昨日は、栗の板を雨にさらしてアクを抜く乾し台を作っていました。
栗は表面にシミが出来ていることからもわかりますが、タンニンという成分が多く含まれていて、これが、塗装後もシミになったり、漆を乾きにくくします。
ただ、腐りにくいので家の土台にはいいです。昔は鉄道の枕木はクリでした。
小さな板で実験しましたが、本当は川などの流水に浸けておくのが一番いいです。しかし、このような材を浸けておくような場所は近所にはありません。
雨にあてると意外なようですが早く乾きます。多少痛みますが、味の内と考えます。
干している板は、ごく薄く挽いていますので、反っています。これを私は”ナチュラルベンディング”と呼び、この反りをそのまま生かした製品を作るつもりです。
左に並んでいる板は、世話してくれた銘木屋さんが「なんちゅうことをする!!」と止めに入って、自分としても自信がなく、通常どうりに挽いたものです。
この、乾し台は1年も前から計画していたのですが、腰が重く、でもやってみたら半日で出来ました。「案ずるより産むが易し」の典型でした。