昨日、無事御本尊を納めることが出来ました。施主様にはお代のほかに、ご祝儀やお酒まで頂きました。しかもその辺の酒ではなく、御当地、司牡丹の「自由は土佐の山間より」超辛口でした。気配りが嬉しいですね。
今回、商売としては厳しいものでしたが、勉強させてもらってご祝儀まで頂いて、幸せなことです。そのかわり、私もプロとして恥ずかしくないレベルの仕事はしたんです。
栃の拭き漆と桂の木地は良く合いました。仏壇と御本尊の作者が同じというのは稀有な例と思います。
ブログなので簡単に仏像の制作で感じたこと・・・・・
1、仏像は何らかの呪術的目的でつくられたのではないかという気がしました。プロテスタントとカソリックが血みどろの戦いをしているように、宗派間の対立とかあったんじゃないでしょうか。
2、ちょっと、矛盾しますが彫っていると、慈悲の心とか、なんとか感じますね。先週テレビでマザー・テレサをやっていましたが、今までになく共感しました。単に年取って涙もろくなっただけかも。
で、いまだにハマっていて、小説読むのは置いといて、仏像関係を勉強しています。土門拳の「古寺巡礼」は写真もさることながら、文章にも力があり読みごたえがあります。
でも、仕事は家具作りの方が楽みたいです。
コメント
これはまた素晴らしいですね。既製品の市販の仏像などよりはるかにいいです。私にも仏壇の話はいちおうあるのですが、吉良さんのを拝見してしまうと仏壇はともかく仏像はまったく無理と感じます。[E:snow]
無事にお届けしたのですね、お疲れ様でした。
我々も年連相応の物の感じ方になってきましたなぁー・・笑
大江さん今晩わ。たぶん仏像は時間をかければ誰でも出来ると思います。しかし、我々はプロですのでこれで生活していかなければなりません。今回は、痛し痒しというか、少し幅を広げ過ぎかと反省もしています。独り者だから出来ることで、家族がいれば無理でしょう。
技術的なことでは、すべて順目で刀で仕上げるのですが、腕の際など、どうしても逆目にしか削れない部分もあり苦労しました。
べあさん、今晩わ。そうよ、この歳になって真面目に仕事をすることをおぼえて、遅過ぎやな。しかし、世の中の仕組みも昔の方がいいような気もするな。最近はやる気はあっても、思うように能率があがらん。