでも買ってしまう。自分でも怖い。ん~・・・・そいでも今までは何とかなったもんですが、これからはそうもいくまいね。自粛せんと。
左は、山下さんのお土産のゆべし。(これに負けたか) 台は自作の高杯。うちの製品も最近は一寸輪島屋さんを唸らせるようになりました。
今日も、木工家専用ブログです。
うちの近所には「障子を止めホゾにしたのは俺が最初。ここから全国に広まったのよ!」という建具屋さんがいて、一代で工務店に成長したのを見ると、あながちウソではないような気がします。そういえば、通しホゾの古い障子を見たような気がします。
一般の方に説明しますと”止めホゾ” とは、メスの材に、ホゾが貫通してない接合です。下の写真は通しホゾです。
これは李朝風の文机で、天板の厚みが1㎝強しかないので、クサビ状の通しホゾにしていますが、私も普段通しホゾは使いません。
通しホゾの欠点は、
1、2~3倍の手間がかかる。
2、どうしても段差が出来る。椅子の座板の場合、長年の使用でも小口面は減らないので、ますます出てくる。
3、ホゾ先の小口面が出るので、外気の変化を受けやすい。
メリットは、手作りぽくってカッコいいことでしょうか。
貫通ホゾは、接着材や木材の乾燥が十分でなかった頃の技法だと思います。しかし、別に否定するわけないんですよ。効果的に使えば、売上UPになりましょう。でもあんまりこれ見よがしのものは好きではないです。
*打ち込み式の椅子の場合、座板厚が30㎜もあれば、ホゾが直径25㎜で、転び角があっても十分止めホゾでもちます。それなりに精密さが必要ですが。
今日は、家で養生していました。ジジイじゃ。印画紙にプリントする詳細な写真資料や文章ををレイアウトする練習をしていました。イラストレーターでもフォトショップでも似たように出来るんですね。ゆっくりですが、進歩はあります。いやだけど、まあ、やらんといかんやろうね。
一般の方には、何の意味もありませんが、私の使っている木工パテです。
割合このタイプは、お店になっかたりするもんですから、まとめて注文しました。5年はもちそうです。
強度はないし、小さな傷にしか使えないけれど、漆や他の塗料とも馴染みがいいです。
何より乾燥が早くて便利です。ただ、そのためキャップを掃除してないとすぐ固まってしまいます。木工家には、お薦めの一品です。
パソコンに詳しい人には今更、バカバカしい話でしょうが、パソコンとデジカメの発達で資料集めは大変便利になった。
たとえば、この故宮博物院の収蔵品。図書館から借りてきた本から複写したものだが、そこそこの画素数で複写すると、カラーコピーよりもはるかに鮮明だし、金もかからない。
多少は画像は歪むが、鑑賞するには問題ないレベルだし、その気になれば歪みを修正することも出来ます。説明文も鮮明です。007も真っ青ですね。
図書館の書物に折り目を付けるわけにはいかないから、撮影には文鎮などを使って工夫しています。
特に気に入った画像はプリントアウトして壁に貼って勉強する。ほんに、安上がりでいいですわ~。これは、ハイテクの便利な、元が取れる側面ですね。印刷媒体には申し訳ないけど。
でも、携帯とかモバイルとか通信費は高過ぎますね。
いきなりですが、右は我”いの町”の肉屋で作られている焼肉のタレです。
先代の焼肉屋から受け継がれています。野菜炒めにも使えますし、キャベツにたらしただけでも、立派な酒の肴になります。
酒場放浪記にも登場した「とんちゃん」には実際、キャベタレなるメニューがあります。
左は、四万十市の醤油です。ここの製品はどれも旨いのですが、写真の刺身醤油は甘口ですが、カツオとか赤身の魚にはよく合います。うどん汁や煮物に使っても、コクが出て田舎風なおつな味に仕上がります。
両者に共通するのは、真っ当で健康的な素材を使っているということでしょうか。市販のものはどうしても、得体のしれない混ぜ物の味がします。どちらも450円位ですがネットででは買えないと思います。
ゲッ!今調べたら、マルサ醤油は買えるみたい。
現在、通い盆を作っています。30㎝×20㎝の最少サイズです。最終的に30枚ほど作るのですが、昨日はあらかた出来上がったものに、漆をかけてみました。こうすることによって、デザインの修正とか問題点も見えてきます。実際、多少の改良が加わりました。
ところで、今回木地には栗、ホウ、ヒノキ、ケヤキを用意しました。
栗・・・・一番上です。木目が面白く、軽いのでなかなか良い。しかし、ストックしている材の板厚が、30mmと2枚とるには薄く、1枚では無駄が出ます。もっと厚い板は幅が広過ぎてもったいない・・・・で、ちょっと困っています。
ホウ・・・・木味が柔らかい感じで、どうもこのデザインには向かないようです。もう作ってしまったので、柿渋で塗ってみます。
ヒノキ・・・・もともと、ヒノキを想定したので、ばっちりです。ヒノキも柔らかいのですが、メリハリがあって、なんかいいです。ヒノキはやっぱり鯛じゃね。
ケヤキ・・・・勿論いいですが、高価ですし、ちょっと重くなるかも。ちょうど、五分板(15mm厚)があったので10枚くらい作りました。“五分板”とはケヤキの柱なんかを製材したときに出る半端な材で、実際は厚さはまちまちで、反っていたりするのですが、地獄市の時、安く売られています。銘木屋の小遣い稼ぎですが、こちらも有り難いです。
同じデザインでも、材料によって仕上がりは全然違ってきます。