たまには木工の話。
ダイニングテーブルを製作中。
体調が回復すると仕事がはかどります。どうせグズグズするのなら九州に湯治にでも行った方が良かった。
脚は材料の関係で栗にしましたが、水拭きすると導管が真黒になりました。
どうも新しいウエスに鉄分が混ざっていたようです。栗のタンニンと鉄分は激しく反応します。一皮剥いたらなんとかなりました。
栗のタンニンを抜くのに早川謙之輔さんはプールを作って漬け込んだそうですが、あまり現実的な方法ではありません。
私も、風呂桶で実験しましたが厚さ1㎝の板ですら水を替えながら一ヶ月かかりました。軒下で5年程風雨にさらしてみましたが、これでは材も相当傷んでしまいます。
栗はオイルで仕上げると、独特の渋い落ち着きのある風合いで好みなのですが。最近は市場にも滅多に出て来ません。
*拭き漆で仕上げる場合、矢張りタンニンが悪さをするのか乾かないことがよくあります。
コメント
拭き漆にタンニンが悪さをする…そうだったんですか。結構泣かされました。気づきませんでした。
早川さんは乾燥を早めるためだった記憶があります。
何でも水に漬けると良い材になります。
ちなみに栗はオイルの乾きも悪いです。