浦島太郎

一昨日の続き・・・・・・・・名古屋の街は東京よりゆったりしていて、尚且つ、人が少ないです。これくらいならいい感じ。都会といっても過ごし易いです。

ところで肝心の“木工家30人展”すごく良かったです。えりすぐりのメンバーだけに見ごたえがありました。しかし、10年前、九州で鯛工房の葛城さんの声掛で、木工家の集まりがあった時に比べると、何だか燃えるものがありません・・・・・・・・考えてみれば、私の造形のキャリアは32年、木工も16年になります。出品者の平均を上回っているどころか長老格です。実際、一回り以上年下の作家も沢山いました。私自身、気持は20代ですし、木工も初心者のつもりですが、気が付けば大変なロートルになっていました。玉手箱を開けたみたい。

(すみません、ロートルという言葉は私の世代でも使わないと思います。変換も出来ませんでした。正確な意味も知らなかったので調べてみると中国語で年寄りという意味だそうです)

そんなわけで、今回の旅では「私の仕事も方向性は間違ってないので、このまま頑張って我道を進めばいいのだ」と確認できました。とてもいい節目になりました。

忙しいのにお付き合いしていただいた齋田さん、親切に対応していただいた木工家の皆さんどうもありがとうございました。ちょっと遠いけど高知にも是非遊びに来てください。


大塚国際美術館

先週の金曜、土曜日、名古屋で開かれた木工家30人展を見に行ってきました。徳島県のきすべ~さんと待ち合わせて車で出掛けました。

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きすべ~さんの、のっぴきならぬ都合で、金曜日の朝3時に出発となりました。私はこれを機会に、大鳴門橋のたもとにある大塚国際美術館を訪ねることにし、前日の木曜日の朝、家を出ました。

Dsc_00200002_2 この美術館は、大塚製薬が世界の名画を陶板で複製した美術館です。世界の名画といってもなぜか西洋絵画ばかりですが。

なるほど聞きしに勝るスケールで、歩く距離は4kmに達するそうです。相当足早に見て回る私でも3時間近くかかりました。

一見の価値はありますが、所詮陶板による複製、入場料¥3150、駐車場¥200、音声ガイド¥500、昼飯食べて計¥5000はちょっとお高いでしょうな~。

ただし、”最後の晩餐”や’受胎告知”なんていう、教会や美術館、各国に点在する同じテーマの絵画が、10枚以上並んでいるのを見られるのは面白い体験でした。別にキリスト教徒じゃないけど。

写真のように、教会内部やポンペイの豪商の館の壁画を部屋ごと立体的に再現した展示がいくつもあってこれは見ごたえがあります。

私達、美大生は、西洋美術ばっかり手本にして勉強させられてきたわけで、なんかおさらいしているみたい。今は東洋のほうがクールなんですぞ~!!

美術館のような、堅苦しさはないので、中世の、たおやかな裸体画を前に、おばさんたちの、「自画像みたい」なんていう下ネタも聞けます。写真撮影も自由です。ミュージアムショップでは昔のボンカレーなんかも売られています。自販機の中身は当然ポカリスエットなどの、大塚製品のみです。

Dsc_00250003 3時に美術館を出て、徳島市に向かっていると、やや!瀬戸内海なのに波がある!!

次のカーブを曲がるとサーファーが・・・・・。

夜までには時間があり次の観光スポットを決めかねていたところでした。阿波十朗兵衛屋敷はこの次じゃ~。

道具を積んでいましたので、すぐ海に入りました。波はトロイが、こりゃー良い土産話になるわ。大鳴門橋を見ながらサーフィンなんて。この後、晴れて素晴らしい虹が出ました。水を持ってなかったので、水たまりでボードを洗い、銭湯、新町温泉へ。

夕方、きすべ~さんの駐車場に入れてから、夜の街に繰り出しました。脳も体も胃も充実した一日でした。後は次回へ。


無題

Dsc_00300001_1 1、ここで飲むには、胴着に着替えなければならない。次に塩で身を清め、バターを擦り込むと・・・・・・。

2、入る時には「頼もうー!!」か「御免!!」と声をかけるべし。

いや~、どうも営業してないみたいですね。暖簾もないし道場破りに遭ったのかもしれません。


田ウエーバー

週末の波乗りを写真で綴ってみよう。

高知市内に配達と打ち合わせに出かけていたので、午後4時から、直接高知インターから高速に乗って一路、入野海岸へ。6時から7時半まで出来るかも。途中、佐賀の消防前は巨大で、失敗だったことに気付く。

Dsc_00390002 入野正面はクローズ(年配のサーファーはズロースなどと呼ぶ)で出来ません。隣のブチに入る。

写真を拡大してみると人が写っています。これは、高知ではごく普通のサイズです。しかし、ロングボードは出るにきつく、3回挑戦して出たのは1回。でも、意外に乗れる波でした。

Dsc_00330001 その夜は、井の岬温泉にも間に合わず”8の字”に直行。生レバーなどを食う。珍しくお客さんが少なく、主人と話し込んで酔っ払う。

Dsc_00440001 翌朝、興津海岸に、伊野チームが集結しました。ここは、湾になっていてうねりの方向によっては、他がクローズになっても出来ることがあるのだ。ただ、細いつづら折の道路をひたすら降りて浜に出てみないと波の状態がわからないので、興津行きはギャンブルでもある。伊野チームは平均年齢は50歳に迫ろうかと・・・・・中高年のサーフィンブームじゃ~。醜いじょ~!!

Dsc_00480001 今回は大穴に近いでしょうな、人も少なく、美しい。サイズも十分。拡大すると人が見えます。一本乗ると、元の位置に戻るのが大変です。でも、腹一杯乗りました。

Dsc_00590005 浜のすぐ裏手に小川が流れているので便利です。もう一晩キャンプするならウナギが挟めそう。

Dsc_00850006 都会の皆様、今は田植えのシーズンなんですよ~。

今日のタイトルはそういう意味でした。チャンチャン。


掃除記三代

今日も木工家、或いは職人用のブログです。ところで、昨日は飲み過ぎました。3軒も行ったのでしょうがないか。まっ、たまにはいいやろ。

Dsc_00050001_2これらは、うちで使われてきた業務用の掃除機です。

左端は、20年以上前、まだ鉄でオブジェを作っていた頃のものです。サイレンサーがないので抜けが良く、強力なのですが、うるさくて住宅地では使えません。なんでこんなにうるさいのか不思議です。当時はうるさくないと馬力がないと思われていたとか?今回、石膏ボードで箱を作り、据置型として復活させようとしましたが、大して効果はなく無駄に時間を消費しました。コイツはもうお払い箱です。

中央は昨日まで使っていたもの、10年になりましょうか。この機種になってから、マキタはパイプを樹脂からアルミに変えたのですが、これがスポスポ抜けて非常に腹立たしかったです。冬は冷たいし。また、メインスイッチの横に強弱のスイッチがあり、紛らわしい。だいたい、この種の掃除機に「弱」はいるのでしょうか?ホースも外れやすくなってきたので、今回思い切って、ボール盤と小型横切り盤の専用集塵機にしました。ボール盤は連動スイッチが使えます。フィルターは乾式に替えてあります。

右は日立の新型です。写真ではわかりずらいのですが、空気の流れがいいように、ホースが本体に斜めに突き刺さっています。日立は、最近、ガンダムというか、有機的なデザインを取り入れていますが、あんまり成功しているとはいえません。デザインは、やっぱりマキタが一番"まし"でしょうか。目玉としては自動の乾式フィルターの塵落しが付いています。パイプは樹脂です。使い勝手はまだわかりませんが、やや重い感じはします。

なんか職人版‘暮らしの泉‘みたいになってしまいました。この他は、ベルトサンダーに日立の小型の連動式集塵機が付いています。これも少しうるさいのですが短時間ですし、集中しているのでそんなに気になりません。


今日はなし。

本日は、バリバリやる気でブログを更新するはずでしたが、先ほど”ノドを潤す会”のお誘いがあり出かけることになりました。残念です。

しかし、明るいうちから飲み始めるのも乙なもんです。高知は昨日から夏のようです。日が落ちるとちょっと涼しくて、ビアガーデンには最適の季節ですね。まだ、ちょっと早いか。でも、うかうかしてるとすぐ梅雨になってしまうじょ~。

それでは、失礼します。


地震対策

Dsc_00020001_1 見よ~!!この美しく片付いた工房を。

見て見ぬフリをしていた、聖域や、禁断の地にも正々堂々駒を進めて戦いました。乃木将軍バンザーイ!!結局1週間かかりました。

おかげで組立機を入れる前より広くなりました。綺麗なのは一瞬でしょうけど。でも、私は散らかった工房でひどい怪我をしてからは、わりとマメに片付けるようにしています。それと、以前のように、バカみたいに一直線に突っ走ることはなくなり、節々に掃除をして、一息入れるようになりました。年の功じゃ~。

注目していただきたいのは、来るべき大地震に備えて、組立機の上に付いているフックにワイヤーをかけて梁に吊っているところです。それと、今回より梁に吊り下げてあったハタガネ類を床に降ろしました。安全のためと、高価な機械に当たって壊れるのを防ぐためです。家ごと倒壊した場合は、手道具1本で出直します。生きていればじゃが~。

Dsc_00050002 これが、今回しっかりした集塵アームを取り付けたボール盤です。フル装備でレーザー照準やフライステーブルが付いています。以前は、必要に応じてパイプをゴムバンドで縛り付けていたのですが、これなら万全です。

フライステーブルは枝のイスを作るとき、どうしても必要なのですが、普段でも割と便利です。

ところで、木工16年で、手付かずの梁などに溜まった降粉は多いところで10ミリ近くありました。漢方として売れないかな。ケーキにのせてもいいかも。


初夏の庭

Dsc_00040001 庭も初夏の装いになって来ました。今が夏の盛りだったらいいのにな。

先日、組み立て機という大きな機械を入れたので、工房のレイアウトを変えています。結局、大掃除の様相を呈しております。

しかしなんですな、私も47,8歳、昔ならガーッと一気にやったもんですが中々根が続きません。

ただ、やりはじめてからの完全主義的なところは変わらなくて、余計に時間をくってしまいます。今回も、ついでに集塵システムを 改良していてドツボにハマっています。普通に掃除機かけえや~!!

Dsc_00090002 写真は咲き始めた大山蓮華です。オオヤマレンゲは、深山に咲く蓮華(ハス)によく似た花の意味だそうです。

どんな大層な花か知りませんが、つぼみはとってもキュートです。


ナイトライダー

昨日の午後2時に出発して、いつもの旧大方町に波乗りに出かけました。(現、黒潮町と言うのでしょうか?)夕方の1ラウンドを狙います。波はまずまずでしたが、午前10時ごろは素晴らしかったそう。こればっかりは自然が相手ですからどうしようもありません。足しげく通う人にのみ幸運の女神は微笑みます。

Dsc_0017 7時まで波乗りしたため、サンシャイン大方は閉まってしまい、コンビニへ、どうせ夜は居酒屋「8の字」だが、犬モモちゃんの食事を買う。

そこへ、軽トラが滑り込んで来た。「ゲー!!免許持ってるんですか~?」まっ、そんなはずないか。でもなんとなくシュールな光景でした。

大方町は風光明媚だし、食いもんは旨いし、人はやさしいし、今の住所にしがらみがなかったら移り住んでもいいなあと思う。仕事はあんまりしなくなるかもしれないけれど。

そのまま、車中泊して朝一番の波に乗り、朝のビールをシュッポッとやり、漁港で小アジのお刺身と甘エビを買って帰り、2時から家具の配達をしました。

そこで、そのお客様にお魚のおすそ分けをしました。フッフッフ、俺も結構やるぜ。これで、またまた注文ゲットじゃ~!!

そんなわけで、遊びに仕事に結構充実した休日でした。


VICMARC VL200

本日は、木工をやってる人用のブログです。Dsc_00070001

ウチの木工旋盤です。オーストラリアのメーカーですが、ベアリングとインバーターは日本製です。スイッチとかはインドネシアだったり、グローバル化を物語っています。

5年ほど前、リブロスデルムンドで買いました。成り行き上これになったわけで、特に理由はありません。VL300(懐が30cm)は、ツールレストや押しコップが巨大で、私のようにイスの脚やスピンドルを量産するには作業性に問題があるのではと、敬遠しました。鉢物は、趣味程度にやるつもりですから。カナダで良く見かける、白いアルミ製のワンウェイも候補に上がりましたが、あれもデカ過ぎじゃ~。

下にモーターを内蔵して、カバーのあるこのタイプは、足が踏み込めないのではと心配していましたが、問題ありませんでした。インバーターの割にはブレーキが効きません。たぶん、ブレーキで故障が続出したので、そういう設定にしていると思いますが、私は重いものを回さないので・・・・・。富士通にも聞きましたが要領を得ません。手のひらブレーキに、もう慣れました。

Dsc_00100002 迅速に作業するために、近所の工作所でツールレストを作ってもらっています。これは便利です。

最近気付いたのですが、長いほうの2本は、幅が少し広くなっています。さすが、日本の工作所、芸が細かいですな~。ここは、この不景気にもかかわらず、結構忙しそうです。値段もオーストラリアに発注するより大分安かったです。

Dsc_00290003 これは、最初の写真にも写っていますが、脚を何本も挽く時などに、挟んで、雛形を目の前に突き出しておく道具です。雛形を見ながら、あらかた削って、ノギスで計測して仕上げます。

以前は、日本製の中古旋盤を使っていたのですが、ツールレストなどの作動が悪くて買い換えました。また、ひょっとして凄く旨く削れるんじゃないかと・・・・・・。

結論!パソコンと木工旋盤は買い換えても旨くなりません。ただただ精進あるのみです。

これから買われる方は、脚を挽くだけなら簡単なものでもOKです。インバータは便利ですが、プーリーのかけ替えで十分です。Vベルトによる無断変速は鉢も棒もやってみたい入門用にはいいでしょうし、実際このタイプが多いみたいですが、製品をを量産するにはどうかなと思います。

木工旋盤は結構難しく、危険でもあるので、私のように必要に迫られてやっているとか、よっぽどの好き者でないと長続きしないようです。だから、愛好者の多いアメリカにはピカピカの中古が一杯あるそうです。

*本日、ネットで木工旋盤をみていたら、インバーターなんて通常6~7年、長くもって10年とでていました。使い方にもよるんでしょうが、これが本当なら、プロにはプーリーかけ替え式が一番いい事になります。