一昨日、ホームページを見たお客様から電話で注文が来て、在庫の李朝3段飾棚が売れた。本日、梱包して発送した。実に珍しいことだ。
当社は、大そうなHPがあるのに、ネット世代と商品がマッチしてないせいか、殆ど注文がない。(チュ~のはチョッと嘘だけど)
なかには、HPだけで、さばききれないオーダーをかかえている工房もあるようだ。(やっぱり商品はネット世代にピッタリのもの)
ここにきて、価格を見直して、ネットオンリーでやってみるか、という気もしています。しかし、それはデパートやギャラリーとの決別を意味するわけで、なかなか踏み切れないことです。
ただ、急速なネットの普及のせいで、デパートや本、テレビといった本来権威であったものが崩れてきています。
一昔前までは、工芸家にとって「家庭画報」に特集されれば、一つの到達点で、生涯注文は途切れることはない等と考えていましたが、今は私自身、立ち読みすることすらありません。「サライ」も見なくなりました。
逆の例ですが、単行本は、以前はヒットするしないにかかわらず、相当な内容でないと出版されませんでした。それが、パソコンと印刷機械の発達によって、僅かな利益でも見込めるものなら、お寂しい中身でも店頭に平積みされるようになりました。
アッ、今地震がありました。
無数のお笑い芸人の登場も、スポンサーに金がないのでしょうが、見方を変えれば、テレビというメディアの没落ともとれます。
しかし、これは私のような、しがない木工家にとって確かなゴール、成功、安泰はないことを意味します。難儀な世の中になったというか、面白くなるかもというか。
中途半端ですが、どんどん、大風呂敷になるのでこの辺で止めておきます。
世の中は本当に難しくなってゆくのに、政治家たちの状況は、お幼稚の桃組が大学の授業にでているようなものですね。