蟻掛け吸付き

今日も雑用が多く、殆ど仕事をしなかったな。まだ暑いからいいのだ。

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昨日は、2本足のテーブルの“吸付き”の加工をしていました。

一般の方には分からないと思いますが、この部分がスライドして、テーブルトップの収縮に対応します。

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吸付きの雄・雌の製作は、精密さを要しますので、半日、いや1日かけるつもりで、慎重に行います。このテーブルの強度の要ですので、手を抜く事は出来ません。

溝は、奥に行くに従って、僅かに狭くなって、最後にギュッと締まるようになっています。当然、雄にも勾配を付けます。

しかし、愛媛県の井村工房さんは、「それだと、緩んでくるので、ウチは締まり勾配は取らずに、ギュウギュウ締めつけて入れるんじゃい!」とおっしゃっていました。なるほど、それも一理あります。しかし、加工精度はさらに高度になります。

今のところ、緩んだことはないのですが、先端に取り外し出来る、木製のピンでも打ち込むといいと思いますが、やったことはないな。

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これは、更に一部の木工家にしか分からないと思いますが、仮組した脚の組手を組み立て機と治具をを使って、抜いているところです。本当に便利です。俺は天才か!

しかし、気付くのが遅過ぎました。死ぬまでに、後、何台テーブルの注文があるかな?もうなかったりして・・・・・・十分あり得ます。いや、後一台は、大丈夫です。

明日は、「しもなのアートキャンプ」講師をするので、また仕事はお休みです。