犬。モモ。12歳。♀。まだまだ、元気。
イスの脚を挽く。
今日のブログはますます専門的で、一般の人にはほとんどわかりません。すみません。でも、そうやって突き放すと気持ち良くなる人もいるので。
昨日、イスの12脚分、48本を旋盤で挽いた。ヒノキは、旋盤加工もスムーズで楽でした。
- 1、かんな盤を通さずに荒材のまま木取りします。これは少しでも厚く取るためと、省力化のためです。
2、横切り盤で、角を落とし、断面を八角形にしておきます。このほうが、手間はかかりますが、私は切片が飛び散るのが嫌なので、沢山挽くときは必ずします。ツールレストを一度も動かさなくてすみますし。
3、最初に日本刀の先っぽのような刃物で円筒形にします。この刃物は慣れが要りますが、一本で破壊的な荒削りから、デリケートな仕上げまでこなせますので便利です。よく研いでいれば、槍鉋みたいな螺旋形のクズが出ます。
4、次に両端のホゾを仕上げます。精度は±0,1ミリ位です。最後にペーパーをかけて一丁上がり。3分前後です。
使った道具。左の千枚通しのようなものは、センターに穴を押すためのもの。ノギスは旋盤用に先を丸くしています。
旋盤加工はわりと面白いけれど危険で、体調が万全でないと出来ません。ボチボチ休みながらやりますので、結局一日かかります。
ところで、昨夜は波乗り「いのチーム」の忘年会で7時から12時まで飲み続けたので、仕事の関係上セーブしていたのに、流石に二日酔いだ。
波乗り「入野ローカル」関係者の忘年会は大々的にホテルで行われていたが、最後はいつも乱闘になるので、締め出され、今年は居酒屋を借り切ってやったそうだが、やっぱり乱闘で終わったそうだ。毎年、誘いは受けるが、怖くて行けない。
明日は「ピープルスイミング」のおばさん達との忘年会だ。「2時間飲み放題だから、1分たりとも遅れたらいかんで~」なそうだ。
そう言いつつ、結局おさまりつかずに、夜中の2時まで飲んでいたことがあるような・・・・・・こちらの方が・・・・・・よっぽど恐ろしいかも。
イスの座刳りをする。
今日も木工の話ですう。地味ですう。特に女性には面白くないと思われますが、まだしばらく続きますう。
しつこいようですが、予算が厳しいので、イスに座刳りをするのはためらわれた。でも、先のテーブルがシンプルだし、うちも商売ですから、予算がないといって、お客様に喜ばれないようなものを作るわけにいかない。
一丁やったるか。ここは、気合の入れ所かもしれない。一方、座面と地摺りの裏側はナイフマークもとらずに、軽くペーパーをかけるだけとした。
12枚もあるので自作の倣い加工機を使う。
まず、雛形を作る。球面のようだが、後ろがぐっと深くなっている。30分くらいで出来た。う~ん、何事も精進ですね。だんだん速く、上手くなります。それにつれて、道具も増えるけど。
セットするのに1時間くらいかかるけど(自分でも忘れている)1枚の加工は10分弱です。
今回、反り台鉋か槍鉋で仕上げようと思っていましたが、十分カッコいいので、そのまま、ペーパーを軽くかけただけにすることにした。楽や~!・・・・でもやっぱり、12枚はしんどい。
しかし、この機械、役立つな~。自画自賛。量産には機械が欠かせませんね。
でも、お客様に聞かれたら「ノミでコツコツ彫りましたわ~。ほんまに難儀でしたわ~。この次は、美味しい仕事頼みまっせ~」ということにする。
何で商売の話になると関西弁になるんでしょう?
テーブル出来ました。
といっても、大分前に出来ていました。今はイスに取り掛かっています。
今日も、木工やってる人用のブログです。
ちょっと、お恥ずかしい構造ですが、予算がきびしいもので・・・・・。
ところで、通常は、蟻ザンのそり止めを入れますが、予算のない場合、ネジ止めの簡単なものを使います。あまり、当てにならないので最近は全く使いません。
今回は、更に大胆に、そり止めを入れないことにしました。楽だし。実は、十分乾燥した天板が、あまり曲がったことがないのです。せっかくの綺麗な天板にネジを打ち込むのも嫌だし。不細工だし。お客様も長い付き合いですし、問題が出れば対応すればいいのです。我ながら良い考えじゃ。
ところで、ヒノキでの木工は、なんか全然別のジャンルのような気がします。それだけ、いつも使っている広葉樹と違うのです。
チップソーがチーズを切るように滑らかに進んでいったり、ドリルビットがスムーズに切片を跳ね上げているのを見ると、我々の道具は、この木のために調整されているのだと感じます。しかも、ヒノキはトリーマーで面取りしても、さほどつぶれたりしません。楽で~す。
それから、ヒノキは薪ストーブで燃やしても、軽い割には油があって、よく燃えます。
なんか一言、落ちを入れたいのですが、ないので、こもまま終わりとします。
ジビエ料理
ジビエ料理とは、野生の鳥獣の肉を使った料理だそうです。
猟の開けたこの時期、その恩恵にあずかることが多いです。
本来、高級料理であり、もっと味わって食べるべきかもしれませんが、ワインをがぶ飲みして、旨い旨いとバクバク食います。
鹿肉は、淡白で初めての方は、ちょっと物足りないと思われるかもしれませんが、段々よくなってきます。
日本酒が合います。
火照って、昨夜は布団を明け方まで蹴っ飛ばして寝ていました。
殺生好きの友達がいてよっかった!
(しかし、彼らは別に残虐なわけではなく、自然の事は人一倍気にかけているのです。)
このところ、体重が増加気味で、本来なら今朝の食事は、牛乳だけでも良かったのに、昨夜の両親の忘年会の残り物があり、りんごとバナナとサラダを食べた後、刺身定食、ご飯大盛となってしまった・・・・・・今の時期、青物以外の刺身は一晩置いても全然OKです・・・・恐ろしい。
ヒノキに漆を塗る
齋田さん、ヒノキには漆を塗っております。さほど、大変でもありませんでした。
オスモカラーという、ドイツ製の塗料を取り寄せて、手板に塗ってみましたが、パッとせず、拭き漆に決定。
ある意味、デザインに手抜きがあるので、漆で存在感を上げる必要があるのだ。
でも、やっぱり天板6枚、脚24本に漆を塗るのはつらい。腰が痛いです。拭き漆という作業は、意外に重労働で、夏場ならエアコンを入れていても、汗が噴出しますし、冬場ならシャツ1枚でも平気です。結構、頭も使うので余計に発熱するのかもしれません。
それでも漆仕上げをするのは、材料が劇的に変化するし、塗り重ねるごとに重厚さをましてゆくのを、まのあたりにするからでしょう。そうでなければ、こんな地味な仕事は御免です。
通常、うちの場合、6回は塗るのですが、今回は業務用ということもあり、拭き残しを多めにして、3回ですましました。多少のムラも気にしません。
このように多量の仕事をこなすのには、ヘラ使いに習熟しておらねばならず、年季がいります。
また、今回のように分解した状態で塗るか、接着剤を塗って組みあげてから塗るか、ケースバイケースで決めなくてはなりません。
今日のブログは、ちょっと専門的になりました。
図面を引く
今回、本格的なイスの三面図を描いた。初めてのことではないだろうか。
だいたい、イスは複雑というか、微妙なので、実際に作りながら、決定することが多い。
しかし、今回限られた予算で作らなければならないため、分かりやすい構造にした。図面を引くと、各部品のサイズや、ホゾ穴の位置や角度が正確に出てくるのだ。これは、楽だ。
脚のホゾ組みも、扱い慣れた丸ホゾとした。また、仕上げが楽なように直線を多用した。その分、部材を厚めにとって、ヒノキのたっぷりとした量感で見せるようにした。
「部材を厚めにとって」と言っても、実は市場で買ってきたヒノキの厚みを、そのまま合理的に利用しているだけだ。しかし、実際扱いやすい厚みである。長年ヒノキと対話してこうなったのでしょう。
とりあえず、これで一脚作って、様子を見て一気に残りを仕上げる。
好きなことのみでやっていければよいが、ビジネスはそうもいかんのですね。誰かに手伝ってもらえればいいのですが、各作業、微妙に難しく、危険で・・・・漆はかぶれるし・・・・。
* ところで、「字の綺麗な人は、大物になれない」というように、図面の上手と、デザインの良し悪しは関係がありません。でも、現在なら、アナログ人間の私としては悔しいですが、イラストレーターを使ってスマートに描くのが速いし、便利だと思います。
モノマガジン
モノマガジンという雑誌、ありましたね。あれのパクリです。たまに、自慢のグッズ、便利道具なんかを紹介しようと思いたちました。
しかし、パクリの語源も知らないし、グッズの正確な意味も分かりません。いい加減なもんです。でもブログだから許される~。
これは、木工家の特権で、焚くものはどっさりあります。
恥ずかしながら、一人身なので冬の寒さはこたえます。でもこれがあると、暖か~、で全然平気です。犬もいるし。だから一人なのかも。(いかんな~)
今回は、洗濯物も片付けずに侘しさを表現してみました。
先ほど、ハンターから日曜日に撃った鹿を食いに来んかと、お誘いがありました。ワイン持って行かなくちゃ~。鹿には、ワインとパンがあいます。昨日も屋台に行っていたのに。明日も飲み会なのに。肝臓を休ませないと・・・・・・・でも絶対飲む話は断れません。
「酒飲みは故あらば飲み、故なくも飲む」 セルバンテス
テーブル その2
テーブル6台の製作は段々いやになってきた。元々、量産する工房ではないのである。
例えば、テーブルの脚は、24本もあって、そう考えるだけで、しんどい。実際、飽きるので、うっかりミスも多い。
しかし、男一匹、引き受けた以上は、ヤラネバナラネバ。でも、約束の製作過程をブログで追っていくのは、あんまり面白くないので、程々にします。
本日は、午後より、タモの盤を買いに池川町の仲林さんの製材所に行く。約1時間のドライブだ。池川町は桃源郷のようで大好きだ。
昔は、紙の原料となるコウゾで栄えたらしく、河沿いの、ごく小さな町なのに居酒屋が多い。前の河原にテントを張って、居酒屋巡りをしようという話がある。
以前は、遊郭だった建物が残っていたが、今はどうだろう。お姉さんはいたりして。映画館も2つもあったそうだ。
目的のタモは、幅が狭いところで65cm位、やや目が粗く、アテているので大胆にもテーブルの脚材として小割にしてもらった。軽くなりました。腰も痛いし。
我々は、広いものはついつい、テーブルや座卓の天板として、製材することが多く、えてして、脚材が不足するのです。
電動で音もなく進みます。もう売ってないそうです。
座卓出来ました。
ヒノキのテーブルを作りつつ、注文の座卓の拭き漆が終わり、組み立てました。
このタモの座卓は定番品でわりと人気があります。天板が洋テーブル用の薄めの板で出来ていて、しかも下側の角を取っているので、よけい薄く見えます。
各部の角を丸めていますが、なぜか緊張感は失われていません。(自画自賛!?)洋室にも合います。実際、今回は洋室で使われるようです。
こんな感じで、漆を塗った後、囲いをして、脱水機にかけた湿った布で覆い、乾かします。
手前に見えるのは、ヒノキに漆を塗ったらの・・・テスト中の手板。
昨夜は、東京からはるばる従兄弟が来ていたので、温泉入って、飲みに行って、またちょっと二日酔い。
ところで杉本君、今年の波乗りの忘年会は、おまんくのすぐ近くやき、こんといかんで。ひとのブログ見て、笑いよったちいかんで。