齋田さん、ヒノキには漆を塗っております。さほど、大変でもありませんでした。
オスモカラーという、ドイツ製の塗料を取り寄せて、手板に塗ってみましたが、パッとせず、拭き漆に決定。
ある意味、デザインに手抜きがあるので、漆で存在感を上げる必要があるのだ。
でも、やっぱり天板6枚、脚24本に漆を塗るのはつらい。腰が痛いです。拭き漆という作業は、意外に重労働で、夏場ならエアコンを入れていても、汗が噴出しますし、冬場ならシャツ1枚でも平気です。結構、頭も使うので余計に発熱するのかもしれません。
それでも漆仕上げをするのは、材料が劇的に変化するし、塗り重ねるごとに重厚さをましてゆくのを、まのあたりにするからでしょう。そうでなければ、こんな地味な仕事は御免です。
通常、うちの場合、6回は塗るのですが、今回は業務用ということもあり、拭き残しを多めにして、3回ですましました。多少のムラも気にしません。
このように多量の仕事をこなすのには、ヘラ使いに習熟しておらねばならず、年季がいります。
また、今回のように分解した状態で塗るか、接着剤を塗って組みあげてから塗るか、ケースバイケースで決めなくてはなりません。
今日のブログは、ちょっと専門的になりました。