今日はしんどかったが仕事もした。
改良型の座椅子は角度を調整したりして散々使ってみたが、構造上、どうも前方へお尻が滑りやすい。宴会場にある簡易座椅子で経験した方も多いと思います。
どうせなら万全を期そうと彫刻刀で溝を入れることにした。実用と意匠を兼ねます。
こういう仕事は一度にやらず、暇な時にチラチラ進めます。
illustratorのレジェ曲線で・・・・。カブの葉っぱの部分はあぐらを組んだ時に足先の滑り止め。
レーザ加工機で簡易の型紙を作る。ちゃんとしたデーターは専門家に頼んだ。
今回は電動彫刻刀を使った。手彫りでも大差ないが横擦りは電動の方が速いと思います。
割と簡単であった。
一回目の塗り終わり。白木のまましばらく使ったので心配していたが、矢張り手油の付いた部分は乾きが悪い。
2度塗りで完成。使い勝手は適度な摩擦で非常に良い。これがノンスリップシート等だと全く動かなくてかえって具合が悪いです。それに脚のないシェル座椅子はのっぺりとした印象ですが、彫を入れることで引き締まりますね。
彫の手間は値段に反映できるし、いや手間以上に反映させよう。お客様も満足でウィンウィンです。努力が報われた好例と思います。ただ、座椅子が売れるかどうかは微妙ですけど。
今回のタイプは座面の位置が高いので腰への負担は少ないです。