一昨日の夜のことです。ブルーモスクのすぐ近くのレストラン街で、ロカンタ(大衆食堂)を物色していました。
日本語で、挨拶してくるトルコ人がいて、通常、このような場合、無視するのが普通なんですが、こちらにも余裕があり、話を聞いてみました。日本語は少しだけ、英語は私より大分上手。36歳で住宅関係の仕事をしているそうです。
話は弾んで、一緒に飯食おうということになりました。ほんで、どうせならメイハーネ(居酒屋)を案内してくれと、頼みました。小太りの彼は、誠実そうに見えましたし、これまでのトルコ人を見ていると、案外信用できるかも知れないと、考えました。
旅先で、こうゆう出会いを、すべて切り捨ててしまったら、面白くありません。ただ、今回問題なのは、その場所が、トルコでの一番観光客が集まる所だという事です。
道すがら、「どうせ払いは私がするんだろーな?」 と鎌かけてみましたが、「割り勘だよ」という返事。ふーん。まあ、よしんば、騙されても、旅行の全体予算からいうと、問題ありません。
流石、土地っ子だけあって、いい感じのメイハーネです。トルコの経済とか、色々聞き出しました。彼は、いとこが日本人女性と結婚しているので、6度も日本に来たことがあるそうです。これは、ポン引きにありがちなストーリーです。
お腹もくちて、ラクも3杯飲んだんですが、妙に話も弾まなくなり、酔えません。そのうち、「新市街に若い女の子いるクラブがあるから行こうよ」と言い出しました。お持ち帰りもOKなんだとさ。
実は、早めに勘定を済ませていたんですが、支払いは私の財布から。さらに自分のタバコ代も・・・・・。この辺の有無を言わせぬ押しの強さは流石です。
若いころなら、ぶち切れる所ですが、想定内で、ガッカリしただけです。
現金は、少ししか持ち合わせがなかったんで、ホテルに帰る道すがら、「お互い、カード持って行こうよ!」としつこい。
「ほんで~、予算は?」
「ケース・バイ・ケースだ」
「オメーさあ、どこの世の中に、予算のわからない風俗があるんや?」
問い詰めると、$400とのこと、日本円だと、35000円くらいでしょうが、現地の感覚では、7万円以上でしょうか。つまり、全部私に払わすつもりです。
今日はもう疲れたからと、断って、明日にしようよと言うと、じゃあ、明日、昼飯をおごるからという返事です。絨毯も買わせるつもりみたい。
10時にホテルで待ち合わせすることにしました。
勿論、すっぽかしたのは言うまでもありません。
トルコにおいても、観光地はどこも同じですね。しかし~、僅かな金額とはいえ、腹立つな~。
ほんで、宿のカフェで飲み直して、ドイツ人旅行者と盛り上がり、
韓国人の若者にもちょっかいを出していたんで、二日酔いになるはずです。
「おめーら、そんなに日本が憎いいんかい!?」と聞いてみましたが、
「憎い!」って言っていました。一緒に楽しく飲んだんで、冗談だと思いますけど。