6脚あるYチェアのうち一つだけ、前後にカクカクするので修理してほしいと依頼があった。
座編みはまだ十分綺麗でしたが、バッサリやってくれとのこと。
うーん、このホゾ先の形状はいけませんな~。
前にメーカーで張り替えた時にいい加減な修理をしたのか、最初からなのか?
木片を張り付けて、ホゾ先を再度削り出す方法もありますが、そんなに暇じゃないしな。PIボンドをタップリ充填する方法をとりました。
しかし、この個体だけなのか、ホゾ穴がホゾ先より10ミリも深い。難義です。
前にも書きましたが、上の座面のホゾは細過ぎます。
下の貫のホゾは幅があり過ぎて、材の収縮の影響を受けます。ここを2本の細い貫でつないであれば、Yチェアの故障はぐっと減ると思います。
ガチガチに組上がりました。
後脚は複雑なラインで曲がっているように見えますが・・・・・・・
2次曲面なんですね~。
45°に捻ることで深みのある表情を作っているのですね。伊達ではないぞ、ウェグナー!
ついでに、実家で使っている椅子4脚も修理しました。
このタイプの脚は丈夫なのですが、流石に杉では無理があります。でも20年使っています。これで、後10年は大丈夫でしょう。
昨年張り替えたスツール。これも内部にクッションが入っています。